『おい、自分のしたいことするんだで!』
文字数 2,335文字
千里 「先生、大変です!」
望 「どうしました?」
千里 「日塔さんがグレようとしてます!」
望 「えっ」
さっ
ガラッ
望 「一体何をしたというんですか、日塔さん⁉︎」
奈美 「先生私決めたよ! 今から私、グレるっ!!」
望 「……どうやらまだグレる前だったようで良かったですが、急にどうしたというんです。グレて何がしたいんですか?」
奈美 「盗んだバイクで走り出したりガラスを割って回りたいんです!」
望 「これはまたベタなやつを……」
奈美 「ベタなやつとか言うなぁ!」
奈美 「もう普通とかベタとかうざいとか言われたくないんです! それならいっそグレてやろうかと!」
望 「あのですね? グレる、なんてしたところで何も解決は……」
奈美 「もう先生は黙っててください!! 別にいいでしょ⁉︎ 一度きりの人生なんだから!!」
望 「一度きりの人生……?」
望 「確かにそうです……! 一度きりの人生なら自分のしたいことしてもいいじゃないですか!!」
千里 「えっ。」
望 「日塔さん、あなたは私に大切なことを気付かせてくれました。その通りです!! 一度きりの人生ですもんね!」
あびる 「また先生の悪いクセが」
望 「一度きりの人生……やってみたいことが山ほどあります!!」
・漫画家デビュー
・王様のブランチ出演
・駆け落ち
・インサイダー取引
・別荘所有
・札束のシャワー
・盗んだバイクで走り出す
・歩きながら歌う
・路上ライブ
・弟子との共演NG
望 「あの大阪なおみも言ってました! 『やりたくないことをしてる余裕なんてない』って!! なら私だって一度きりの人生、好きなことをどんどんすべきなはずです!! まずは先生なんて辞めてやるっ!」
晴美 「生徒の前でそんなこと言わないでよ……仮にも教師なんだし」どよんど
望 「私夢だったんです! 小説家! 教師はまあ家柄が家柄でしたし妥協です」
奈美 「言いたいこと言ってるなぁ……私グレるのやめよう」どよんど
望 「早速持ち込みに行ってきます!!」
さっ
ガラッ
あびる 「あっ帰ってきた」
まとい 「残念ながら先生の作品は時代に合ってないそうです」
望 「一度きりの人生なのにしたいことができない……絶望したぁぁっ! 一度きりの人生、我慢ばかりさせられることに絶望したぁぁっ!」
あびる 「まあ仕方ないよね」
晴美 「先生、そんなあなたにとっておきの情報が」
望 「ぐす、なんですか」
晴美 「好きなことがしたいのにできない、そんな欲求不満を文章や絵として表現し、分かり合える人にだけ届けることができる夢の世界があるんです!」
望 「そ、そんな! 本物のディ●ニーラン●はここにあったのか!」
晴美 「そうです、同人誌です!」
スッ サラサラ
晴美 「ふふ自分の好きなキャラを自分の好きなように攻めたり受けたりできるのです……ぐへへ私の桃源郷はここにあった!」
千里 「晴美、ニヤつきが気持ち悪いわよ。」
望 「ここが楽園だったんですね! コミケ?と言う場所、少なくとも●●ランドよりは賑わってます!」
千里 「どこのランドよそれっ⁉︎」
望 「それにしてもここ……コスプレしてる人とか趣味没頭してる人とか、まさに一度きりの人生を堪能してる人ばかりですね〜! ここなら私だって幸せになれるかもしれないです!」
可符香 「ところで先生!」
望 「あっ風浦さん、あなたも来てたんですね」
可符香 「先生って、したいこと小説家だけなんですか?」
望 「えっ」
可符香 「人生は一度きり! しかし人間の煩悩は108個もあると言われてます! 先生本当にしたいことはそれだけなんですか?」
望 「言われてみると」
可符香 「なら一度きりの人生、もっとたくさんやりたいことをしましょうよ!」
望 「そんないきなり言われても……急には浮かびませんよ」
可符香 「いや。私には手に取るように分かります、先生の心が!」
可符香 「きっと先生はこんなことがしたいはずです!」
・店の魚をゴミ箱に捨てる
・バイト先の冷蔵庫に入る
・ビルの向こうの空をいつまでも探す
・Real Time Attack
・VTuber
・インスタ
・夏祭りのくじ引き全部買ってみた
・吊り橋効果
・万引きGメン
望 「いや別にそれはしたくないですからっ!」どよんど
可符香 「そして次にしたいのは結婚ですね! それも女子高生と!」
望 「えっ」
可符香 「しかも相手は加賀ちゃん!」
愛 「えっ」
カラカラ〜ん
可符香 「鐘がなって……花が舞って……なんて素敵な結婚式なんでしょうか!」
千里 「殺すっ!」
望 「ひっっ!! 結婚なんてしてませんから、許してください!!」
千里 「先生、一度きりの人生……したいことをしたいですよね?」
望 「えっ……まあそれはできるなら」
千里 「私がしたいことは、殺人です。」
グサッ
* *
人生一度きり、あなたなら何したいですか?
