第4話 相変わらず辛い新婚生活 (5)

文字数 657文字

「帰りました──」

「あっ、健太お帰り──」

「「「お帰りなさい──」」」

『……ん? あれ?』

 慌てて洗濯を終えてね、屋敷に帰ってみると──アイカさんと妹様達三人が一緒にいたんだよ。

 だからさ、僕は、内心はこんな感じだよ。『えぇ~うそぉ~、何で、エリエさん、プラウムさん、サラもいるんだよ。これだと僕は、アイカさんと夫婦の仲欲を出来ないじゃないか……慌てて洗濯を終わらせて楽しみにして帰ってきたのに……』と、いった感じでね。僕の心の中は気分がブルーでね、『ブーブー』いいながら、ストレスを溜めているよ。

 だってさ、先程も述べたけど。ここ数日はアイカさんからお預けを喰らっている僕だし。それにさ、前にも述べた事があるけれど、アイカさんの妹達様、ずう~っと、僕と奥様二人の愛の巣に入り浸りなの、それも毎日ね。だから彼女達の手前もあるのか?

 これも何度も述べるから本当に悪いとは思うけれど。いくら夜床でね、奥様に寄り添っても「うぅ~ん、駄目」と、だけ言われて、あしらわれるんだよ、僕は。それにさ、それだけならいいけれど。これも前に皆さんに述べたけれど。妹達様、僕の前で平気で、お着替えはするし、洗濯物も預けてくるの。それに肢体はだかでいる事も多々あるんだ。

 だからさ、そんな、状態の家の中だから、猶更ストレスも溜まるし、あちらの方も我慢出来なくなるのに。当のアイカさんはあんな感じだから、今日のマッサージは、『これは? これは?』と、思って脳内妄想を巡らして大変に楽しみにしていたのに……。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み