『テレビをば早や叩き果てつ。』
文字数 3,056文字
※ツイッターにあげたやつでは少し自分的に満足できなかったので、ちょっとだけ加筆させてもらいました。
前巻までのあらすじ
なんやかんやで真理の扉に辿り着いてしまった望。その扉は「お前は何を望む? 何かを失う代わりにそれを授けよう」と言う。しかし今より上も下も望んでいない望は「何も要りません!!だから何も失いたくないです!」と叫ぶ。しかし出たからには望みを叶えさせたい真理の扉、「言え! 早く言うんだ!」対して望、「言いたくありません!!」その言葉を聞いた真理の扉は「分かった。お前にこれ以上は聞かない。望みは叶えてやる。だから代償は払ってもらうぞ?」理不尽な扉に錬金術を受けさせられかけた望は、慌ててそこから駆け出していった……。
・ ・
望 「終わりよければすべてよし。そんな言葉がありますよね」
千里 「はあ……。まあ確かにありますけど、なぜ急に?」
望 「この前ですね……」
・ ・
望 「……感動しました!とても良いドラマです!最初は悪人だった主人公、しかし仲間と危機を乗り越えていくうちに立派な人間になりました!」
霧 「……そんなに面白かったの?」
望 「ええ、それは驚くほどに! 主人公の純粋さに心から泣いてしまいます!また見たいですね。一話から見直してみましょうか?」
ポチっ
望 「……そうそう。このシーン! ここで主人公は罪を犯してしまうのです」
霧 「……なんて酷いことを」
望 「……」
望 「……これは確かに酷いですね。忘れていました、主人公は最初、こんなに多くの人を苦しめることをしていました、しかも悪びれもなく」
霧 「……でも最終的には良い人になるんでしょ?」
望 「ええ、それはもう、とても。しかし、最後どんなに素晴らしい人になったところで、これは流石に……」
・ ・
望 「終わりよければすべてよし、なんてあるわけないじゃないですか! 最後どんなに良いことをしたって、最初あんなに酷いことをした主人公が許されるわけありません!正当に裁かれるべきです!」
千里 「……なるほど。」
奈美 「確かに終わりよければすべてよしで済まないことってある!」
奈美 「あれは忘れない!!」
・ ・
奈美 「いただきます!」
ズルズル
奈美 (行列のできる名店だって聞いてたのにそんなに美味しくない⁉︎)
奈美 「……」
ズルズル
奈美 「……ごちそうさまでした」
店主 「会計500円です。あと、これを」
奈美 「なんですか?これ」
店主 「ここ開いたばかりなので、次回に安くなるクーポンをお客様に渡してるんです」
奈美 「えっ⁉︎ 安くなるんですか!」
店主 「……ええ」
奈美 「やったあ。また、来ます!」
ありがとうございました!!
カラカラ
・ ・
奈美 「あの時はつい喜んでまた来ますって言っちゃったけど、今思えば全然よくない!!そもそも味が美味しくない店のラーメンなんて安くなっても食べない!!終わりよければすべてよしに納得しかけたけど、まずは味だろ⁉︎」
あびる 「……ていうかまたラーメンの話」
望 「そう、世の中には『終わりよければすべてよし』でごまかされていることが多くあります!!」
・展開グダグダでもオチが秀逸な漫画
・行事が成功したら、途中やる気がなくてサボってた奴らが責められない件
・支離滅裂な意見を言ってても、最後綺麗にまとめられた小論文
望 「絶望したっーー!!終わりよければすべてよしで質の低い過程をごまかせるこの世に絶望したっーー!!」
可符香 「でも逆に言えば、最後さえ上手くまとまれば過程がどんなに悪くてもごまかせるってことですよ!」
望 「……なるほど、それは確かに。ということはこの話もオチさえ良ければ!!」
あびる 「自らハードルを上げていくスタイル」
マ太郎 「でも終わりよければすべてよしってコトハ、終わりがダメなら全部ダメっテことだよナ?」
まとい 「……終わりよければすべてよし。なんて恐ろしい言葉でしょうか」
望 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
望 「……ええ、終わりよければすべてよし、とても恐ろしい言葉ですよ。つまり、終わりがダメな作品は終われないってことなんですから!」
晴美 「……それは違くない?」
交 「大変だ!!」
あびる 「……あっ、交くん」
望 「どうかしましたか?」
交 「とりあえず宿直室に来てくれよ!」
トコトコ
霧 「テレビが壊れて映らない!」
望 「……確かに大変なことですが、そこまで焦ることでしょうか?」
交 「今すごい面白いドラマがやってて、それの最後のシーンが今やってるCMが終わったら始まるんだ!!最後を見逃すなんてできないし、とにかく早く直さないと!」
望 「……まあこういうのは昔からやることは決まっています」
ドンドン
奈美 「……あっ、直った」
