安堂さんの症状を把握するための大切な検査 ~西條看護主任~

文字数 2,442文字

見開いた目から心臓が飛び出しそうな表情を見てたら、次は何をさしたろか、どうしたろかってサディスティックな妄想が湧いてでてきて、ドキドキいうよりゾクゾクしてきます。こんな気持ちになるんは、華ちゃんの時以来でしょうか。
「佐久間の言うてた通り、性的な皮膚接触の刺激が脳に伝わるかどうか、そこから、もう一回、テストしてみよか」
「えっ、どっ、どういう…、どうしたら…」
「いま付き合うてはる、彼氏さんにやってあげてること一通りやってみたら」
そう言うたら、今度は目と鼻のあながまん丸になって面白い顔ままフリーズしました。京都人は腹黒いと言われるけど、我ながら、こないイケずな性格やったとは。
でも、うちの旦那と付き合うんは、ほんまに辞めた方がええんです。特に外来にいる同期の京子は見た目には大人しい、胸の大きな男好きのする女ですけど、スイッチが飛んだら、箍が外れたように独占欲が強うなる「あぶない女」です。妄想から付きまとわれて往生したドクターや、一方的に誤解され、嫉妬されてえらい目におうたナースは仰山います。
「これは大切な検査なんやし、そない事務的なんでどないするの、もっと気ぃいれてやりなさい」
はじめは腕や足、腹部を遠慮がちにさすっているだけでしたが、おちんちんを手でまさぐったり、乳首を舐めて見たりと次第に形になってきました。しばらく前からは、指示通り、陰茎を吸い取るように口の中にいれて舌でレロレロと転がしてます。
ちらりと鏡を見ます。あか抜けてないおぼこい看護婦が、きちっとした白いナース服のまま、ごつごつした陰毛の中に看護キャップごと顔を突っ込んでんのは、男はんにはたまらんやろうと思います。そういうたら、華ちゃんも、あの京都お嬢様高校と言われた、清楚な制服のままうちの股座に顔突っ込んで、うちの濃い陰毛掻き分けながら一生懸命に舐めてくれました。なんでや華ちゃんは、あそこの毛は薄くて栗色でちょっとしかありませんでした。
やっぱり見立て通りやったようです。もう五分くらいもぞもぞやってますが、こっちのおそそがぬくうなっていくだけで、安堂さんの前立腺に血液が流入する気配はありません。
早う終わらせたいんか、プライド傷ついてんのか、一生懸命やっているんはようわかるんやけど、それだけでは、安堂さんのおちんちんは大きゅうならんのよ。泣きそうな顔で上げた口元には太い陰毛が挟まってて、せっかくの別嬪さんが台無しです。
うちも、そのふにゃふにゃのもんを咥えとうなってきました。
「ちょっと、かわろか」
交代して、反対側から両手でこねこねしたり、口の中に入れて舌と唇でもぐもぐしたりしてると、安堂さんの男の匂いと、佐久間さんの甘いつばきの匂いが一緒に鼻の中に入ってきます。初めはびっくりしたような、まんまるの目で見てましたけど、途中からもう一回、自分でやりたそうな、もの欲しそうなトロンとした顔にかわってきます。
「どうですか? 主任、代わりましょか。もう一回、やってみましょか」
「皮膚の刺激だけとは違うみたいやな。痛覚も温覚も伝わらんのやし、性感だけいうのも、常識的にも医学的にも変な話やしな。でも何が違うんやろなぁ…」
「どうしましょう」
「もう一つ可能性があるとした嗅覚かな。大脳辺縁系に直結するもんやし」
ふと、頭に浮かんだことをポッというただけですが、そんな気がしてきます。五感というても、嗅覚は脳神経学的には他の四つの視覚や聴覚などとは別のもんです。単純な嗅覚やのうて、オスとメスでかわされるフェロモンと言われる性的なものに反応するのやないかと思います。
さて、それをどう喚起させてやるか。初めからいきなり、ショーツ下ろして、おそそを安堂さん顔の上の乗せろいうんも、経験の乏しいお嬢さんはびっくりしはるやろし。
「下着脱いで顔にかぶせて嗅いでもらうんはどうやろ」
「えっ?」
「佐久間さんが嫌やいうんやったら、うちがするけど」
「いえ、でも…」
「この部屋には誰も入ってこんようにいうてあるし、婦長にもうちのこと呼ばんように釘さしてある。念のために鍵も閉めてあるし。それに、これは安堂さんの症状を把握するための大切な検査なんやし。それにショーツやストッキング破いて無駄にせんでええやろ」
そう言うと泣きそうになりました。
ナース服のボタンを下から二つほど外して、お臍までスカートをまくり上げて、お尻を突き出してもぞもぞしながらパンティストッキングを下ろしていきます。更衣室では見慣れた光景でも、場所が変わるとほんまに淫靡でいやらしいもんです。お尻を恥ずかしそうに左右に振り振りしながら白いショーツを下ろしていきます。
(手の届くほどの距離で、ほんまもんの看護婦のストリップを見られへんやなんて、安堂さん、ほんまに気の毒やわぁ…)
おまたの間からおずおず取り出したんは、小さいリボンが真ん中についただけの白いシンプルなショーツ。あまりに恥ずかしいんか、丁寧に伸ばして、四つに畳んで恐る恐る安堂さんの顔の上に乗せますけど、ちょっとおざなりです。
「それでは、あかんのとちゃうか」
ビクッとした佐久間さんを横目に、裏表ひっくり返してあそこに引っ付いていた部分を、鼻の穴の上にくるように被せました。もうすでにうっすら染みができています。安堂さんには申し訳ないけど、仮面ライダーみたいでなかなかええ格好です。
お酒を飲んでも赤うならん体質の人でも、ほんまに恥ずかしいときは真っ赤になるようです。自分の脱ぎたてぬくぬくのパンツの染みを、目の前で広げられるんは、ほんまに恥ずかしいやろなぁ…。でも、いまからもっともっと恥ずかしいことさしたげるえ…。
それを想像すると、こっちまでお腹の中がじんじんしてきました。このままズクズクになるとみっともないんで、うちもスカートの中に手をいれて、今日おろしたばかりのショーツを足首から抜くと、同じように反対向けにして、佐久間のんと半分ずつ顔の上に乗せました。
「ほらいま、ちょっとだけ、ビクッっとしはったえ…」
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