『げにや一人きりの世界より』
文字数 3,355文字
霧 「……開けないでよ」
・ ・
奈美 「果てしない奈美の向こうに〜」
あびる 「……奈美ちゃん、一人カラオケしてる」
千里 「誘ってくれてもいいのに。」
奈美 「ってなんでみんないるのよ⁉︎」
望 「それにしてもJASRACに目をつけられないかが心配です」
まとい 「ところで先生? 一人カラオケって何故するんでしょうか?」
望 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
望 「……一人カラオケなら自分の好きな歌を周りを気にしないで歌えますし、それに楽しむというよりも歌の練習のため、というイメージが強いですね、一人カラオケは」
あびる 「……一人カラオケ。私は行ったことないなあ」
晴美 「私も行ったことないなあ」
千里 「嘘言うな!! 晴美は何回も一人カラオケ、行ってるでしょ!」
晴美 「なっ」
千里 「晴美は好きなアニソンとか、あまりにもマニアックな歌とか、歌いたいけどみんなと一緒の時は歌いづらい歌を……。」
晴美 「ちょっと⁉︎ やめてよ!」
千里 「……一人カラオケに行って、しょっちゅう歌ってます。駅前のカラオケ屋だと知り合いに会う可能性があるからって、わざわざ少し遠い方のカラオケ屋で。」
晴美 「なんで知ってるのよ⁉︎」
望 「……まあ藤吉さんの事情は大して興味ありませんが」
晴美 「ひどい!」
望 「世の中には一人で物事をすることが時に恥ずかしくなったり虚しくなったりするときがあるのです!」
千里 「……私は楽しかったですよ? 一人ままごとをしたときは。」
望 「木津さんはいつも怖いです!! それは例外として、一人で何かをすることは基本、複雑な感情を抱くものなのですよ……」
望「むしろ一人カラオケなんて立派なもんです。もっと恥ずかしいものはたくさんある!」
・一人相撲
・一人しりとり
・部員数1の囲碁将棋部
・部員数1の野球部が迎える甲子園
・アイスホッケーのソロプレイ
・結果が分かってる総裁選
・カツカレーの食い逃げ犯探し
・独裁政権
望 「絶望したっーー!!羞恥心まみれなのに羞恥心のない世の中と、それでもあり続ける『一人〇〇』に絶望したっーー!!」
奈美 「絶望しないでここから出て行ってよ⁉︎」
可符香 「一人で何かをすること、それの何がいけないと言うのでしょうか!」
望 「ふ、風浦さん!」
可符香 「例えば一人カラオケのどこが悪いのでしょう? むしろ周りを気にしないで自分の好きな歌を歌えるんだから、損なんてないじゃないですか!」
望 「……しかしですね、やはり一人で何かをするというのは、なかなか辛いものなんですよ?」
千里 「例えば晴美。」
晴美 「えっ?」
望 「彼女はいつも部屋で一人でニヤニヤしながら漫画を描いてます。そのときの彼女の虚しさと言ったらたまったものではありません!」
晴美 「ちょっと⁉︎ 推測でひどいこと言わないでよ!!」
望 「一人で何かをするのは、虚しいものでもあり、寂しいものでもあり、恥ずかしいものでもあるのです」
奈美 「確かに一人でラーメン屋巡りをするのって少し恥ずかしいかも」
晴美 「奈美ちゃんはそうでしょう」
あびる 「……でも誰も見てないのに恥ずかしいものって、みんながいるときにしたらもっと恥ずかしいんじゃ」
望 「えっ」
可符香 「その通りです!! 例えばアイドルがキャーキャー歌う歌を、テンションマックスで友達の前で披露したらそれこそ終わり! ですが、一人カラオケなら好きな歌を歌っても、ちょっとの恥ずかしさを耐えるだけで済みます!なんて素敵なんでしょう! 『一人〇〇』!」
望 「……言われてみると」
あびる 「先生、丸め込まれるの早いなぁ」
千里 「ならもうオチは決まったものね!!」
ササッ
望 「って木津さん、どこに行くんですか!!」
