第42話 カムカムエヴリバディ51話 海辺にて

文字数 1,073文字

ガッツリネタバレですので、これからドラマをご覧になる方はご注意くださいますようお願いいたします。
♩  ♩  ♩  ♩  ♩

トミーとジョーとベリーとサッチモことるいの4人がトミーの車で海へドライブするお話。
実はトランペットのコンクールに出ることをためらっているジョーの気持ちを変えたくて、トミーが画策したダブルデートでした。トミーは3人それぞれに嘘をついて連れ出します。
でも陰険なものではなく、あくまでもジョーのトランペットを認めてのこと。
そのジョーとコンテストの場で競いたいのです。

トミーはいつもたくさんの女の子を『はべらして』いますが『女ははべらすもんでつきあうものと思てへん』とのたまい、女の子には目もくれずトランぺットを相手にもがいているように見えます。トミーのご両親はクラシック音楽家で、トミーは幼いころから英才教育を受けて育ち、音楽の大学を卒業したようです。

片やジョーは戦災孤児。「トランペットだけが友達だった」と、ジョーのことをトミーはるいに説明します。「だからジョーはトランペットで優劣をつけたくない」と。

ベリーはジョーがすき。
ベリーは短大の国文科に通うお嬢さん。京都弁で話す気の強い娘さんですが人を妬んだり意地悪したりするようなひとではなさそう。一途にジョーを想っています。
そんなベリーから見ても、るいとジョーが引かれ合っているのはわかってしまいます。だから腹立たしい。焦る。なんとかしてこっちを向いてほしい。でもなにをどうしてもジョーはつれないのです。

そして海辺のダブルデート。
トミーはうまい具合にベリーをるいとジョーの2人から離します。そしてベリーを説得します。
その言葉がすてきでした。

あの2人は共鳴し合ってんねん。
ええセッションは響き合う。
出会ったことが運命やったみたいに。
楽器と楽器が 音と音が響き合う。
求め合う。引かれ合う。
そして…
同じ夢を見るんや。

アメリカにいる母を思いながら海を眺めるるい。
アメリカの地でいつかトランペットを吹きたいと夢見るジョー。

海でのシーンというのがすべてを包み込んでいるように見えました。

・・・*・・・*・・・*・・・

人と人との出会いやかかわりを セッション という言葉で表すのがすてきだなぁと思いました。
そしてわかりやすいと。

やさしいメロディーだったり、情熱的なメロディーだったり、不協和音だったり……。

相性や運命というものも前提としてあるのだと思いますが、相手の奏でる音を聴いてそれに合わせていくといのも大切なんだろうなと。
そしてそれを無理なくできる相手が、運命の人なのかなぁと思いました。



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み