第40話 自分を赦すレッスン

文字数 1,117文字

大晦日に寝込んだ。
記憶にある限り、はじめてのこと。
あまりにしんどくて起き上がれない。
動悸がして、夜には頭痛もし出した。

いつも大晦日まで掃除や買い出しなどバタバタと新年を迎える準備をしている。

今年は毎年の反省を踏まえて、秋頃から少しだけ大掃除に取りかかった。
だから、気が抜けていたのかもしれない。
大晦日に寝込むなんて、わたしの辞書にはなかった。
今までのわたしなら、そんなこと赦せなかった。
多少しんどくても無理して家族に当たり散らしながら自分の気の済むように事を進めようとした。

でも、今回はさっさと諦めた。どうにもならないほどしんどかったのかもしれない。でもきっと、少しずつ自分を赦せるようになってきたんじゃないかな、と思う。

お正月の準備はするに越したことない。
でもできなかったら仕方ない。また年が明けてから少しずつ、できることをしたらいい。
「こうじゃないとダメ! 絶対!!」
という思いが薄れてきた。

そうしたい、そうありたいのは山々だけど、できないこともある。たくさん、ある。それは仕方ない。できることをこつこつ積み上げよう。





Hey!Say!JUMPの『パレードが始まる』のフレーズを思い出した。

完璧になんてなれない。

いつからか頭の中に、いつもなにかあると泣きながらわたしを責めるわたしがいた。

「なんでそんなんなんよ!!」
(なんであなたはそうなの?!)

なにかあると聞こえてくる金切り声。
その声に耳を塞ぎたくて、怒らなくていいことまで怒ってこどもを責め立てた。夫に当たり散らした。

もう、そんなことをしたくない。

わたしを責めるわたし。
なんでそんなに悲しそうなの。

できなくてもいいよ。
だらしなくても、情けなくても。

掃除がちゃんと終わってなくても、お正月はみんなに平等にきてくれる。

ありがたいね。

また元気になったら掃除しよう。

こつこつ積み上げよう。

立派にはなれないけど、完璧にもなれないけど、毎日の生活を大切に生きていきたい。

にこにこ朗らかに。

完璧になろうとして不機嫌より、できないことがたくさんあってもにこにこしているほうがいい。

わたしはそう思う。

自分を赦すレッスン。

ここから始めよう。

・・・*・・・・・*・・・・・*・・・

昨年の5月から始めたNOVEL DAYS。
たくさんの学びや楽しみをいただきました。
ありがとうございます。

今年の目標のひとつは、はじめて手がけたフィクションを完成させること。完成には至らなくても書き進めたいと思っています。
できるところまでもがいてみたいです。

今年が穏やかで明るい年になりますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします
(*´︶`*)


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