奈美 「……また猟奇オチかな?」
僕 「ここをこうしたら面白……」
ガシッ
僕 「えっ」
千里 「楽しいか? 一人で小説を書いて。お前なんて誰も読んでないのに。」
僕 「なっ」
千里 「それにお前ツイッターで絵も描いてるだろ? 楽しいか? 一人で絵を描いて。お前なんて他の人と違って素人なのに。」
僕 「グスグス……」
晴美「もうやめてあげて!! 作者のHPはもうゼロよ!!」
マ太郎 「……ところで今回もオチてないヨ?」
可符香 「作者の独りよがりな微妙なオチ、まさに『一人〇〇』です!!」
千里 「そんなの納得できるか!! オチは『一人〇〇』でも、オチの数は一個じゃ終わらせない!!」
可符香 「デロリアンで少し前にタイムワープです!!」
晴美 「映画知ってる人じゃないと分からないネタを平気で使うよね」
・ ・
望 「……言われてみると」
可符香 「ところで先生、『一人〇〇』、先生もしてみませんか?」
望 「えっ?」
可符香 「たとえば一人サッカー、一人バスケ、一人人生ゲーム、一人トランプ、一人隠れんぼなど、『一人〇〇』は探せばいくらでもありますよ?」
奈美 「いや最後のやつはやばいやつだろっ!!」
望 「しかしですね、やはり一人ではつらいものが」
可符香 「それに先生! たとえば先生がいくらスポーツが下手でも、ゲームが苦手でも、一人でやれば醜態を晒すことはありませんよ?」
あびる 「……意外と可符香ちゃんって、毒舌だよね」
望 「……確かに周りを気にして今までできなかったことは少なからずありますが」
可符香 「なら是非やってみてください!! 好きなことを好きなだけできる、『一人〇〇』ってなんて素敵なことなんでしょう!!」
望 「……ではみなさん。久しぶりに私は一人の時間を過ごしたいので、私から離れてください。もちろん、常月さんもです」
まとい 「えっ⁉︎」
千里 「そんな先生!! 私たちから離れたいなんて……!」
望 「……特に木津さん、あなたに関しては普通に命の危機を感じるので『一人〇〇』関係なしに離れて欲しいのですが」
千里 「なっ……そ、そんな! 先生ひどいです!! 私にあんなことをしておいてそんな言い方をするなんて!」
晴美 「……あんなこと?」
望 「だからあれは誤解と言ってるでしょ⁉︎ 私は何もしてませんよ!!」
可符香 「みなさん! 避難してください! 巻き込まれますよ?」
ササッ
マ太郎 「猟奇オチ警報なのナ!!」
望 「猟奇オチ警報って何ですか!」
千里 「処刑!! 処刑!!」
奈美 「まだ歌い終わってないのに!」
あびる 「……とりあえず避難しないと」
望 「みなさん待ってください!! 私を置いていかないでください!」
可符香 「……一人きりになりたかったのでは?」
望 「これじゃ二人きりです!!」
千里 「悪即斬!!」
望 「ひっっ!!」
グサッ
千里 「……一人きりになっちゃった」
晴美 「これこそまさに」
マ太郎 「一人オチだヨ!!」
・ ・
可符香 「今回は二つもオチを考えるなんて、作者さんも頑張りましたね!」
あびる 「……でもこれってただのネタ潰しだよね?」
晴美 「ネタ潰しも何もいつも大体オチ一緒じゃん」
・ ・
奈美 「……」ドキドキ
ドンッ
点数 75点
奈美 「そ、そんな!!」 ガビーン
あびる 「むしろあの騒がしい中でそこまで取れたのはすごいと思うよ、普通に」
奈美 「普通って言うなぁ!」
・ ・
望 「……歌います」
『TRUE きっちり』作詞 糸色望
振り返ると いつも君が
スコップ持ってた
風をきるようにそっと……
眩しすぎて 目を閉じると
君、瞬間移動
後ろからチョップされる
君だけは危険で 君だけはやばくて
僕はさいつも遥か遥か遠いところへと
逃げて行って たのさ
望 「……ありがとうございました」
ガシッ
望 「えっ?」
千里 「先生、少しこちらに。」
