3-6 仕事と出張

文字数 519文字

結婚そして長男誕生と人生の幸せな時間を過ごしていた頃、仕事も順調に進んでいた。

この頃にはT工業所の仕事にも慣れていた。会社も復興景気に支えられ、木場の製材所への機械の取り付けや修理も多く、従業員も増え、賑やかな会社になっていった。

そのうちに、私の仕事は主に地方の取り付けが多くなり、出張が多くなっていった。

都内は別にして。私の行った出張先をちょっと書いてみよう。
市川・船橋・千葉・銚子・川口・浦和・三浦・湯河原・所沢・狭山・飯能・入間・久喜・佐野・足利・高崎・富岡・下仁日・鬼石・熊谷・越生・皆野・寄居・会津田島・諏訪・猪苗代・会津若松・岡谷・塩尻・宮古・大湊・大畑・盛岡・野辺地・弘前・青森・秋田市・能代・只見と、関東を含む東日本を担当しており数も多かった。

伊勢湾台風の時は名古屋のN化学にも行った。
この時は妻の実家にお世話になった。

そんな訳で家に居る時が少なかったから、妻は祖母と子供の3人の生活が少々つまらなかったかも知れない。東京にいる間には長男との時間を大切にしていた。

この頃に長男を写した写真も半端な数ではなかった。

この写真の枚数の大きな差は後に生まれた次男にボヤかれるのである。
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登場人物紹介

時は昭和の始め。

貧乏ではあるが東京の下町で活き活きと生きている少年がいた。

名前はのぼると言う。

のぼるが駆け抜けた昭和という時代とはどんなものだったのだろうか。 

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