絶望先生×じょしらくコラボ小説第一弾

文字数 6,098文字

※結構前にツイッターで書いた話なので、ところどころ原作に負けないくらいネタが風化してます。それは勘弁してください(笑)

ポチっ

魔梨威 「つまんねーこと聞くなよ!」

望 「……この映像は?」

まとい 「マリーさん、と皆から呼ばれてる方です」

望 「……マリーさん、ですか?」

まとい 「ええ。彼女は常に楽屋の外から出ないにもかかわらず、安定的な笑いを作ってます。また、先生でいう『絶望したぁぁ!』のような決め台詞もあります。それがこの『つまんねーこと聞くなよ!』です」

望 「……あれは決め台詞ではないのですが。ところで彼女がどうしたというのです?」

まとい 「このままでは先生は負けてしまいますよ?」

望 「えっ」

まとい 「先生なんて外にも出るし色んな人と関わるくせにいつもオチない。このままじゃギャグ漫画として敗北してしまいます!!」

望 「なっ、それはダメです!絶対ダメです!」

マ太郎 「メタすぎるダロ」

まとい 「ですから彼女たちに無理矢理関わって、めちゃくちゃにしてやりましょう!もう一生ギャグ漫画に出たくなくなるほど滑ってもらって!」

望 「……まあそうですね、そうしましょう」

あびる 「……本当に教師?」

望 「ところで、何故常月さんはそこまで彼女に詳しいのです? 何か情報源でも?」

まとい 「……情報提供者はこちらです」

ウザンヌ 「どうもです!! こんにちは、ウザンヌですよ!」

奈美 「なにこのウザい子」

あびる 「……ウザいがウザいって言ってる」

奈美 「ウザいがウザいって言ってるって言うなぁ!」

望 「……ところであなたは彼女たちに何か恨みでも? 私たちは今から彼女たちを追い詰めに行くんですよ? 何故協力するのです?」

ウザンヌ 「ぐふふっ。よく聞いてくれました! 実は私も彼女たちにはそれはそれは強い恨みがあるのです!!」

望 「……強い恨み?」

ウザンヌ 「聞くのも野暮ってもんですよ! 若旦那!」

望 「……まあそれもそうですね。聞くのはやめておきましょう」

まとい 「ではいざ出陣!!」

千里 「ちょっと待ちなさい!!」

望 「き、木津さん!」

千里 「他の作品をめちゃくちゃにする? しかも自分たちより面白いから? そんな理由許されると思ってるの⁉︎」

ウザンヌ 「……そういえばじょしらくには木津さんみたいな猟奇オチキャラはいないなぁ〜」

千里 「えっ?」

ウザンヌ 「つまりじょしらくには木津さんは必要ないってことですね!」

千里 「なっ⁉︎」

・ ・

幼い頃

先生 「来週のピクニックの班決めを今から始めます。五人組を作ってください」

千里 「ねぇ、私とペア組みましょう?」

友達 「でももう私五人組組んじゃったよ?」

千里 「でももし私がいればいざ遭難しても助かることができるわ。サバイバル術なら極めてる。」

友達 「サバイバル術? そんなのピクニックに要らないに決まってるじゃない! 千里ちゃんは必要ないわ!」

千里 「えっ……」

友達 「じゃあね!また明日!」

トコトコ

千里 「ど、どうしよう、ねぇ誰か」

ザワザワ

千里 「……みんな誰かしらと組んじゃってる。」

翌日

生徒 「先生大変です!! 〇〇ちゃんの班がいません!」

先生 「えっ⁉︎ まさか……いや落ち着いてください! とりあえず冷静に! 誰か、誰か、あの班の近くにいたという人はいませんか? もしかしたらはぐれた場所が分かるかもしれない!」

生徒 「そういえば昨日千里ちゃん、その班の人と話してた」

先生 「それは本当ですか⁉︎ 木津さん、〇〇ちゃんの班がはぐれた場所とか、分かるかい?」

千里 「えっ、その、あの……」

先生 「少しでもいい! 何か思い当たることがあるなら教えてほしいんだ!」

千里 「……知りません。」

先生 「……本当に何も知らないのかい?」

千里 「……はい。」

先生 「……分かりました。とりあえず他の人にも聞いてみましょう」

トコトコ

・ ・

千里 「ごめんなさい、ごめんなさい、佐藤先生!私、私、嘘をついて……。」

ググっ

奈美 「ってなんで私の首をしめるのよ⁉︎ 痛い、超痛い!」

ウザンヌ 「さて、木津さん、自分を必要としてない居場所なんて?」

千里 「壊してやるわっ!!」

ウザンヌ 「……ふっ、チョロい」ニヤッ

晴美 「……あの千里を丸め込むなんて只者じゃない⁉︎」

望 「……では、行きましょうか。楽屋へ!!」

トコトコ

ガラッ

魔梨威 「みんなはきのこ派か? たけのこ派か?」

苦来 「ちょ⁉︎ ま、マリーさん、それは流石に」

手寅 「触れちゃいけない質問の一個よ! マリーさん!」

木胡桃 「触れちゃいけない質問?」

手寅 「そう! 世の中には触れちゃいけない派閥争いがある!」

丸京 「シチュー派かカレー派か、みたいな?」

手寅 「それはともかく世の中には触れちゃいけない派閥争いがあるのよ!」

・右翼?左翼?

