『曖昧の川の流れは絶えずして、しかも、もとの余韻にあらず。』
文字数 2,372文字
前巻までのあらすじ
とあるジムのとある壁になみのりをしてしまった望。すると目の前には見たこともない真っ暗な空間が!しばらく歩いてはみたものの、やはり光は一切見えない。そこで暇つぶしをすることに決めた望は一人しりとりを始める。「リス、スイカ、カモメ、めんたいこ、コアラ……」横から「ラクダ、太宰府、ふんどし、シーラカンス、スイカ」すると望は笑いながら「スイカはさっき言いましたよ!あなたの負けです!」と横を振り向いたが……。
・ ・
テレビ
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
パチパチ
・ ・
交 「なんだよ!!この最終回!意味が分からねぇよ!」
霧 「……それが良いんだよ、このアニメは。だって印象に残るでしょ?」
交 「でもそれにしたって曖昧すぎるだろっ⁉︎」
望 「確かに世の中、曖昧過ぎではないかと思うものが多くあります!」
霧 「……先生。ていうかまた私たち、テレビ見てる設定?」
望 「曖昧、という表現なら一見悪く見えませんが、言い方を変えるとつまり曖昧とは『ごまかしてる』ということ!」
望 「そのアニメだって最後を曖昧にすることで、しっかり作れなかった最終回をごまかしてるに違いありません!」
晴美 「エヴァを悪く言うなぁ!」
あびる 「……言っちゃったよ、題名」
まとい 「まあ確かに世の中、曖昧、というより『ごまかしてる』と考えられること、たくさんありますよね」
まとい 「なんと曖昧にごまかしてることの多いことか!!」
・役人の給料明細
・「17歳です!」 「おい、おい」
・記憶にございません
・税金の使い道
・作者の広く浅くの知識をごまかすため、絶望少女達のキャラクターに頼る(ーー;)
望 「絶望したっーー!!曖昧という名のごまかしが通用する現代社会に絶望したっーー!!」
可符香 「曖昧にすることがごまかしなんて、そんなわけないじゃないですか!」
望 「ふ、風浦さん!」
可符香 「これはあえて余韻を残す、一種の表現技法ですよ!!」
マ太郎 「もうオチ見えたヨ!」
望 「表現技法?」
可符香 「そうです!!例えば、エヴァンゲリオン!」
あびる 「ついにフルネーム」
可符香 「あれだって、あえて、曖昧な終わり方にしたんですよ! そうすればファンの皆様は考察することができます! そう、あれは考察の余地なんです!!」
晴美 「でも映画版始まったよね」
可符香 「これだ!って作者によって堂々と結末を書かれるよりも、あえて最後は曖昧にして読者の皆様の想像に任せた方が作品の深みが増すのです!余韻だってそっちの方が浸れるに決まっています!」
望 「……一理ありますね。ですが、曖昧という名のごまかしがあるのも事実。どう説明するんです?」
可符香 「世の中のあらゆる曖昧は、あえての余地です!!」
・役人の給料明細、国民に想像の余地を与えただけですよ!
・年齢詐称、夢があるじゃないですか! 夢を与えるためのあえての曖昧!
・記憶にございません、あやふやにした方がきっとみんな幸せ!
・税金の使い道、お金は見えない方が夢が膨らむ!!
・絶望少女達が語ることで、下らない知識も夢が、愛が、膨らむ!!
可符香 「なんて素敵!!」
まとい 「地味に作者だけは弁護してませんね」
望 「……致し方なしです」
マ太郎 「そういえバ、甚六に昔の話聞いたトキ……」
・ ・
マ太郎 「昔はなにしてたのカ?」
甚六 「……それは申し訳ありませんが、秘密ということで」
・ ・
マ太郎 「あれもソウゾウの余地、与えただけなのナ!」
望 「それは本当にごまかしてるんですよ⁉︎」
可符香「……ともかく、曖昧にすることは想像の余地を与えることなんです!決してごまかしてるわけではありません!!」
千里 「そんなの納得いかない!」
あびる 「……またスイッチが入った」
千里 「曖昧なことは悪いこと!!それを正当化しようなんて言語道断!」
千里 「許さない! 曖昧という名のあえての余韻なんてありえない!」
望 「……さて。どう逃げましょうか?」
千里 「逃がしませんよ?先生?」
望 「ちょ、今回に関しては私は関係ないでしょ! 私は曖昧になんて生きてませんし!」
晴美 「前回自分のこと、グレーって言ってたじゃん」
千里 「先生は恋愛だって中途半端! するならしっかりしなさいよ!」
望 「別に絶望先生は島耕作を目指してるわけではありません!!」
千里 「とりあえず曖昧は処刑!」
ドンッ
奈美 「せ、先生が⁉︎」
千里 「……さて、一人消えた。次は誰だ?」
奈美 「ひっっ!」
あびる 「……次は普通じゃない?」
まとい 「普通でしょ」
奈美 「なっ」
千里 「……さて、次の犠牲者はあなたに決まったわけだけど。」
奈美 「そ、そんな!う、裏切り者!!」
千里 「黙って処刑!!」
ドンッ
千里 「どんどんさらに処刑よ!!」
バシャジクッビジャアアドドドォオ
千里 「いい肉切ろう!鎌倉幕府♪」
晴美 「なんか最後、描写適当じゃない? 曖昧表現というか……」
可符香 「余韻を与えるあえての曖昧表現ですよ!」
マ太郎 「ただの表現規制ダヨ」
・ ・
マ太郎 「ていうか前回と殆ど展開が同じじゃないカ!」
可符香 「マリアちゃん、それは曖昧に……」
晴美 「それこそ、ごまかしだよ⁉︎」
・ ・
まとい 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
晴美 「……一人で二役やってる」
