第16話 軌道修正

文字数 895文字

 しばらく両親の付き添いはありません。解放された気分で今日を過ごしましたが……

 最近、午前7時過ぎにならないと起きられない。この投稿を始めた頃は5時起きして、ウォーキングに行っていたのに。私より30分ほど前に起きて朝ごはんを食べている夫は、この体たらくをどう見ているかは知ったこっちゃない。とにかく私は疲れているのだ、いくら長く寝ていても。

 そう自覚していたから、朝のルーティンになっている洗顔と洗濯を済ませ、リビングの椅子に座ってボーッとしながら朝ご飯を何にしようか考えていた。お腹が空いているわけではないけれど、朝はとりあえず何か食べている。コレもまた投稿を始めた頃の意識の高さから随分と成り下がった有様。このまま続いてしまうのか?私。

 かろうじて続けているのはスキンケア。こちらは取り返しがつかないと意識の奥底に叩き込んであるせいか、はたまた習慣として根付いたか。ストレスは感じていても、肌の調子はすこぶる良き。ただ数日前から手の老化が気になる。手の甲は40代の頃から外出時には手袋をしてシミ対策をしてきた。曇りや雨の日にも。だが片手落ちだった。シワ対策がぬるかった。ツメが甘い。いや、爪のケアも甘かった。

 今の私は両親の介護が思考の中心にあるので、日頃からやっていた自分自身のケアがいつの間にか疎かになっていた。介護は介護、私は私だと区切りをつけて生活していたはずなのに。私は私中心に人生を送れているか?両親への思いに押しつぶされていないか?

 先日、弟に両親の介護方法を変えて欲しいと頼んだ。私の体調を知っている弟は『今までよくやってくれた』と理解してくれた。弟はまだ会社勤めがあるが、上司に両親の状況を伝えて休みを取りやすくしてもらった。弟嫁に頼らずやっていこうと話し合ったばかりだったが、嫁にも再度頼んでくれると言った。一つ屋根の下に弟家族と両親は住んでいる。これからは先ず家族として両親を看てほしい。私は介護の中心から手を引いた。

 晩御飯が終わって寛いでいた時、電話がありました。「あー、もしもし……」父です。食事が喉を通らないから病院へ行きたいと。移行は暫くかかりそうです。
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