マ太郎 「美味しいモノ、いっぱい食べたいヨ!」
あびる 「尻尾展を開きたいかな」
奈美 「ケーキ屋さんになりたい!」
晴美 「普通だね……ちなみに私は雑誌に連載してアニメ化されたい」
奈美 「普通って言うなぁ!」
作者 「猟奇オチは無理やりでもオチるので、毎度使いたい」
千里 「毎度私をオチに使うなっ! 好感度落ちるでしょ!!」
晴美 「こ、好感度……?? 千里が?」
一同 どよんど
千里 「ユ・ル・サ・ヌ!!」
望 「どうしました?」
千里 「日塔さんがグレようとしてます!」
望 「えっ」
さっ
ガラッ
望 「一体何をしたというんですか、日塔さん⁉︎」
奈美 「先生私決めたよ! 今から私、グレるっ!!」
望 「……どうやらまだグレる前だったようで良かったですが、急にどうしたというんです。グレて何がしたいんですか?」
奈美 「盗んだバイクで走り出したりガラスを割って回りたいんです!」
望 「これはまたベタなやつを……」
奈美 「ベタなやつとか言うなぁ!」
奈美 「もう普通とかベタとかうざいとか言われたくないんです! それならいっそグレてやろうかと!」
望 「あのですね? グレる、なんてしたところで何も解決は……」
奈美 「もう先生は黙っててください!! 別にいいでしょ⁉︎ 一度きりの人生なんだから!!」
望 「一度きりの人生……?」
望 「確かにそうです……! 一度きりの人生なら自分のしたいことしてもいいじゃないですか!!」
千里 「えっ。」
望 「日塔さん、あなたは私に大切なことを気付かせてくれました。その通りです!! 一度きりの人生ですもんね!」
あびる 「また先生の悪いクセが」
望 「一度きりの人生……やってみたいことが山ほどあります!!」
・漫画家デビュー
・王様のブランチ出演
・駆け落ち
・インサイダー取引
・別荘所有
・札束のシャワー
・盗んだバイクで走り出す
・歩きながら歌う
・路上ライブ
・弟子との共演NG
望 「あの大阪なおみも言ってました! 『やりたくないことをしてる余裕なんてない』って!! なら私だって一度きりの人生、好きなことをどんどんすべきなはずです!! まずは先生なんて辞めてやるっ!」
晴美 「生徒の前でそんなこと言わないでよ……仮にも教師なんだし」どよんど
望 「私夢だったんです! 小説家! 教師はまあ家柄が家柄でしたし妥協です」
奈美 「言いたいこと言ってるなぁ……私グレるのやめよう」どよんど
望 「早速持ち込みに行ってきます!!」
さっ
ガラッ
あびる 「あっ帰ってきた」
まとい 「残念ながら先生の作品は時代に合ってないそうです」
望 「一度きりの人生なのにしたいことができない……絶望したぁぁっ! 一度きりの人生、我慢ばかりさせられることに絶望したぁぁっ!」
あびる 「まあ仕方ないよね」
晴美 「先生、そんなあなたにとっておきの情報が」
望 「ぐす、なんですか」
晴美 「好きなことがしたいのにできない、そんな欲求不満を文章や絵として表現し、分かり合える人にだけ届けることができる夢の世界があるんです!」
望 「そ、そんな! 本物のディ●ニーラン●はここにあったのか!」
晴美 「そうです、同人誌です!」
スッ サラサラ
晴美 「ふふ自分の好きなキャラを自分の好きなように攻めたり受けたりできるのです……ぐへへ私の桃源郷はここにあった!」
千里 「晴美、ニヤつきが気持ち悪いわよ。」
望 「ここが楽園だったんですね! コミケ?と言う場所、少なくとも●●ランドよりは賑わってます!」
千里 「どこのランドよそれっ⁉︎」
望 「それにしてもここ……コスプレしてる人とか趣味没頭してる人とか、まさに一度きりの人生を堪能してる人ばかりですね〜! ここなら私だって幸せになれるかもしれないです!」
可符香 「ところで先生!」
望 「あっ風浦さん、あなたも来てたんですね」
可符香 「先生って、したいこと小説家だけなんですか?」
望 「えっ」
可符香 「人生は一度きり! しかし人間の煩悩は108個もあると言われてます! 先生本当にしたいことはそれだけなんですか?」
望 「言われてみると」
可符香 「なら一度きりの人生、もっとたくさんやりたいことをしましょうよ!」
望 「そんないきなり言われても……急には浮かびませんよ」
可符香 「いや。私には手に取るように分かります、先生の心が!」
可符香 「きっと先生はこんなことがしたいはずです!」
・店の魚をゴミ箱に捨てる
・バイト先の冷蔵庫に入る
・ビルの向こうの空をいつまでも探す
・Real Time Attack
・VTuber
・インスタ
・夏祭りのくじ引き全部買ってみた
・吊り橋効果
・万引きGメン
望 「いや別にそれはしたくないですからっ!」どよんど
可符香 「そして次にしたいのは結婚ですね! それも女子高生と!」
望 「えっ」
可符香 「しかも相手は加賀ちゃん!」
愛 「えっ」
カラカラ〜ん
可符香 「鐘がなって……花が舞って……なんて素敵な結婚式なんでしょうか!」
千里 「殺すっ!」
望 「ひっっ!! 結婚なんてしてませんから、許してください!!」
千里 「先生、一度きりの人生……したいことをしたいですよね?」
望 「えっ……まあそれはできるなら」
千里 「私がしたいことは、殺人です。」
グサッ
* *
人生一度きり、あなたなら何したいですか?
マ太郎 「美味しいモノ、いっぱい食べたいヨ!」
あびる 「尻尾展を開きたいかな」
奈美 「ケーキ屋さんになりたい!」
晴美 「普通だね……ちなみに私は雑誌に連載してアニメ化されたい」
奈美 「普通って言うなぁ!」
作者 「猟奇オチは無理やりでもオチるので、毎度使いたい」
千里 「毎度私をオチに使うなっ! 好感度落ちるでしょ!!」
晴美 「こ、好感度……?? 千里が?」
一同 どよんど
千里 「ユ・ル・サ・ヌ!!」