あびる 「今回もやりとりが省かれたの、よっぽどショックだったのね」
とあるジムのとある壁になみのりをしてしまった望。すると目の前には見たこともない真っ暗な空間が!しばらく歩いてはみたものの、やはり光は一切見えない。そこで暇つぶしをすることに決めた望は一人しりとりを始める。「リス、スイカ、カモメ、めんたいこ、コアラ……」横から「ラクダ、太宰府、ふんどし、シーラカンス、スイカ」すると望は笑いながら「スイカはさっき言いましたよ!あなたの負けです!」と横を振り向いたが……。
・ ・
テレビ
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
パチパチ
・ ・
交 「なんだよ!!この最終回!意味が分からねぇよ!」
霧 「……それが良いんだよ、このアニメは。だって印象に残るでしょ?」
交 「でもそれにしたって曖昧すぎるだろっ⁉︎」
望 「確かに世の中、曖昧過ぎではないかと思うものが多くあります!」
霧 「……先生。ていうかまた私たち、テレビ見てる設定?」
望 「曖昧、という表現なら一見悪く見えませんが、言い方を変えるとつまり曖昧とは『ごまかしてる』ということ!」
望 「そのアニメだって最後を曖昧にすることで、しっかり作れなかった最終回をごまかしてるに違いありません!」
晴美 「エヴァを悪く言うなぁ!」
あびる 「……言っちゃったよ、題名」
まとい 「まあ確かに世の中、曖昧、というより『ごまかしてる』と考えられること、たくさんありますよね」
まとい 「なんと曖昧にごまかしてることの多いことか!!」
・役人の給料明細
・「17歳です!」 「おい、おい」
・記憶にございません
・税金の使い道
・作者の広く浅くの知識をごまかすため、絶望少女達のキャラクターに頼る(ーー;)
望 「絶望したっーー!!曖昧という名のごまかしが通用する現代社会に絶望したっーー!!」
可符香 「曖昧にすることがごまかしなんて、そんなわけないじゃないですか!」
望 「ふ、風浦さん!」
可符香 「これはあえて余韻を残す、一種の表現技法ですよ!!」
マ太郎 「もうオチ見えたヨ!」
望 「表現技法?」
可符香 「そうです!!例えば、エヴァンゲリオン!」
あびる 「ついにフルネーム」
可符香 「あれだって、あえて、曖昧な終わり方にしたんですよ! そうすればファンの皆様は考察することができます! そう、あれは考察の余地なんです!!」
晴美 「でも映画版始まったよね」
可符香 「これだ!って作者によって堂々と結末を書かれるよりも、あえて最後は曖昧にして読者の皆様の想像に任せた方が作品の深みが増すのです!余韻だってそっちの方が浸れるに決まっています!」
望 「……一理ありますね。ですが、曖昧という名のごまかしがあるのも事実。どう説明するんです?」
可符香 「世の中のあらゆる曖昧は、あえての余地です!!」
・役人の給料明細、国民に想像の余地を与えただけですよ!
・年齢詐称、夢があるじゃないですか! 夢を与えるためのあえての曖昧!
・記憶にございません、あやふやにした方がきっとみんな幸せ!
・税金の使い道、お金は見えない方が夢が膨らむ!!
・絶望少女達が語ることで、下らない知識も夢が、愛が、膨らむ!!
可符香 「なんて素敵!!」
まとい 「地味に作者だけは弁護してませんね」
望 「……致し方なしです」
マ太郎 「そういえバ、甚六に昔の話聞いたトキ……」
・ ・
マ太郎 「昔はなにしてたのカ?」
甚六 「……それは申し訳ありませんが、秘密ということで」
・ ・
マ太郎 「あれもソウゾウの余地、与えただけなのナ!」
望 「それは本当にごまかしてるんですよ⁉︎」
可符香「……ともかく、曖昧にすることは想像の余地を与えることなんです!決してごまかしてるわけではありません!!」
千里 「そんなの納得いかない!」
あびる 「……またスイッチが入った」
千里 「曖昧なことは悪いこと!!それを正当化しようなんて言語道断!」
千里 「許さない! 曖昧という名のあえての余韻なんてありえない!」
望 「……さて。どう逃げましょうか?」
千里 「逃がしませんよ?先生?」
望 「ちょ、今回に関しては私は関係ないでしょ! 私は曖昧になんて生きてませんし!」
晴美 「前回自分のこと、グレーって言ってたじゃん」
千里 「先生は恋愛だって中途半端! するならしっかりしなさいよ!」
望 「別に絶望先生は島耕作を目指してるわけではありません!!」
千里 「とりあえず曖昧は処刑!」
ドンッ
奈美 「せ、先生が⁉︎」
千里 「……さて、一人消えた。次は誰だ?」
奈美 「ひっっ!」
あびる 「……次は普通じゃない?」
まとい 「普通でしょ」
奈美 「なっ」
千里 「……さて、次の犠牲者はあなたに決まったわけだけど。」
奈美 「そ、そんな!う、裏切り者!!」
千里 「黙って処刑!!」
ドンッ
千里 「どんどんさらに処刑よ!!」
バシャジクッビジャアアドドドォオ
千里 「いい肉切ろう!鎌倉幕府♪」
晴美 「なんか最後、描写適当じゃない? 曖昧表現というか……」
可符香 「余韻を与えるあえての曖昧表現ですよ!」
マ太郎 「ただの表現規制ダヨ」
・ ・
マ太郎 「ていうか前回と殆ど展開が同じじゃないカ!」
可符香 「マリアちゃん、それは曖昧に……」
晴美 「それこそ、ごまかしだよ⁉︎」
・ ・
まとい 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
晴美 「……一人で二役やってる」
あびる 「今回もやりとりが省かれたの、よっぽどショックだったのね」