率直な思い  コロナワクチン(追記あり)

文字数 2,425文字

コロナワクチンの接種について

打つべき
打つべきではない

ふたつの意見がある。
社会全体では打つべきとする意見が一般的で、打ちたくないというのはマイノリティーになるのかな、と感じている。

普段は病院嫌い、医者嫌いの母は「いつの間に?!」というぐらいの素早さで2回接種を済ませた。
聞いてないけど、連絡があった。
「ワクチン打ちました。ありがとう」
なにもしてないけど。

関係がこじれる前なら、予約も送迎も私がしていただろうなと思う。

父はもともと病院信者なので、母と一緒に接種に行ったのだろう。

なかなか予約が取れなくて四苦八苦しているという話も聞いたのに、母からの接種完了の連絡は早かった。
しっかりしてるやん……。
共依存というのは、本当にお互いのためにならないとつくづく思った出来事だった。

春ごろ、私の周りの同年代は「打ちたくない」派が多かった。
接種後に亡くなった方が「知り合いの知り合い」(←眉唾物の気配…)にいるという話、ワクチンを打つことによるデメリットを書いた記事などを紹介された。

熱心に紹介してくれた方からは、宗教上の考えという印象は受けなかった。
スピ系や自然派思考でという感じもない。
いつもバリバリ働くバランス感覚を持った方だと感じていた。どこからそういう情報を得て強く揺さぶられたのだろう。

でも私はその情報を1割かそれより少ないほどにしか受け止めなかった。
記事もチラッと見る程度で、逆に今、声高にそういう内容を拡散する情報源に違和感を持った。
真実かもしれないが、いたずらに不安を煽るもののように感じた。

その後、NOVEL DAYSでワクチンについて書かれた作品を読ませていただき、ゆらゆらと曖昧に揺れていた「判断」のブレを少しずつ正すことができたと思う。

恐れること。
多くは「知らない」から。
わからないこと、未知なことは恐怖だ。

私は薬のアレルギーがある。
全身に異常なほどの激しいじんましん。
頭にコブのようなものができたこともある。
血小板減少。

どの成分に反応するかということもはっきりわからない。薬手帳に書き溜めた記録を提示するが、結局、薬を飲むときはいつも一か八かだ。

持病の薬は、一番効くとされている一般的なものに副作用が出て服用中止になり、ちっとも効果のない薬をうんざりするぐらい大量に飲んできた。

そういう経緯があり、薬を飲むことに過敏になっている。
薬を飲んだばかりに苦しんだ。
逆に薬ですっきり治ったという経験がほとんどない。

ワクチンと薬は別物なのだと思う。
でも、人工的に作られたものを体に入れるという意味で一緒のように感じてしまう。

ふと思った。

我が子の予防接種は、任意のものまで受けている。
たまに「私、全然ちゃんと受けさせてないわ〜」と言うママさんに出会うと、微笑んで聞きながら(みんなで受けないと意味ないやんっ)と心の中で思っていた。

でも、もし自分がフルで仕事をしていたら、こんなにビシッと子どもの予防接種をこなすことができたかな…とも思う。

集団免疫と言いつつ、個人に委ねられている。判断も責任も。

私はコロナの後遺症のニュースを観てワクチンを接種しようと思った。これ以上、持病のようなものを抱えたくないし、ましてやそんなものからこどもを守りたい。

持病の主治医に確認を取り、接種に問題ないとの回答を得た。接種予約はなかなか取れなかったが、なんとか取ることができた。

解熱鎮痛剤にアレルギーがあり服用できないので、接種後の副反応が不安だ。

様々な不安を抱えた人がいて、それに付け込むように科学的根拠も医学的根拠もない自説を広めている人がいる。そんなわけのわからない人がいることを、ここNOVEL DAYSに書いてくださっている作品で知った。
不安でいっぱいの人はいい鴨なんだろう。

不安だけを煽れば間違って吸い寄せらる人はいる。

要は自分がしっかりしないと、ということに尽きるのだけど……。
私は不安になってしまう気持ちも痛いほどわかる。医療に裏切られた経験があるから。その傷は深い。

私は明らかな誤診を受け、命の危険にさらされたことがある。
医師は笑いながら言い訳をするだけで、はっきりとした説明もなかった。
私の病状に気づいてくださった看護師のおかげで命拾いをした。

医療を信じたい気持ちと信じられない気持ちの狭間で葛藤している人は多いのではないか。

難しい問題だと思う。

それでも、感情的になることは真実を歪める。
冷静に情報を見極めていきたい。

今さらこんなことを言うことすらはばかられるが、コロナが一刻も早く収束してほしい。

不要不急というけれど、今は今しかない。

青春時代の子どもたちの青春は今だし、お店の売り上げも今、必要なのだ。

オリンピックが終わり、今度はパラリンピックが盛り上がりを見せている。
ふと横を見ると、また先日から部活動停止になり、放課後を持て余した息子がゲームをしている。
仕方がないのかもしれないけど、なんだかなあと思わずにはいられない。

* * *
〈追記〉

昨日(9月14日)13歳の息子とともに一回目のワクチン接種を終えました。
2人とも腕の痛みのみです。
その後、息子は発熱しました。38.1℃まで上がりました。

持病の診察で毎回採血をし、今まで嫌というほど注射針を刺してきてもうなんとも思わなくなっているはずなのに、ワクチンの針を刺すとき、ドキドキしました。全く痛みはありませんでしたが……。こどもが幼い頃からお世話になっている小児科で受けたので、息子とお揃いでかわいいくまモンのシールを接種したところにペタッと貼ってもらいました。

2回目の接種は不安が増します。
熱、出るだろうなぁ……。

でも重症化や後遺症のほうがいやです。持病のある身として、本当に病気を抱えて生きるというのは辛いです。ワクチン接種で回避できるなら、したいと思います。

接種に不安がないと言えば嘘になりますが、私は接種しようと判断しました。


なんだか捨てるのがもったいなくて、カレンダーに貼りました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み