第4話 相変わらず辛い新婚生活 (10)

文字数 424文字

う~ん、もしかすると、アイカさんの妹達様は、僕の事を男だと思っていないのかもしれない?

 ふとさ、そんな事を考える事も多々ある僕なんだよ。

 でもさ、このまま、尻餅をついてる訳にもいかないし、僕は取り敢えず、立ってみたんだよ。

 するとさ、アイカさんの妹様達。上からエリエさん、プラウムさんにサラさんだけれど。

「いいな長は、健太が優しいから、何でも良くしてくれて、尽くしてくれるから……」

「ううん、良いよね、健太。可愛いし」

「いいな、いいな、アイカ姉は、うちも、健太みたいな旦那さまが欲しい……」

 三人の妹様達、声を揃えて述べ始めたんだ。雛鳥が『ピイチク、パァチク』と、鳴くように、口を揃えて述べるんだよ。

「いいな、いいな、健太は、いいな」と。

 だから僕は、大変に照れしまった……それにさ、もしかすると?

 生まれて初めての人生最大のモテ期がきたのかもしれない。

 そう考えるとさ、僕は非常に嬉しくて堪らないよ。
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