人間は心に闇がなければ輝けない ~佐久間看護婦~

文字数 2,226文字

二回目の時は、身体に火が付いたまま床の間の太い柱に後ろ手に括り付けられ、主任と安堂さんのセックスを見せつけられました。二人のねっとりとしたキス、乳首を挟んでこね回す手のひら、シックスナインで主任のあそこに入って淫靡に動き回る舌や指、丸く広がった小さな膣に青筋を立ててずぶずぶと入っていく太い陰茎…。
「安堂さん。うちのお××の締まり具合はどうですか~」
「今日も、うちのお××の中に遠慮せんと一杯出してくださいよ~」
そう喘ぎながら、安堂さんの腰が浮くほどに前後左右、上下運動に円運動も重なって主任の細い腰が跳ねまわります。主任が後ろ手をついて、跳ね腰になると、小さい肛門の下にある小さな穴が丸く広がって、小陰唇を丸く巻き込みながら、安藤さんのペニスが突き刺さっているのが丸見えになります。
畳を汚さないようにと敷かれた大判のバスタオルの上で腿を摺り寄せてもだえる私の方をちらりちらりと見ながら、主任は安堂さんを抱き、抱かれるのです。

三回目で初めて、安堂さんのおちんちんをわたしの膣に入れることを許されました。
それまでは、何度痙攣させられても、それは安堂さんの顔に乗っているか、主任の指や唇、舌でいかされるか、電動マッサージ機で虐められるかのどれかでした。口の中いっぱいにふくんで、男性の生臭い精液を喉の奥に発射されることはあっても、膣への挿入はずっとお預けを食っていました。いつも、安堂さんのものをお腹の中にいれて、気持ちよさそうに腰をふって二人同時にオーガズムを迎えるのは主任で、私はそれを大股開いて凝視しながら、安堂さんの顔にまたがって腰を振りながら絶頂を迎えていました。
「そろそろ。千紗にも、入れてもうたげよか?」
丸太町通を東に向かう204のバスに揺られながら耳元でささやかれたとき、それだけで足がガクガクしてお漏らししそうになりました。安堂さんがまだ、一週間の出来事を穏やかにお話されている時から、やりたい一心で目は血走っていたのではないかと思います。
ただ、過剰な期待が暴走すると、その反動も大きくなります。マッサージ機で絶頂を迎えそうになると止められ、足を広げたままの姿で放置され、身体がどんどん熱くなる一方で、次第に「本当にあんな大きなものが、私の中に入るだろうか」と腰が引けてきます。
安堂さんの腰の横につま先立ちで座り、ギンギンに勃起したペニスを立て起こすところまでは自分でなんとか頑張ったのですが、自分の膣に鬼頭が付くと、覗き込んだまま怖くてそこから先に進めませんでした。
「ほんまに、手のかかる子やなぁ…」
そう言って笑うと、後ろから手を添えてゆっくりと広げて一緒に入れて下さいました。
「うぐぅ~」
鬼頭が差し込まれ、膣口が前後左右いっぱいに広がるのがわかります。
「ほらほら、力まんと、深呼吸して身体の力をぬきよし」
セックスというよりも、ズズッ、ズズズッと身体の中から音がして、硬い太い棒を捻じり入れられている感じです。一気には無理なので、立てていた右膝を下ろし「三歩進んで二歩下がる」の要領で少しずつ入れていきます。安堂さんも目をぱちぱち瞬きながら、「この人らここで何してるんやろ?」という表情でこちらを見ています。左の膝もついて、女の子のペタン座りをすると、子宮をグッと押し付けました。
恥骨が当たる根元まで、青筋のたった筋肉質の安藤さんのペニスがずっぼり入ったことを目と手で確認します。主任の命令で剃毛されているので、自分の身体の中に突き刺さっているのが、はっきりと見えます。
いっぱいいっぱいのぎちぎちで、これがお腹の中で暴れるとどうなるのだろう…という恐怖もあり、主任のように腰振って出し入れして気持ちいいというところまではいきませでした。でも、「よう、はいったなぁ」と、安堂さんの顔に腰を下ろした主任さんに正面からよしよしされて、キスされると、ようやく一つになれたような気がしてうれしくて、うれしくて、わんわん泣いてしまいました。

明日も、また安堂さんのお宅に伺います。
一週間前から身体が疼いて仕方ありません。今度は一人でできると思います。
安堂さんの身体の時計が止まっていることを悪用して、私たちがやっていることは看護倫理などとは程遠い、犯罪行為です。本当に申し訳ないと思っています。
でも、病院で尊敬を集めている完璧で優しい主任の人格を維持するには、安堂さんとセックスしているサディスティックで淫乱、淫靡な鈴本さんが必要なのだと思います。少なくとも、私はそうなのです。
「退院後にも、私たちがこうしてやってくるのはご迷惑ではないですか?」
主任がトイレに行かれている時、安堂さんにそうお聞きしたことがあります。
「かえって申し訳ないというのはありますが、お二人とお話できるのは楽しみですし、症状だけでなく身体も軽くなって、癒しに来ていただいているような気がします」
そう言っていただけるので、許していただきたいと思います。そのお返しと言っては何ですが、今日こそは自分で出したり入れたり前後に動かしたりして、いつもは主任に一人占めされている安堂さんのたっぷりの精液を受けるつもりです。
今日も鈴本主任は、いつもの主任です。ただたまに「きちんと入れときよし」「ナースキャップいがんでるぇ」と主任の京ことばがぽろっとでることがあります。それを聞くだけで、背筋をゾクゾクさせながら、次は何をいわれるだろうか、何をさせられるだろうかと、ドキドキしているのです。

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