第４話　相変わらず辛い新婚生活　（６）

本当に先程も述べた通り、僕の只今の心境は、心の中はブルーで。

『あああ……な、気分だよ……』

「健太？」

「えっ？ あっ、はい……」

「何を呆けている？」

「あっ」

「"あ" ではないぞ……"あ" では、そこで呆けて立ち竦んでないで、早く私にマッサージをしろ。マッサージを……」

「あっ、あああ、ごめんね、アイカさん。直ぐに始めるから……」

　まあ、こんな感じでね、アイカさんにマッサージをするように言われた僕だから、慌てて奥様の横に座り込んで始めたんだよ。マッサージを……

　でもね、『はぁ……』と、溜息が漏れそうだよ。

　だってさ、ここ数日ご無沙汰の僕だから、アイカさんの妖艶な肢体からだに触れるのは本当に拷問だよ。

　僕自身がね、年寄りで、精力が衰退をしているのならば良いけれど。そうじゃないからね。特にさ本当ならば、働き盛りの。それも精力を持て余している少年だからね。

　それにさ、ここは近代国家で娯楽大国の日本ではないんだよ。

　だから一日の作業が終われば、これといってする事もない世界だから、奥様との夫婦の営み……大家族シリーズになろうとも。ニャンにゃんするのだけが、僕は本当に楽しみなんだ。