望 「ひっっ!」
千里 「悪即斬!!」
グサッ
・ ・
奈美 「果てしない奈美の向こうに〜」
あびる 「……奈美ちゃん、一人カラオケしてる」
千里 「誘ってくれてもいいのに。」
奈美 「ってなんでみんないるのよ⁉︎」
望 「それにしてもJASRACに目をつけられないかが心配です」
まとい 「ところで先生? 一人カラオケって何故するんでしょうか?」
望 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
望 「……一人カラオケなら自分の好きな歌を周りを気にしないで歌えますし、それに楽しむというよりも歌の練習のため、というイメージが強いですね、一人カラオケは」
あびる 「……一人カラオケ。私は行ったことないなあ」
晴美 「私も行ったことないなあ」
千里 「嘘言うな!! 晴美は何回も一人カラオケ、行ってるでしょ!」
晴美 「なっ」
千里 「晴美は好きなアニソンとか、あまりにもマニアックな歌とか、歌いたいけどみんなと一緒の時は歌いづらい歌を……。」
晴美 「ちょっと⁉︎ やめてよ!」
千里 「……一人カラオケに行って、しょっちゅう歌ってます。駅前のカラオケ屋だと知り合いに会う可能性があるからって、わざわざ少し遠い方のカラオケ屋で。」
晴美 「なんで知ってるのよ⁉︎」
望 「……まあ藤吉さんの事情は大して興味ありませんが」
晴美 「ひどい!」
望 「世の中には一人で物事をすることが時に恥ずかしくなったり虚しくなったりするときがあるのです!」
千里 「……私は楽しかったですよ? 一人ままごとをしたときは。」
望 「木津さんはいつも怖いです!! それは例外として、一人で何かをすることは基本、複雑な感情を抱くものなのですよ……」
望「むしろ一人カラオケなんて立派なもんです。もっと恥ずかしいものはたくさんある!」
・一人相撲
・一人しりとり
・部員数1の囲碁将棋部
・部員数1の野球部が迎える甲子園
・アイスホッケーのソロプレイ
・結果が分かってる総裁選
・カツカレーの食い逃げ犯探し
・独裁政権
望 「絶望したっーー!!羞恥心まみれなのに羞恥心のない世の中と、それでもあり続ける『一人〇〇』に絶望したっーー!!」
奈美 「絶望しないでここから出て行ってよ⁉︎」
可符香 「一人で何かをすること、それの何がいけないと言うのでしょうか!」
望 「ふ、風浦さん!」
可符香 「例えば一人カラオケのどこが悪いのでしょう? むしろ周りを気にしないで自分の好きな歌を歌えるんだから、損なんてないじゃないですか!」
望 「……しかしですね、やはり一人で何かをするというのは、なかなか辛いものなんですよ?」
千里 「例えば晴美。」
晴美 「えっ?」
望 「彼女はいつも部屋で一人でニヤニヤしながら漫画を描いてます。そのときの彼女の虚しさと言ったらたまったものではありません!」
晴美 「ちょっと⁉︎ 推測でひどいこと言わないでよ!!」
望 「一人で何かをするのは、虚しいものでもあり、寂しいものでもあり、恥ずかしいものでもあるのです」
奈美 「確かに一人でラーメン屋巡りをするのって少し恥ずかしいかも」
晴美 「奈美ちゃんはそうでしょう」
あびる 「……でも誰も見てないのに恥ずかしいものって、みんながいるときにしたらもっと恥ずかしいんじゃ」
望 「えっ」
可符香 「その通りです!! 例えばアイドルがキャーキャー歌う歌を、テンションマックスで友達の前で披露したらそれこそ終わり! ですが、一人カラオケなら好きな歌を歌っても、ちょっとの恥ずかしさを耐えるだけで済みます!なんて素敵なんでしょう! 『一人〇〇』!」
望 「……言われてみると」
あびる 「先生、丸め込まれるの早いなぁ」
千里 「ならもうオチは決まったものね!!」
ササッ
望 「って木津さん、どこに行くんですか!!」
奈美 「……また猟奇オチかな?」