霧 「良かったぁ。ありがとう、先生。おかげで最後が見られる」
晴美 「映らないテレビは叩いて動かす、ベタだよね」
千里 「終わりが良くないで終わった作品は、叩いて動かせばいいのね!」
望 「えっ」
千里 「終わりが良くないで終わった、終わりよければすべてよしにならなかった作品たちは、叩いてまた動かせばいい!納得のいく最後ができるまで動かせばいいのよ!!」
奈美 「また変なスイッチが⁉︎」
千里 「まずはエヴァからね!」
晴美 「ちょ⁉︎」
まとい「……前回から作者はエヴァに何か恨みがあるんでしょうか?」
望 「いえ。おそらく有名な最終回だからネタにしただけでしょう。この小説が消される日も近いかもしれませんね」
奈美 「まずは私たちが消される可能性を疑えよ⁉︎ 千里ちゃん、こっちに来てるよ⁉︎」
千里 「残念ながらエヴァに関しては、私が手を下さなくとも、監督が動き出してるから、仕方なくあなたたちに手を下すことにしたわ。」
晴美 「まあエヴァの監督はスローモーションだけどね」
奈美 「っていうかその理論はおかしいでしょ⁉︎ 私たち、別に最終回とかないじゃない!」
千里 「とりあえず叩いて動かすのよ!」
あびる 「……目的がすり替わってる」
千里 「お前も叩いて動かしてやろうか!!」
望 「ひっっ!!」
千里 「ちゃんと終わりよければすべてよしで終わらなかったやつは終わらせない!私が叩いてまた動かしてやる!!」
・さよなら絶望先生第4期、再始動じゃ!
・涼宮ハルヒ第3期、再始動じゃ!
・じょしらく第2期、再始動じゃ!
・改蔵ちゃんと、再始動じゃ!
・久藤くん版のヤギVSロシア女、再始動じゃ!
千里 「終わりよければすべてよしのためならば、どんなものだって再開させる!それがたとえ、あのHUNTER×HUNTERであろうと!!」
晴美 「それは再開したからっ!!……スローモーションだけど」
・ ・
可符香 「……あらゆる話を再開させようと、躍起になってる千里ちゃんですが、皮肉にも千里ちゃんの狂気オチによってこの話は終了です!!」
奈美 「……めでたし、めでたし?」
・ ・
あびる 「結局、オチてないし」
マ太郎 「もう一回言うケド、終わりよければすべてよしってコトハ、終わりがダメなら全部ダメっテことだよナ?」
前巻までのあらすじ
なんやかんやで真理の扉に辿り着いてしまった望。その扉は「お前は何を望む? 何かを失う代わりにそれを授けよう」と言う。しかし今より上も下も望んでいない望は「何も要りません!!だから何も失いたくないです!」と叫ぶ。しかし出たからには望みを叶えさせたい真理の扉、「言え! 早く言うんだ!」対して望、「言いたくありません!!」その言葉を聞いた真理の扉は「分かった。お前にこれ以上は聞かない。望みは叶えてやる。だから代償は払ってもらうぞ?」理不尽な扉に錬金術を受けさせられかけた望は、慌ててそこから駆け出していった……。
・ ・
望 「終わりよければすべてよし。そんな言葉がありますよね」
千里 「はあ……。まあ確かにありますけど、なぜ急に?」
望 「この前ですね……」
・ ・
望 「……感動しました!とても良いドラマです!最初は悪人だった主人公、しかし仲間と危機を乗り越えていくうちに立派な人間になりました!」
霧 「……そんなに面白かったの?」
望 「ええ、それは驚くほどに! 主人公の純粋さに心から泣いてしまいます!また見たいですね。一話から見直してみましょうか?」
ポチっ
望 「……そうそう。このシーン! ここで主人公は罪を犯してしまうのです」
霧 「……なんて酷いことを」
望 「……」
望 「……これは確かに酷いですね。忘れていました、主人公は最初、こんなに多くの人を苦しめることをしていました、しかも悪びれもなく」
霧 「……でも最終的には良い人になるんでしょ?」
望 「ええ、それはもう、とても。しかし、最後どんなに素晴らしい人になったところで、これは流石に……」
・ ・
望 「終わりよければすべてよし、なんてあるわけないじゃないですか! 最後どんなに良いことをしたって、最初あんなに酷いことをした主人公が許されるわけありません!正当に裁かれるべきです!」
千里 「……なるほど。」
奈美 「確かに終わりよければすべてよしで済まないことってある!」
奈美 「あれは忘れない!!」
・ ・
奈美 「いただきます!」
ズルズル
奈美 (行列のできる名店だって聞いてたのにそんなに美味しくない⁉︎)
奈美 「……」
ズルズル
奈美 「……ごちそうさまでした」
店主 「会計500円です。あと、これを」
奈美 「なんですか?これ」
店主 「ここ開いたばかりなので、次回に安くなるクーポンをお客様に渡してるんです」
奈美 「えっ⁉︎ 安くなるんですか!」
店主 「……ええ」
奈美 「やったあ。また、来ます!」
ありがとうございました!!
