第3話  奥様の優しさ? (16)

文字数 915文字

とにかくね、そんな事を色々と考えていると。アイカさんは、着衣を脱ぎ終えて、お風呂の中入ってきて──僕の横に並んだよ。まあ、とても小さなお風呂だから、奥様と肢体身体が密着して触れ合うから。僕ね、少しばかり『ドキッ!』と、した。その後はね、アイカさんの方を見たの。するとさ、僕の奥様も大変に嬉しそうだよ。それにさ、今日はいつもと違って、とてもしおらしく見えて可愛く見えるから、そのまま僕はアイカさんの肢体身体に手を回して──僕の方へと寄せたよ。するとね、僕の奥様は甘えながらしな垂れ掛かりながら、少しばかり濡れた、艶やかな唇を開いたよ。

「どう健太、気持ちいい?」

 まあ、こんな感じでね。だから僕も「うん、ありがとう、アイカさん。嬉しいし、お風呂がとても気持ちがいいよ」と、感謝の気持ちを込めて笑顔で述べた。

 するとアイカさんは、顔を少しばかり、赤く染めながら「そ、そう、それはよかった……」と、照れくさそうに述べてきたよ。その後はね、台詞を述べ終えると。更に僕にしな垂れ掛かってきた──その上、甘えてもくるの。子猫のように……それもさ、『スリスリとアマアマ』と、してくるし。僕の頬や耳、首筋等に『チュチュ』の雨を降らしてくるよ。もうこうなると、僕もダメだね……二人だけの世界が始まる。

「愛しているよ、アイカさん!」

「そ、そう、あ・な・た、私も愛しているよ」

 僕は優しく……アイカさんの耳元で台詞を述べる……と、奥様は初めて述べてくれた僕の事をあ・な・たとね。もう僕はその言葉を聞いて、今日迄の疲れが全部吹き飛んだ。それにね、アイカさんは、この集落の長ではあるけれど。僕個人の財産で宝物──そしてお嫁さんなんだと、初めて実感した日だった気がするね……後で考えるとさぁ……

 それにね、最後の二人の夫婦間が良いと感じて、僕が良い妻を嫁に貰った思い幸せだと感じた。最初で最後の日だったかも知れないね?

 まあ、今から起こるであろう色々な事を今皆さんに愚痴を述べても仕方がないから、縁が有れば又話そうと思う……

 う~ん、まあ、とにかくこの時の僕は、幸せだと思い込んで、のぼせていたからね。



 ◇◇◇◇◇
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み