第21話 ここまで似る?

文字数 861文字

 あなたは、同じ生年月日の友人がいますか?
 
 先日、久しぶりに友人を家に呼んだ。以前投稿をしたことのある、私と生年月日が同じなママ友。上の子が幼稚園の時からだから相当長いお付き合い。

 少しクセが強いので、何度か付き合いを止めようと思うこともあったが、彼女はそんな私の思いなど知る由もなく、律儀にも旅先の土産をくれたり、お茶に誘ったりがあって、のらりくらりと付き合って今に至る。出会った頃のクセは、私が慣れたのか、彼女が変わってきたのかは定かではない。もしかしたら、夫を立て、ケセラセラで、馬鹿正直な所に私が惹かれているのかもしれない。

 最初の話題は親の介護。彼女の母親は子どもたちが幼稚園の頃に亡くなり、父親は認知症があるため施設に入居している。お互いの父親の年齢が近いこともあり、この先の身の処し方、親族との関係などを話していると、驚くほど共通な部分があった。

 例えば、彼女には兄がいて兄夫婦は父親と同居していたが、老いた父親の世話をせず、彼女が時々様子を伺いに行っていたところ。私は弟だが、両親の世話にまつわる状況は同情すべき点が多かった。また彼女の夫はウチの夫と年齢は少し違うが、同じ大学の同じ学部でサラリーマンというところ。更には彼女の実家はウチの夫と学区が同じ。そして上の子と彼女の子は名前の一文字が同じ。彼女が独身時代にやっていた職種が私と同じ……偶然にも程がある。同じ誕生日だからか?占い師さんなら興味津々なネタ。

 とは言え、同じ運命だとは思いたくない。私は私。いくら同じ生年月日でも両親、育った環境、性格、血液型などは全く違う……ただの偶然だと分かっているのに、こうも共通項が多いと、ふと同じ生年月日だからではないのかと気になる。誕生日占いが正しければ、私と彼女が同じ方向を歩くのは自然なことなのか?類ではないが友として長く付き合えるのは当たり前なことなのか?
現在よく似た暮らしを持つ私たち。本当に不思議でならない。

 同じ誕生日はよく聞く話ですよね。私は彼女だけですが、彼女は私以外にあと2人いるそうです。
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