第34話 わが家の小さなクリスマス

文字数 1,485文字

先日、久しぶりにこどもを習い事に送って行った。
長男が小学5年生、次男が3年生のころに始めた習い事。
最初のころは心配で毎回送迎した。
そのうち、兄弟ふたりでバスに乗って行くようになった。
春に長男が中学生になり、時間的に続けるのが難しくなり、その習い事をやめた。
それからも次男はひとりでバスで通っている。

先日はわたしが習い事教室の近くの本屋さんに用があり、久々に次男を送って行った。

少し早めに次男と本屋さんへ。
わたしは念願の漫画2冊をゲットした。
次男に「おれも本ほしい」と言われ、わたしだけ買ってダメとは言えず……。
あれこれ選んで『意味がわかると怖い4コマ』という本を買っていた。おもしろいらしい。

そして、次男は習い事へ。わたしは日用品を買いに回った。
習い事が終わる少し前に教室に行って、少しだけ次男の様子を見た。久しぶりに先生にもご挨拶できた。
そしてもう一度ショッピングセンターへ戻り、次男と残りの買い物を済ませてエスカレーターを降っているとき、二、三段前に乗っていたわたしと同年代とおぼしき女性のかばんからのぞくキーホルダーが……。

な、な、なんと!!
Hey!Say!JUMPの数年前のコンサートグッズ、薮宏太くんのキャラクター『やぶんぶん』のキーホルダーだった!! 
思わず「あっ! やぶんぶん!」と声に出してしまったわたし……。
駆け寄って話しかけたかったけど(ナンノ陽子さんの歌が頭に…)ぐっと我慢して、同じグループのファンの方に遭遇した喜びをかみしめた。
わたしはずいぶん興奮していたようで、一緒にいた次男に「静かに!」と何度も嗜めらた(^_^;)

久しぶりに街に出るとクリスマスの飾りが華やかで、キラキラして、見ているだけで楽しい。
急いでいたので写真は撮れなかったけど、色とりどりできれいだった。

わが家のクリスマスツリーは、お世話になっているご近所の方にいただいた手作りの品。

350mlのペットボトルを中に入れるとぴったりの、手編みのツリー。
かわいくてぬくもりがあって、飾るだけでほっこりする。

そして、先日友人宅にお邪魔したときに敷いてくれたペーパーナプキンの柄があまりにかわいくて、持って帰ってフレームに入れたもの。

あとは、小物をいくつか飾っている。
小さな庭にも、ちょこちょこと季節ごとの飾りを置く。

わが家の前の道が通学路で……。リビングの窓からカーテン越しに通学するこどもたちが見える。

なかにはうつむいてとぼとぼ歩いている子もいる。

別に悩みがあるわけじゃないかもしれないけど、お花やほっこりするような飾りがふと目に入って少しでも明るい気持ちになってくれたらいいな…というお節介な気持ちから、ちょこちょこと飾る。

ふとリビングのカレンダーを見ると、次男のきたない字で「クリスマス」と書いてあった。

「下手したらスルーされるかも!!」という危機感からだろうか。鋭いな…。
31日の丸印は「ジャニーズカウントダウン」の日だからだそうだ。

毎年、次男とわたしはジャニーズカウントダウンを見ながら年を越す。
夫と長男はさっさと寝室で寝る。

今年もたぶんそうだろうな。

気がつけばあと二十日で今年も終わり。

今年は秋ごろから少〜しずつ大掃除的なものを始めている。
と言ってもカーテンを洗って、換気扇の掃除をしたぐらいだけど……。
それだけで「もう今年の大掃除はほとんど終わった!」というような気持ちになっている。

できることだけ、無理なく。

気持ちだけ焦って体がなかなか動かないのだ。

五十肩もまだまだ痛い。

体の節目なんだろうな……。

こんなときは無理せず、できることをやろうと思う。(と、自分を甘やかす) 
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