第２話　ブラック新婚生活！　（１８）

でもね、朝昼晩と一人……ではないけれど。二人や三人で、これだけの人数の食事の準備と片づけをこなすのは僕も正直毎日だと辛い……。

　それでも最初の日にね、妻のアイカさんに、「はい、がんばります！」と、元気な声で返事をしたんだよ。するとさ、アイカさんも本当に嬉しそうな顔をしてくれたから。尚更頑張ろうと思ったよ。妻の為というか、僕は本物の一国一城の主で殿様なんだと思い込んだよ、その時は。だから奥方や家臣の為に頑張るんだ思ったんだ。良い城主になる為に頑張るんだと気合を入れたよ。

　まあ、後でこれは、みな夢幻だったんだと、気付いた時にはもう遅かったけれど……。

　うちはね、僕の学費だけならいいけれど、塾の月謝も余計に掛かるからと、両親が共働きで働いていたから。僕は家事の手伝いもこなしていたよ。

まあ、肉用の『イノシシ？ 鳥？ 蛇？ トカゲ？』良く解らない生物の解体は出来ないけれど。料理等の家事全般は普通にこなす事は出来るから。まあ、これぐらいの焼くや煮る料理等は『楽勝だよ！ 』と、思いながら積極的に行ったよ。皆が喜ぶと思ってね。