第35話 ふたご座流星群

文字数 913文字

今日と明日、ふたご座流星群が見られるそうですね。
お天気もよさそう。
見えるかな?
こどもたちと見てみようと思います。

その昔、若かりしころ……。
ペルセウス流星群が見られる! と、仲間みんなで高台まで行って、アスファルトに寝転がって夜空を眺めた記憶があります。

夜の道に寝転がったことは覚えているのですが、流れ星が見えたかどうかは覚えていません。

仲間のひとりに夫がいたことは覚えています。そのころも、その後十数年も、わたしたちはずーーっと友達でした。

そのもう少し前、高校生の頃かな…。
両親が旅行に行くので、仲良しの友達が家に泊まりにきました。今も仲の良い30年来の友達です。
彼女とのなれそめ(友人関係にもこの言葉はつかうのでしょうか)は、すっかり放置状態になっている初めてのフィクション「せんぷうきはまわってる」の「エメラルドグリーンのヘアブラシ」のエピソードの元になっています。そのまま、彼女とわたしのエピソードです。

夜になって、近所のお店にアイスかなにかを買いに出かけたとき、空にビュンビュン流れ星が降っていました。
流星群の日だとは知らず、偶然の天体ショー。見上げた場所も、空もはっきり覚えています。

ふたりでバイクに乗って(坂の街なので、高校生になると原付バイクの免許を取る子が多かったです。今は電動自転車に変わっているようです)スーパーに行って買ったあたり桃(ちょっと訳ありの桃)がとっても美味しかった。翌朝は鮭を焼いて食べた気がします。

人が覚えていることって、どんなことなんでしょうね。

同じ出来事を体験しても、覚えていることはひとそれぞれだったりします。
おもしろいですね。
いつの間にか勘違いしていることもけっこうあります。

今夜の流星群は記憶に残るかな?

夜空に流れる星に夢を願ったわたしたちも、来年50歳です。

あのころ、おばさんになっても一緒にお喋りして泣いたり笑ったりしている自分たちを想像したかなぁ。

しあわせなことです。

幼い息子たちとよく行った明石市立天文科学館の『星空ガイドブック』。

ページをめくると、ふたご座流星群についての記述がありました。

『ほぼ一晩中観測できます。1時間に数十個出現します。近年、活発な流星群です』

☆彡
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