僕 「ここをこうしたら面白……」
ガシッ
僕 「えっ」
千里 「楽しいか? 一人で小説を書いて。お前なんて誰も読んでないのに。」
僕 「なっ」
千里 「それにお前ツイッターで絵も描いてるだろ? 楽しいか? 一人で絵を描いて。お前なんて他の人と違って素人なのに。」
僕 「グスグス……」
晴美「もうやめてあげて!! 作者のHPはもうゼロよ!!」
マ太郎 「……ところで今回もオチてないヨ?」
可符香 「作者の独りよがりな微妙なオチ、まさに『一人〇〇』です!!」
千里 「そんなの納得できるか!! オチは『一人〇〇』でも、オチの数は一個じゃ終わらせない!!」
可符香 「デロリアンで少し前にタイムワープです!!」
晴美 「映画知ってる人じゃないと分からないネタを平気で使うよね」
・ ・
望 「……言われてみると」
可符香 「ところで先生、『一人〇〇』、先生もしてみませんか?」
望 「えっ?」
可符香 「たとえば一人サッカー、一人バスケ、一人人生ゲーム、一人トランプ、一人隠れんぼなど、『一人〇〇』は探せばいくらでもありますよ?」
奈美 「いや最後のやつはやばいやつだろっ!!」
望 「しかしですね、やはり一人ではつらいものが」
可符香 「それに先生! たとえば先生がいくらスポーツが下手でも、ゲームが苦手でも、一人でやれば醜態を晒すことはありませんよ?」
あびる 「……意外と可符香ちゃんって、毒舌だよね」
望 「……確かに周りを気にして今までできなかったことは少なからずありますが」
可符香 「なら是非やってみてください!! 好きなことを好きなだけできる、『一人〇〇』ってなんて素敵なことなんでしょう!!」
望 「……ではみなさん。久しぶりに私は一人の時間を過ごしたいので、私から離れてください。もちろん、常月さんもです」
まとい 「えっ⁉︎」
千里 「そんな先生!! 私たちから離れたいなんて……!」
望 「……特に木津さん、あなたに関しては普通に命の危機を感じるので『一人〇〇』関係なしに離れて欲しいのですが」
千里 「なっ……そ、そんな! 先生ひどいです!! 私にあんなことをしておいてそんな言い方をするなんて!」
晴美 「……あんなこと?」
望 「だからあれは誤解と言ってるでしょ⁉︎ 私は何もしてませんよ!!」
可符香 「みなさん! 避難してください! 巻き込まれますよ?」
ササッ
マ太郎 「猟奇オチ警報なのナ!!」
望 「猟奇オチ警報って何ですか!」
千里 「処刑!! 処刑!!」
奈美 「まだ歌い終わってないのに!」
あびる 「……とりあえず避難しないと」
望 「みなさん待ってください!! 私を置いていかないでください!」
可符香 「……一人きりになりたかったのでは?」
望 「これじゃ二人きりです!!」
千里 「悪即斬!!」
望 「ひっっ!!」
グサッ
千里 「……一人きりになっちゃった」
晴美 「これこそまさに」
マ太郎 「一人オチだヨ!!」
・ ・
可符香 「今回は二つもオチを考えるなんて、作者さんも頑張りましたね!」
あびる 「……でもこれってただのネタ潰しだよね?」
晴美 「ネタ潰しも何もいつも大体オチ一緒じゃん」
・ ・
奈美 「……」ドキドキ
ドンッ
点数 75点
奈美 「そ、そんな!!」 ガビーン
あびる 「むしろあの騒がしい中でそこまで取れたのはすごいと思うよ、普通に」
奈美 「普通って言うなぁ!」
・ ・
望 「……歌います」
『TRUE きっちり』作詞 糸色望
振り返ると いつも君が
スコップ持ってた
風をきるようにそっと……
眩しすぎて 目を閉じると
君、瞬間移動
後ろからチョップされる
君だけは危険で 君だけはやばくて
僕はさいつも遥か遥か遠いところへと
逃げて行って たのさ
望 「……ありがとうございました」
ガシッ
望 「えっ?」
千里 「先生、少しこちらに。」
望 「ひっっ!」
千里 「悪即斬!!」
グサッ