第4話 相変わらず辛い新婚生活 (4)

文字数 317文字

本当にここ二 三日は、僕彼女の夫でもあるのに。アイカさんの体に触れる事すら許されなかったから。本当に嬉しくて仕方がないよ。

「うん、じゃ、慌てて終わらせて戻るからね。家で待っててよ」

 僕は超が付くほどの御機嫌な声でアイカさんに叫んだら。奥様は「あああ、じゃ、健太。先に屋敷に戻っているから」と、言葉を僕に返すと、手を振り背を向けてこの場を立ち去ったね。

 そんなアイカさんの背を見送ると、僕は先程迄、嫌々でダラダラと行っていた洗濯を一気に──それもスピードとリズム良く行い始めたよ。早く終わらせて、愛する奥様が待つ、屋敷へと帰途に就きたい僕だから。とにかく慌てに慌てて、作業をこなし終わらせたい僕だった。



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