第37話 偉人伝

文字数 1,773文字

小学5年生の次男が、学校で「偉人伝」を読んでまとめるという課題に取り組んだ。

これから取り組みますということを、二者懇談で担任の先生から聞いた。

一人ひとりすきな偉人を選ぶとのことで、Hey!Say!JUMPの山田涼介くん激推しの次男は迷いなく「山田涼介にする」と言ったらしい。
先生、う〜〜んと考えて「まだ偉人ではないかな」と。
「そしたらジャニーさん!」と次男。
「ジャニーさん、いいやん! 学校にはジャニーさんの本はないと思うから、お母さんに頼んで探してもらっといて」
ということで落ち着いたそうだ。

わたしも前々からジャニーさんは偉人伝に名を連ねてよい人だと思っている。
ジャニーズという文化を築いた人。ジャニーズは確立した立派な文化だと思う。アイドルという夢の世界を文化、ビジネスに仕立て上げたすごい人だと思う。

図書館で検索してみたが、ジャニーさんの偉人伝はまだないようで、関連する本を3冊借りた。

どれも明らかに大人向けの本でこどもが読むにはちょっと難しいかな……と思っていると、案の定次男は
「ジャニーさんは難しいから、坂本龍馬にする」と、さっさと学校の図書室で龍馬の本を借りてきた。
切り替えが早いのはよろしい。

しかし、何日経っても
「さかもとりゅうま」という。
「りょうまやろ?」
「あ、そうやった」
このやりとり、何度したかな……。

そういうわたしも、先日観に行った映画『燃えよ剣』の土方歳三。
映画を見た後、お友達に散々歴史について話をしてもらった後に
「それで、ひじかたさいぞうがさ……」
と言ってしまい、さすがに気まずかったし恥ずかしかった。

悲しいほど、親子だな。

話を戻して、常日頃、謎の多い次男。大丈夫かな……と心配になる彼だが、この課題、クラスでただ一人一発クリアしたらしい。
先生に
「まとめ方がうまい」
と褒められたとか……。

ほんとかな。
夫もわたしも疑いの眼差し。(ごめんよ、次男)

そのことについて語る次男。
「要約と感想やから」
と……。


「ようやく褒められたんか?」

わたしも次男の口から 要約 などという言葉が出てくるとは信じがたく。

人間、なにが得意かわからない。

そんな次男は、今日も朝からHey!Say!JUMPの曲、しかも自分が今気に入っている2曲を延々リピートして、ノリノリで朝ごはんを食べ、友達との約束の時間には間に合わず
「ごめ〜ん。先行っといて〜」
時間の計算はいつまでたってもおかしい。

ちなみに次男が最近ハマっている2曲は
『Viva! 9's SOUL』と
『Star Time』

オタク的にも納得せざるを得ない選曲。

Viva! 9's SOUL はメンバー紹介ソングで、コンサートでも盛り上がる一曲だ。
岡本圭人くんがいたころの、9人の曲。先日のオンラインミーティングでは15周年を機に新しいメンバー紹介ソングを作ってほしいというファンからのリクエストもあった。ぜひぜひ♡
なかなか早口のラップ調でメンバー紹介をする。次男は何度も何度も聴いて暗記した。こんなことにはとことん熱心なのだ。ちなみにわたしは何度聴いても覚えられません。

Star Time は、デビュー曲 Ultra Music Power のカップリング曲。
しっとりとしたとてもよい曲です。この曲のころは森本龍太郎くんもいました。昔の映像やライブDVDで彼を見ると、とても人懐っこい笑顔でアイドル性のある人だったんだろうなぁと思う。若いころ、結果的にはグループや事務所をやめることになってしまったけど、その魅力が活かされる場所があってほしいと願う。

さぁ。
わたしも次男に負けていないで、今日もJUMPシャッフルでがんばろう。

今日の1曲目は
『キミアトラクション』
でした。

かわいい曲なんだけど、歌詞に何度も出てくる「君はNo.1!!」。
メンバーが1人ずつ順番に
「君がNo.1」
っていう見せ場もあるのですが……。

昭和なわたしは
「No.1ってことはNo.2もいるんかいっ」
って思っちゃう。
(ちゃんと 「You Are My Only 1」という歌詞もあります)

とてもかわいい曲だから、ひねくれたことを考えずに楽しめばいいのです(^_^;)

大ちゃんの
「君がNo. 1だー!!」
は最高です。

Viva! 9's SOUL では、紹介もしてもらえずオチに使われる大貴。

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