えっへん！

　外でガガガガーーーギギギギーーーと大きな音がすると思ったら、向かいの公園の草刈りに来てくださっていたようだ。

　年に一度ほど、市の事業として、シルバー人材センターの方々が来られる。

　毎年ならそれ以外に、年に数回、自治会で近所の人が順番に、公園の掃除や簡単な草刈りをしていたが、コロナ禍で中止されている。

　久しぶりにスッキリした公園。
　丸坊主頭の少年みたいに、スッキリ刈り上げられている。
　公園が、えっへん！　と胸を張っているように見える。

　なんでも手をかけてほしいんだなあ……と感じた。
　当たり前と言えば当たり前だ。
　そう考えたら、手入れをせずに維持できるものなんて、ないんじゃないかと思う。

　自転車も、夫婦や親子や友達との関係も、木や草花も、お肌も、身体も、心も……。

　そんな、大層なお手入れじゃなくても、常日頃様子を見て、整える、これが大切なんじゃないかな、と思う。

　様子を見る（観察する）

　整える

　こんなことを粛々と積み重ねていく生活をしていきたいなあと思う。

　なかなかできないけど、そうできたらいいなあ。