第17話 御多分に洩れ……

文字数 886文字

 今日は立春です。そして昨日は節分。豆まきしましたか?恵方巻は食べましたか?

 子どもたちが小さい頃から節分には恵方巻を作ったが。今年は……作らなかった。夫婦だけの暮らしになってからも作り続けていたのに。心境の変化と言えば意味ある感じだが、理由は至ってシンプル。ラジオ番組で、節分は年越しと同じだから

でもいいと聴いたから。街中は恵方巻で溢れていたが、アラ還の私には『食べなきゃ始まらない!』などという気持ちはさらさら湧かなかった。蕎麦の方が断然簡単で安価。それに私はなんでもない日に巻き寿司を作ることもあるから。

 ラジオではこんなことも言っていた。

『女性は50歳以上になると神社参拝をする人が多い』

ドキッ!私のこと。私のきっかけは御朱印集めだった。だが近頃は、参拝がメインで御朱印は二の次だ。アラ還は悩み多き年齢でもある。読者の皆さんにはご理解いただけると思うが。

 私の神社参拝は、少しずつ変化している。最初は御朱印ついでに(神様お許しを)続いて定期的に氏神様参拝をするようになり、そして結婚当初から親しみのある熱田神宮のお札をリビングに奉り、何かの節目には熱田神宮へ参拝しないと気持ちが落ち着かなくなった。ここまで書くと『ariayuさん重症だわ』と思われる人もいるだろう。『ハイ』多少行き過ぎているかもだが、私にとってのメンタルケア。落ち着く方法なのだ。そう解釈願えれば。

 実は節分の前日にも熱田神宮へ。この日は旧暦の年越し前のお礼参りと令和5年の初詣のつもりで出掛けた。ついでに境内にある清水社へも。ここは前回来た時に見つけた『美肌の願掛け』が出来る場所。大まかな作法は立札にあるので、その通りにしていると……願掛けしている私の後ろでツアコンらしきオッサンが

「ここはね、これこれこういう作法がありましてね……だから男性がお水を付けるとIKKOさんみたいになっちゃいますよ」

 なんてオチを付け、それはそれは大きい声で立札に書かれてあるよりも詳しく宣った。せっかくの願掛けは、途中から耳がダンボになり、神様に届けられなかった。

 次回はオッサンの言う通りにやってみます。
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