第4話 相変わらず辛い新婚生活 (9)

文字数 496文字

だから、あああ……本当に情けないし、涙が出てきそうだよ。

 だって、僕は自分の妻に頭が上がらないダメな夫だから……

 と、述べたい所だけれど。実はね、オークの世界は女尊男卑で、何処の家もこんな感じで、旦那さんが奥さんに頭が上がらないんだ。

 まあ、そんな感じだから、奥さんが気分が乗らないからダメと言われれば、その日はダメなんだよ。だから結婚してない独身男性も、良い女性がいて夜這いなどしたら本当に大変で、運よく許可が下りればいいが、基本夜這いは禁止だから。命を落とす若い命も毎年 多々出るらしい。

 だから僕も、アイカさんがダメだと言ったら、ダメ今みたいでね──今みたいに、後ろに吹き飛ばされるぐらいならまだ良いようだよ。命もあるし、僕の大事も、ちゃんとあるからね……

 まあ、こんなオークの社会だから。アイカさんの妹様達三人も、今は何故か、僕達夫婦と一緒に暮らしているんだよ。

 それにさ、僕の前で平気で肢体はだかでで歩き回るし。ふとさ、軟らかい人肌を感じて目を開けると。横で僕に甘えながら勝手に添い寝している事も多々あるから本当に困るんだ。

 だって僕だって男だから……
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