終章(エピローグ)

文字数 287文字

「お父さん。もう出かけないと遅れるよー。」

「おお、分かった。おじいちゃんとおばあちゃんに手を合わせてから行くよ。」

私の2人の子供たちはすでに成人している。
我が家の小さな仏壇に手を合わせると、母親の3回忌の法要のために墨田区の法恩寺に向けて出発した。

その後、のぼるは84歳でその生涯を閉じた。
妻である私の母親も後を追うように、その3年後に亡くなったのだった。

2人は友達と一緒に旅行をするのが好きだった。

多くの友達に見送られ、2人は旅立った。

「走れ!のぼる君」 終わり。

これまで長期間に渡ってお読みいただき、ありがとうございました。
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登場人物紹介

時は昭和の始め。

貧乏ではあるが東京の下町で活き活きと生きている少年がいた。

名前はのぼると言う。

のぼるが駆け抜けた昭和という時代とはどんなものだったのだろうか。 

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