第49話 だいすきな紐のはなし

文字数 1,073文字

わたしがいまさら「どやっ」とお披露目できるほどのことでもないのですが、自分ではなかなかグッドアイディアだと思っているものについて書かせてください。

本題の前に別の「ひも」のはなし。
服についているひもがわたしは苦手です。
ひっかかったら危ないし、顔などを洗っているときにうっかりポチャンと水につけてしまうこともあります。
パーカーのひも、ズボンのひも、さっさと抜いてしまいます。
ひもで縛るタイプのズボンは、ウエストのひもを抜いてゴムを通して履いています。ひもなら結んでほどいて面倒ですが、ゴムって便利です。

抜いたひもはこどもの巾着袋に使ったり、いろいろなところで役立ちます。
例えば洗濯物を干すピンチハンガー。ずっと使っていると劣化して洗濯ばさみが落ちてきます。
そうなったらストックしていたひもを引っ張り出して適度な長さに切り、洗濯ばさみの穴に通してぶら下げると元通りに使えます。
そんなふうに活躍の場を待っている「もと服のひも」が我が家にはたくさんあります。

でもやっぱり抜いてしまうとデザイン的に変……というものもどうしてもあって、それは仕方なくそのまま着ています。なんとなく負けた気分。
とにかく物心ついたときから服のひもが苦手です。

でも反対にだいすきなひもがあります。
本のひも。しおりになっているひもです。

なんて素敵なんだと思います。
どなたが発明されたのでしょう。

ひっそりと、主張せず、でも絶妙な仕事ぶり。
本に一筋の色を差すデザイン的な役割も担っています。

紙のしおりもいろいろなデザインがあって楽しいです。
押し花をして作ったりもしました。

それでもひものしおりと違うのは、本と一体化していないので落ちてしまうというところです。

わたしの「すきなもの」のひとつであるひものしおり。
ですが、どの本にでもついているわけではありません。

みなさま、どうされていますか?
「そんなこと、わざわざ言われなくてもずっと前からしてるよ」と思われる方もたくさんおられると思いますが……。

数年前、やっと編み出したのです。

この方法です。
クリップにひもをつけて、それを手製のブックカバーにセットします。


これなら借りた本でも傷めることなくひものしおりで読むことができます。

きれいな包装紙があれば取っておきます。ちょうどよい太さ、やわらかさ、きれいな色など素敵なひもがあれば取っておきます。お手製の、ひものしおり付きのブックカバーの完成です。

自分的にはなかなかの発明とお気に入りです。

こんなに読書好きな方が集まられるサイトで、そんな平凡なことよく言ったな、とおしかりを受けるでしょうか……。


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