趣味とは

文字数 1,611文字

 昨日、ぷちっとくることがありました。

 夫も疲れていたのだと思います。

 私も。長雨に加え、周期的なホルモンのアンバランス、そして最近の私は、週末がいちばんハードなのです。

 そんな理由でか、ちょっと頭痛がありました。普段は頭痛なんて滅多にないので、このご時世「まさかコロナでは……」と不安も過りつつ、夕食の後、夫に「なんかちょっと頭が痛い」と言いました。

 そしたら夫、「ずっと小説のことばっかり考えてるからちゃうの〜」と揶揄するように言いました。

 それが、すごくいやだったんです。

 家族は私がせっせと文章を書いて楽しんでいることを知っています。

 金曜日、私はほとんどNOVEL DAYSのサイトを開くこともできず、昨日、土曜日の夕方に、やっと少し時間を持てた程度でした。当たり前ですが、趣味は置いておいて、家事やこどものことをこなしていたのです。それなのにそんなことを言われ、腹が立っただけなのかもしれません。

 そもそも、コロナ禍に頭痛というだけで不安が増します。夫には、私の「不快な痛みと不安をわかってほしい」という思いは全く通じませんでした。それは仕方ないとしても。

 私は趣味を揶揄されたと感じました。

 『タクシーに乗った恋のキューピッド』という自分自身の実話を書いた話があるのですが、その中の今より若い私は、趣味のバスケをけなされて、そのころの恋人(夫)と一度別れています。

 物語を書きながら、そんなことぐらいで簡単に別れたんだなあ……と思っていましたが、あのときはしつこく何度も言われ、相当腹が立ったんだなと思いました。

 昨日もかなり頭にきたからです。

 どうやら、私の怒りポイント(こういう話題で"地雷"という言葉をつかうことに抵抗があります……)は、趣味を軽んじられることらしいです。

 趣味って、ある程度本気になれるから楽しいのではないでしょうか。
 私は、熱意を傾けられるものだからこそ、楽しいし、学びもあるのだと思います。

 心の居場所といっても過言ではないような……。

 それがあるから、淡々とした日常もちゃんと歩いていける。ありふれたことも大切にできる。
 辛いことがあっても自分を身失わすに保てる。
 大袈裟かもしれないですが、趣味ってそれほどのチカラがあると思います。

 それを、軽んじる。否定する。

 それは、その人の生きる力にダメージを与える行為ではないでしょうか。
 
 大袈裟かもしれないけど、私が「趣味を軽んじられる」ことがものすごくいやなのは、相手の気持ちの奥底の、そういう微かな悪意を感じるからです。

 無意識かもしれないけど、攻撃です。

 相手を弱らせてやる、という。

 人から心の居場所を奪うなんてこと、していいわけがないです。

 その人それぞれに、怒りポイントがあると思いますが、私はここなんだ、と改めて認識した昨日でした。

・・・*・・・・・*・・・・・*・・・

 こんな愚痴を垂れ流して申し訳ありません。
 頭痛で、いつも以上にまともにものが考えられない状態だと思います。(言い訳です)

 夫と私は、普段は仲のよいほうだと思います。

 たまに……腹が立つのです。私のコンディションによるところが大きいのかもしれません……。

 普段は、こんな私の夫というハードな役割を果たしてくれて、なんて尊い人だと心から思っています。

 何人かの占い師に将来を心配されても(そんなに、占いのうえでは相性がわるいのか……。人生で4回行った占いのうち、1回はけちょんけちょんに言われました。別の1回は、明言はしないけど、明らかに夫とのことを心配していることが占い師さんの表情から見て取れました)
「私にとっては、宇宙に唯一人の人だと思っています」
 と迷いもなく言い切っています。自分でもなんの根拠があって言っているのか不思議ですが……。

 そんな人に対しても、やっぱり腹の立つことはあって、それはいつも同じことについてだなぁと思ったのでした。





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