3-7 予感

文字数 428文字

長男の時とは異なり、次の子供は男ならこの名前、女ならこの名前と妻のお腹にいる時から決めていたのも、時代の流れの中で親孝行な子になってもらいたいとの願いが込もっていた。
2人の間にはその後に子供が宿ったが、いろんな事情があって生を見なかった。

そして何度目かの妊娠の後の昭和35年に第二子を生む決心をするのである。

2人目の出産は、実家の人のいる所で生んでもらう事にしたのである。
昭和35年9月に出産を来月に控えた妻が、長男を連れて実家に向かうのである。

私は東京駅まで見送りする約束だったのが、その時にはなぜか大船まで付いていき、妻との別れを惜しんだのだった。

そして妻は10月10月に2人目の男の子を出産するのである。

が、災いはいつ訪れるか分からない・・。

無事な出産を喜んでいた私たちにとんでもない事が、この後に起こるのである。
この事が「福なのか?不幸なのか?」は私達の一家がどう捉えるかで変わってくるのだと思うのである。
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登場人物紹介

時は昭和の始め。

貧乏ではあるが東京の下町で活き活きと生きている少年がいた。

名前はのぼると言う。

のぼるが駆け抜けた昭和という時代とはどんなものだったのだろうか。 

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