第１話　　プロローグ　（２）

だって真っ赤な紅の髪に真っ赤な目だよ。それに笹のような尖がった耳を持つ女性なのだから。

それでね、僕を見ながら『ニヤニヤ』と微笑する口の端からは、左右牙のような八重歯が出ているし。背丈の方も僕よりも高くて、戦士のようなしっかりとした体形なの。

でもね、そのわりには、ウエストも細くオッパイの方もたゆんたゆうんで、優艶な容姿をしている女性なんだよ。

それにね、目の前の彼女の最大の特徴は『肌が緑、緑色なんだよ～！』

まあ、彼女の服装もそうだけど。まるでねビキニ姿にパレオを腰に巻いたようなお姿をしているの。

だから僕は、彼女の容姿を見てね、『何なんだこのお姉さんは？』と、正直思ってしまったけれど。そんな彼女を僕は、生唾を『ゴク』と飲みながらマジマジと見ていたの。

するとさ、彼女の口からね、「私は名はアイカ！ 君の奥さんになる女性だ！」と、少し頬を赤く染めながらだけど。ハッキリとした言葉で僕に述べてきたんだ。

だから僕は彼女の言葉を聞くとこんな感じだよ。

「えっ、ええええええええええええええええええええええええっ！ 僕の奥さんだってぇ、えええええええええええええええっ？」

と、普通に、まあ、ビックリして、大きな声をだした。

すると、目の前の彼女は、「そうだぞ、婿殿！ 私では不服か？」と、まあ、ううう、アイカさん、男の僕が一番返答をしずらい事をあっさりと尋ねてくる。

だから『う～ん？』と、ついついと考えてしまうよね。本当に予想もできないいきなりの出来事が僕自身に起きた訳だから。

　するとね、今度は周りから、新たな声が僕の耳に聞こえてきたの？