第5話 シワシワのパー

文字数 863文字

 寒くて乾燥してきたせいばかりではありませんが……

 先日、友人にハンドクリームをもらった。ハウスオブローゼの『白ブドウ&シトラスの香り』っていう季節限定のやつ。親しい間柄なので、その場で開封、香りを嗅いだ。まるでシャインマスカットのよう(高貴なブドウな感じ)

 自宅に戻り早速付けようと思い、手を広げて唖然とした。知らぬ間に手の甲に

が。油断したわ……いや、歳のせい?(アラ還なんでね)グーにしたら分からない、パーだから分かる感じのチリチリ。

 スキンケアは常に気にしている。身体も風呂上がりのボディローションは欠かさない。もちろん手に付けるのも例外じゃなかった筈なのに。

 30代の頃
『この先、老化に抗うのはやめて、自然に受け入れよう』なんて思っていた自分に言ってやりたい。

『悪い事は言わないから、今からスキンケアに力を入れて‼︎』

 当時、Cの付くブランドのアイクリームを断りきれずに買った。使い終えたが効果が実感出来なかったので、アイクリームはしばらく買わなかった。

当時の私に言ってやりたい。
『馬鹿ね〜。変わらないように付けているんじゃないの‼︎』
30代。どうしてアラ還の自分を想像出来ようか。

 じゃあじゃあ、30代から惜しみなくスキンケアをされたアラ還の方々のお肌はどうなの?身近にいないので検証出来ないが、これは幸いだと思いたい。いたら更に落ち込む。

 10年くらい前、近所の友人2人と韓国に行った。言わずと知れた美容大国。お土産はコスメと決まっている。1人は下調べがハンパなく、あそこのどれそれと細かくメモしてあった。私はやっとスキンケアに目覚めた辺りで、シワとシミの選択ならシワだろうと思ったのだが

「何言ってるの!シミ!ホワイトニングに決まってるじゃない」

とメモの彼女に諭された。でも、今ならハッキリと言い返せる。

『シミは隠せるじゃない。でもシワは……』

 覆水盆に返らず、後の祭り、後悔先に立たず。顔だけ若作りしたってダメ。手、首、歩き方。結局、歳には勝てないってこと!

 老化の加速が止まらない今日この頃です。





 

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