・ビアンカ?フローラ?

・ソース?醤油?

・北?南?

・オバマ?トランプ?

・開場?閉場?

望 「絶望したっーー!! 触れちゃいけない派閥争いが溢れてるこの社会に絶望したっーー!!」

魔梨威 「ってお前誰だよ⁉︎」

望 「……これは失敬。私の名前は糸色望と言います」

丸京 「……糸色望」

木胡桃 「あれっ? 糸色望って」

苦来 「繋げたら絶望」

望 「なっ⁉︎」

魔梨威 「あっ、本当だ。横に書いたら絶望になるな! 面白いな、お前!」

望 「それを言うなぁ!!」

手寅 「ところで、糸色さん。あなたは何者で、何故ここにやってきたんです?」

望 「……簡単なことです。このじょしらくを潰すためですよ」

丸京 「はぁ?」

望 「ぐっ。リアルトーンでの『はぁ?』は正直胸にひどく刺さりますが、こんなことで心折れていたら絶望先生はじょしらくに負けてしまいます。強く心を持たねば!」

木胡桃 「今自分で絶望先生って……」

まとい 「それにしても、派閥争い、実に恐ろしいものですね」

手寅 「また一人増えてる」

望 「いたんですか」

まとい 「ええ、ずっと。ていうか知ってるでしょ」

望 「……言いたかっただけです」

あびる 「……確かに派閥争いって怖いかもしれないけど、正直一般市民で派閥争いなんて滅多にないと思うけど。あっても、たけのこ派きのこ派とかぐらいじゃない?」

苦来 「……また一人増えてる」

望 「そんなことありません。世の中、一般市民の中でだってたくさんの派閥争いがあります!! さっき述べた様々なこと然り、実に多く!」

木胡桃 「ネズミ帝国とUSJとか?」

手寅 「与党と野党とか?」

苦来 「自殺スポットは滝か林か」

奈美 「ちょ、暗いよ⁉︎」

まとい 「そう、世の中にはあらゆる派閥争いがある……もちろん絶望先生派とじょしらく派の争いだってある!!」

望 「そして勝つのは絶望先生派! あなたたちには消えてもらいます」

あびる 「……いつになく先生強気」

晴美 「多分同じ作者だからだと思う。内弁慶に近い」

千里 「でもたとえ潰すにしても、そこは公平にしましょう。アンケートをとって、人気のなかった方に消えてもらうということで。」

望 「……まあ巻数的に言ったら明らかにこっちの勝ち。勝負は決まったものです」

魔梨威 「いやいや!! じょしらくだって負けちゃいないよ! 勝たせてもらうぜ?」

まとい 「では早速、街の方々に聞いてみましょうか」

苦来 「……私たちが楽屋から出るの? でもそれじゃ、もはやじょしらくじゃ」

手寅 「じゃあ楽屋に何人か呼ぶという形でどう?」

丸京 「まあそれなら大丈夫だろう」

可符香 「じゃあ私が何人か連れてきましょう!!」

望 「ふ、風浦さん!」

ササッ

可符香 「町から何人か連れてきました!! しかもアニメに詳しそうな人ばかりを!」

丸京 「……まあ確かにアニメに無縁な人に聞いても意味ないからなぁ」

魔梨威 「じゃあ早速聞くぜ? あなたはじょしらく派? 絶望先生派?」

男 「えっ、何それ、アニメ?」

魔梨威 「はっ?」

男 「……すいません。アニメや漫画は結構詳しいつもりなのですが、知りませんね、その二つは。えっと、絶望先生というのは、名前からして、絶望する漫画ですか?」

望 「まあそれはそうですね」

男 「なら読みません。絶望したくないので」

望 「なっ」

可符香 「安心してください! 絶望する漫画ではありませんよ!」

あびる 「……ていうかギャグ漫画だし」

晴美 「そうそう! 絶望なんかしないから読みなよ! 主人公だって絶望してるフリだから大丈夫だし」

望 「フリって何ですかっ⁉︎」

木胡桃 「ず、ずるいです!! 絶望先生ばかり宣伝して」

男 「えっと、じょしらくって名前の由来は?」

魔梨威 「そりゃあ……落語家の女子たちの話だからじょしらくなんだろう」

男 「ということは落語漫画なのですか?」

魔梨威 「そりゃあもちろん」

苦来 「どう考えても落語漫画ではない!! さすがにマリーさん、無理があるわよ!!」

魔梨威 「ちょ、苦来⁉︎」

男 「絶望しないのに絶望先生? 落語をしないのにじょしらく? どんな作品なんだ?」

まとい 「……どうやらあんまり良い切り口ではないですけど、興味は持ってくれてるらしいです」

望 「それなら今度は登場人物について説明していきましょう!」

千里 「登場人物?」

望 「世の中、AKB商法がまかり通るものです! あっちはたった五人のヒロイン、しかしこちらはたくさんいます! そこから攻めれば勝利は確実! しかもアニメ好きならば……」