カラカラ
・ ・
奈美 「あの時はつい喜んでまた来ますって言っちゃったけど、今思えば全然よくない!!そもそも味が美味しくない店のラーメンなんて安くなっても食べない!!終わりよければすべてよしに納得しかけたけど、まずは味だろ⁉︎」
あびる 「……ていうかまたラーメンの話」
望 「そう、世の中には『終わりよければすべてよし』でごまかされていることが多くあります!!」
・展開グダグダでもオチが秀逸な漫画
・行事が成功したら、途中やる気がなくてサボってた奴らが責められない件
・支離滅裂な意見を言ってても、最後綺麗にまとめられた小論文
望 「絶望したっーー!!終わりよければすべてよしで質の低い過程をごまかせるこの世に絶望したっーー!!」
可符香 「でも逆に言えば、最後さえ上手くまとまれば過程がどんなに悪くてもごまかせるってことですよ!」
望 「……なるほど、それは確かに。ということはこの話もオチさえ良ければ!!」
あびる 「自らハードルを上げていくスタイル」
マ太郎 「でも終わりよければすべてよしってコトハ、終わりがダメなら全部ダメっテことだよナ?」
まとい 「……終わりよければすべてよし。なんて恐ろしい言葉でしょうか」
望 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
望 「……ええ、終わりよければすべてよし、とても恐ろしい言葉ですよ。つまり、終わりがダメな作品は終われないってことなんですから!」
晴美 「……それは違くない?」
交 「大変だ!!」
あびる 「……あっ、交くん」
望 「どうかしましたか?」
交 「とりあえず宿直室に来てくれよ!」
トコトコ
霧 「テレビが壊れて映らない!」
望 「……確かに大変なことですが、そこまで焦ることでしょうか?」
交 「今すごい面白いドラマがやってて、それの最後のシーンが今やってるCMが終わったら始まるんだ!!最後を見逃すなんてできないし、とにかく早く直さないと!」
望 「……まあこういうのは昔からやることは決まっています」
ドンドン
奈美 「……あっ、直った」
霧 「良かったぁ。ありがとう、先生。おかげで最後が見られる」
晴美 「映らないテレビは叩いて動かす、ベタだよね」
千里 「終わりが良くないで終わった作品は、叩いて動かせばいいのね!」
望 「えっ」
千里 「終わりが良くないで終わった、終わりよければすべてよしにならなかった作品たちは、叩いてまた動かせばいい!納得のいく最後ができるまで動かせばいいのよ!!」
奈美 「また変なスイッチが⁉︎」
千里 「まずはエヴァからね!」
晴美 「ちょ⁉︎」
まとい「……前回から作者はエヴァに何か恨みがあるんでしょうか?」
望 「いえ。おそらく有名な最終回だからネタにしただけでしょう。この小説が消される日も近いかもしれませんね」
奈美 「まずは私たちが消される可能性を疑えよ⁉︎ 千里ちゃん、こっちに来てるよ⁉︎」
千里 「残念ながらエヴァに関しては、私が手を下さなくとも、監督が動き出してるから、仕方なくあなたたちに手を下すことにしたわ。」
晴美 「まあエヴァの監督はスローモーションだけどね」
奈美 「っていうかその理論はおかしいでしょ⁉︎ 私たち、別に最終回とかないじゃない!」
千里 「とりあえず叩いて動かすのよ!」
あびる 「……目的がすり替わってる」
千里 「お前も叩いて動かしてやろうか!!」
望 「ひっっ!!」
千里 「ちゃんと終わりよければすべてよしで終わらなかったやつは終わらせない!私が叩いてまた動かしてやる!!」
・さよなら絶望先生第4期、再始動じゃ!
・涼宮ハルヒ第3期、再始動じゃ!
・じょしらく第2期、再始動じゃ!
・改蔵ちゃんと、再始動じゃ!
・久藤くん版のヤギVSロシア女、再始動じゃ!
千里 「終わりよければすべてよしのためならば、どんなものだって再開させる!それがたとえ、あのHUNTER×HUNTERであろうと!!」
晴美 「それは再開したからっ!!……スローモーションだけど」
・ ・
可符香 「……あらゆる話を再開させようと、躍起になってる千里ちゃんですが、皮肉にも千里ちゃんの狂気オチによってこの話は終了です!!」
奈美 「……めでたし、めでたし?」
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あびる 「結局、オチてないし」
マ太郎 「もう一回言うケド、終わりよければすべてよしってコトハ、終わりがダメなら全部ダメっテことだよナ?」