〇〇四  上諏訪・手長神社 4

文字数 302文字


 やるしかない。
 遅れて来た客が一人だけいたが、最後まで観ないで姿を消した。
 東京では、ゲリラ的に路上で行うこともあったが、それなりの観客は集まった。





 ひたすら、演じ舞う。
 座長の凄いところは、全く手を抜かないところだ。
 というよりは、そんな考えはないのだ。
 
 



 想いは届くのか。
 ぼくも久し振りに観たので感動をした。
 いま思えば、じっくりと見ることができた贅沢な時間だった。





 神社の宮司さんが、きゅうりの醤油もみ、ナスの漬物、トマトを差し入れしてくれた。
 途中で帰った客が戻ってきて、スナックで酒をおごってくれた。
 これは、呑んだあとの姿。
 反省……。





 そして、反省……。





 暑い夏に、凍えた夜だった。



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