第4話 相変わらず辛い新婚生活 (2)

文字数 543文字

と、いうことは、これからは益々作業量が増え……休む間もなく僕は、牛馬の如く働き続けないといけないのかな?

 まあ、そんな辛い事ばかりを考えながら、僕は大量の洗濯物を洗っているのだよ。だから「はぁ……」と、本当に溜息しか漏れてこないし。相変わらず辛くて辛くて仕方がないここでの新婚生活なんだ。

「おぉ~い、健太。今からマッサージを頼むよ?」

『……ん? あれ?』

 アイカさんの僕を呼ぶ声が聞こえてくるね。それも何だか久しぶりに聞いた奥様の、御機嫌の良いハツラツとした声のようだから。僕は何処にアイカさんがいるのか辺りを見て確認をしたよ──するとさ、奥様、やっぱり機嫌が良く僕に向かっ手を振っている。それも笑顔でね。まあ、そんな様子のアイカさんを見ると、先程まで僕が危惧していた夫婦の仲は、取り敢えずは大丈夫そうだよ。それに僕は奥様の特別の人で、お互いが最初の仲にもなるし。

 特に女性の場合は、最初の相手は特別な人で忘れられないとか?

記載していたのを雑誌で見た事もあるから。僕達夫婦の仲は永遠に大丈夫そうだよね。

 僕は、そんな事を考えながら、アイカさんに、口を開いて返事を返す。

「はぁ~い、でも、まだ洗濯の最中だから、終わるまで、待ってて貰えますか?」
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