第６話　家出！　（４）

と、まあ、そんな事を色々と考えながら、取り敢えずは。そんな事は良いとして、さてさてこれから何をするかな？

　今日の僕は珍しくね、何故か家事も早く終わり。これといって何もする事もないのだよ。

　う～ん、まだまだ、夕飯の準備やお風呂の準備等には時間もあるから、本当にこれといってする事もないんだ。

　まあ、そういう訳だから、僕は少しばかり横になって、仮眠でもしようかな？ と、思い始めたよ。

　とにかくね、奥様達が多いい僕だから、不眠症気味でもあるしね、本当に休める時に休んでおかないと体力的に辛くなるから。つい最近は早く家事が終わると横になって昼寝などをしている事が多々ある。

　するとね、奥様達、昔話や童話のように──大きな木の葉で仰ぎ、涼を入れてくれて、労ってもくれるし。膝枕などもしてくれて、僕を可愛がってくれるんだよ。

　と、なると、良く考えるとさ、家の外では、相変わらずの他所者扱いで、不幸な僕だけど。家に帰れば、この集落で一番の幸せな夫かも知れないね。

　だってさ、いつも『可愛い、可愛い』と、僕の事を述べてくれるの奥様達は、そして愛してくれるんだよ、こんな感じでね。

「健太おいでぇ～」

「あなた早くぅ～」

「おとうちゃん、おいでぇ～」