魔梨威 「させるか! 先手は取らせてもらうぜ! ……佐倉綾音って声優は知ってるか?」

望 「ま、まずい!」

男 「も、もちろん知ってますよ!! 今をときめく声優じゃないですか!」

魔梨威 「その今をときめく声優が、私の声を演じてるんだよ〜! すごいだろ?」

晴美 「メタくない?」

男 「おおっ、それはすごい!! あっ、あれ? で、でも」

魔梨威 「うん? どうかしたか?」

男 「佐倉綾音さん、前にクイズ番組に出てた気がしますけど、そこでじょしらくに出てたって紹介されてなかったような……」

魔梨威 「なっ!」

あびる 「……まあそれは仕方ないよね。新谷良子さんの公式ブログにすら最初は絶望先生の出演載ってなかったし、マニアックなんだよ、じょしらくも」

奈美 「マニアックって言うなぁ! あとその話題には触れるな!」

魔梨威 「くっ、こ、こうなったら……悠木碧って声優知ってるか?」

男 「悠木碧さん⁉︎ ま、まさか悠木碧さんもじょしらくに出てるんですかっ⁉︎」

魔梨威 「ふふふ、そうなんだよ、すごいだろ?」

男 「す、すごい!!」

望 「このままじゃまずいです!! こうなったら……絶望先生にだって豪華声優はたくさんいます! 例えば後藤邑子さん!」

あびる 「えっ」

男 「ご、後藤邑子さんって……朝比奈みくるの⁉︎」

望 「なっ⁉︎」

晴美 「……やっぱそうなるか」

一旧 「ちなみに俺もいるよ」

望 「他には沢城みゆきさん!」

男 「ああっ、峰 不二子の!」

望 「なっ⁉︎」

晴美 「……やっぱりそうなるよね」

一旧 「ちなみに俺も出てるよ、絶望」

望 「じゃあ……ぐっ、まずい、声優さんはどんどん出てきますが、こんな風に全部返されてしまったらもはや絶望先生の宣伝ができません!」

望 「絶望したっーー!! あまり知られてない絶望先生に絶望したっーー!!」

苦来 「ついであまり知られてないじょしらくにも絶望したっーー!!」

望 「って真似しないでください!」

苦来 「そんなこと言われても本当に絶望したし……」

愛 「すいません! すいません! こうなってしまったのは私の責任です! 私が悪いんです!」

奈美 「ああ、また愛ちゃんの加害妄想が!」

千里 「あれ、声一緒じゃない?」

晴美 「だからメタいメタい」

一旧 「ところで俺も絶望先」

ウザンヌ 「はい、はい! みなさん盛り上がってますね!」

手寅 「ちっ、また厄介なのが!」

望 「ウ、ウザンヌさん!」

ウザンヌ 「……私、ずぅぅと傍観してたんですよ? で、その人じょしらくも絶望先生も知らないと? 残り数名もちゃっかり聞いたんですけど、知らない感じでしたし〜、これってつまり引き分け、両方負けってことですよね?」

望 「えっ」

奈美 「やっぱりこの子ウザい!! えっ、何、私っていつもこんなにウザかったの? 私こんなにウザいから周りにウザいって言われてたの?」

あびる 「……奈美ちゃんはそうでしょう」

ウザンヌ 「で、負けた方が潰されるって言う話でしたよね? ってことはじょしらくも絶望先生も終わりってことですよね?」

魔梨威 「なっ、それはおかしいだろ!」

まとい 「……なるほど、それが目的だったのね!」

ウザンヌ 「その通り!! 今度の今度こそ、じょしらくも絶望先生も散って、表舞台に立つのは私! 私のレギュラー番組を始める! しかもNHKにね! 教育番組としても人気を得る!」

奈美 「NHKでギャグなんて山田孝之しか許されないから!」

苦来 「余計NHKの集金が嫌になるじゃない!」

望 「こ、これはまずいことになりました!どうしましょうか!」

千里 「……ってことは私を騙したの?」

ウザンヌ 「まあそれは騙される方が悪いってことで!」

望 「あっ、この一件は解決しましたね。それよりもとりあえず皆さん逃げましょう」

あびる 「……じょしらく勢も逃げた方がいいよ?」

木胡桃 「えっ?」

晴美 「……これが私たちのオチの締め方だから」

千里 「私を騙すなんて……晴美、スコップ持ってる?」

晴美 「一応」

ウザンヌ 「えっ、スコップ?」

千里 「じゃあちょうだい?」

晴美 「分かった」 シュッ

望 「じゃあ皆さん、準備は整いました? そろそろ逃げますよ?」

ウザンヌ 「えっ、逃げる? えっ、えっ、どういうこと。どういうことですか!!」

千里 「死人に口なし! 今から死ぬ奴にも口なしじゃあぁぁ!!」

ウザンヌ 「ひっっ!!」

グサッ

・ ・

マ太郎 「どうダ? 展開替えデキタカ?」

晴美 「……うーん、微妙かな」

奈美 「微妙って言うなぁ!」
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