第50話 日記遍歴①

文字数 3,351文字

 これまで書いた日記のことを思い返していました。
 最初はたしか「せんせいあのね」という名前の作文帳です。作文を書くと、担任の先生が赤ペンで感想を書いて返してくださいました。そのメッセージがうれしかったです。
 NOVEL DAYSでいただくファンレターも感謝の気持ちが込み上げます。書いたものに反応を返してもらえるのはとてもうれしいです。
 そして絵日記。
 小学校低学年のころの絵日記帳が実家に残っていました。しばらく実家には帰っていないので、今もあるのかどうかわかりません。
 小学1年のころに書いた夏休みの絵日記。先生の感想は「おかしくてしょくいんしつでわらってしまったよ」
 淡々と展開して最後にオチが。その日記は「もう、おかあちゃんは」で結ばれていました。ツッコミでしめています。ちびっこしおむすび、なかなかやるやないか。

 その後、母が「Diary」と表紙に書かれた日記帳を買ってくれました。
 うれしくて毎日書きました。
 自分の気持ちを文章にするのがこんなに発散になるのだとそのころ知った気がします。
 若気の至り満載のその日記帳はもう処分してしまいました。その後何冊もあった日記帳も。
 いろんなこと、書きなぐったなぁ……。
 ひとつ覚えているのは、小学6年生ぐらいかなぁ……。反抗期。
 母のことを書きました。
「死んだらいいところしか思い出さないと思うから、嫌いなところを忘れないように書いておきます」
 という書き出しでした。内容は覚えていません。そんな日記を書いた自分を覚えています。バカですね。もうすぐ50歳になろうというわたしは、そのころとたいして変わらないことを飽きもせず書いています。

 自分の気持ちを文章にするということは、ずっとわたしとともにいてくれました。
 高校生になるとスケジュール帳を持つようになり、日記とは別にふと思いついたことも記しました。

 パソコンを持つようなると、パソコンの中に日記を書いて保存しました。

 そしてわたしのSNSデビューは〇ixiです。2006年。激務に抹殺されそうな日々のなか、やり取りするのはほとんどがリアルでもつながりのある友人でした。
 結婚してしばらく書かない時期があり、2011年、次男が生まれた年にアカウントを取り直して再開し、育児日記になりました。
 やり取りはリア友のみ。限定公開で写真もつけて、こどもの成長や日々の悩み、自分の病気のことなどを書き綴りました。そのころはただただ必死な毎日でしたが、今読み返すと愛おしい……。幼いころのたまらんかわいいこどもたちの写真もてんこ盛りで、いつか印刷して冊子にしたいと思っています。このアカウントは今もそのまま、ごくたまに非公開で日記を書く程度です。

 そしてこどもが少し成長し、わたしはジャニオタの世界を知りました。
 SNSは〇mebaブログへ。2016年です。
 とにかく好きなことについて、同じ趣味の人同士で語りたかった。
 はじめてネット上でお友達ができました。最初は恐る恐る……。だんだん仲間のような関係ができました。知らないことを教えてもらったり、推しについて盛り上がったり。
 〇mebaブログは、たぶん同じ趣味、同じような年齢でつながりやすいようにできているのだと思います。そしてリアルにも簡単につながれます。コンサートに行くための仲間づくりを目的としてされている方もおられるようです。
 しかしジャニオタの世界はやっぱりシビアな部分もあり、突き詰めてしまうと「欲」がぶつかり合ってしまうこともあります。みんな、推しが好きだから。コンサートに行きたいし、少しでもいい席で観たいし、少しでも近づきたい。誰もが「いい思い」をしたいのです。
 かけるお金が大きい人は、その思いも強い気がします。(当たり前かもしれません)
 だんだんとわたしはそういう雰囲気についていけなくなり、そしてちょっといやな思いをしたこともあって〇mebaブログをやめました。手間と時間をかけて書いてきたブログを消してアカウントも削除しました。今思えば残しておいてもよかったかな……とも思いますが、そのときはスッキリしました。
 ブログで知り合ったお友達とコンサートに行ったり、オタ会をしたり、ときにはプライベートの悩みを語り合ったり……。とても刺激的で楽しい思い出です。
 いやな思いをしたのはお金とかコンサート絡みではありません。リアルでは会ったことがなかった方に、ちょっとショックなことをされてしまいました。
 それで「もういいかな」と思ってやめました。
 そのころにできたお友達とは今もつながっています。今も頻繁にやり取りするお友達はひとり、大切な友人です。

 その後、2019年の夏に『ダイエット日記』というアプリを見つけました。
 誰に公開するでもなく、体重を記録して日記を書きました。(公開したければできます)
 体重がグラフになったり、かわいいスタンプを貼れたり、目標を設定できたり。
 でも結果的にダイエットには至っていません。増量日記です(・・;)

 そして2019年10月。『10年日記』というアプリを見つけ、こちらは今も書いています。見てみると630件書いていました。〇ixiは408件でした。すでに〇ixiを上回っていることにびっくり。

 そして2021年5月。『NOVEL DAYS』を知りました。
「書く」「読む」ことに特化したサイト。
 あくまでも「文章」が間にあるのが、居心地がいいです。
 それでも始めたころはこんな駄文に当然反応もなく、なんだかみなさんすごい人ばかり……。
「ここにわたしの居場所はないのかもしれない……」
 と怖くなり、何度もやめようと思いました。
 書いて消した作品もいくつかあります。
 そしてある日初めて『ファンレター』をいただきました。

 『ファンレター』とありますが、「応援のメッセージ」ですよね。

 ちょうど息子たちと「至福の時間」という名のジュースを飲もうとしていた時で、「まさに至福の時間だ」と思いながら乾杯したことを覚えています。とてもうれしかったですし、励ましていただきました。

 それからわたしもファンレターを送るようになりました。このような駄文にお手紙をいただくこともあり、何度かかやり取りをさせていただいたり、励ましていただいたり……。
「ああ……わたしはここにいていいんだな」
 と思う居場所になりました。ありがとうございます。

 ファンレターも最初は、ファンレターの文章自体についても「変」とか「おかしい」「間違ってる」などと思われる……と、とても書くことができなかったのですが、だんだんと書かずにはいられない衝動に駆られるようになりました。
「すごい!」とか「すてき」とか、救われたとか、心が動いたとか深い学びになったとか……。その気持ちをお伝えしたい! と思って書かずにはいられない、といった感じで送らせていただいています。

 でも、○mebaブログのときに、あまりやり取りを増やすとそれはそれで大変、ということも学んだので、「送りたい〜……」と思っても、☆いいね! だけにとどめさせていただくことも多いです。

 NOVEL DAYSの ☆いいね! は、よいシステムだとわたしは思っています。匿名で「ワンクリックで応援できます」のボタンが押せるのです。心が動いたらどんどん押しています。
 作品お気に入りも作者お気に入りも匿名。すてきなシステムだと思います。

 今までやっていたSNSは、匿名で「いいね」できるものはありませんでした。そうするとどうしても「いいね返し」などのお付き合いになっていってしまうのです。それは本当の「いいね」から少しずつ離れていってしまうことも多いのでは、と思います。「お付き合い」を第一にするSNSならそれでいいのだと思います。

 本題に入る前にこんなに長々と書いてしまいました。

 ダイエット日記について書こうと思っていたのに……。

 この投稿で『とほほでいず』50話になりました。他愛もない話を読んでくださりありがとうございます。

 中途半端ですが、次の投稿から『とほほでいず2』に移ろうと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 テタテタの花。温かくなったら一気に咲きました。
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