最終回 『雨に打たれながら、かう考へた。』
文字数 3,096文字
前巻までのあらすじ
ふと受験期の頃の自分を思い出した望。消しゴムにしかやつ当たれない自分の情けなさに日々葛藤していた記憶が浮かんでくる。そしてあまりの苦しさに路上ライブをしてる謎のおじさんに千円もあげてしまったことも思い出される。それに神社に願掛けとして五千円も払ってしまった自分も思い出してしまう。少し後悔した望だが、そのおかげで今の自分がいるのなら……と、心機一転歩き出した望であった。
・ ・
ポツポツ
愛 「……雨」
バサッ
愛 「傘持ってて良かった」
ポツポツ ポツポツ ポツン
あびる 「……雨が止んだ」
晴美 「でもあの空模様の感じだと、また振りそうじゃない?」
奈美 「きっとそうだよ! 最近天気も不安定だし!」
愛 「……」 シーン
千里 「雨……降らないじゃない!! あんなにさっき降ってたのに!」
望 「……まあそういうことはよくあります」
奈美 「あっ、先生!」
望 「雨に限らず、世の中にはまた来るかな? と思わせておいて、実際には来ないなんてことが多くあるのです!」
まとい 「ずっと続いてきたからまたあるだろうと待っていたのに、ある日を境に急にバッタリとなくなってしまうような、まさにまた降りそうなのに結局降らなかった雨のような、そんなこと……確かにありますよね」
望 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
奈美 「……そういえば、新メニューを毎週出すって宣言してたあの店、なんやかんや一年以上新メニューを出してないなぁ」
晴美 「……そういえば、毎月更新を宣言してたあの絵師さん、今どうしてるんだろう。三年以上更新されてない」
まとい 「多雨気候だと思ってたら、ただの集中豪雨の通り雨」
望 「ずっと続くと思ってた、またあるだろうと思ってた、なのに急に消えてしまった、そんな儚い永遠のなんたる多いことか!」
・谷川流、もっと新作を出すと思ってた
・絶望先生死期。一、二、三!! ってやると思ってた
・pixivでの突然の失踪
・ツイッターでの急な低浮上
・クレヨンしんちゃん
晴美 「いや涼宮ハルヒに関しては最近短編掲載が決まったでしょ⁉︎」
望 「あっ、そういえばもう一つ忘れてました。HUNTER×HUNT……」
晴美 「それに関しても再開が決まったでしょ⁉︎ 雨が降るか降るかと思わせてそのまま消えていってないから!! スロースペースなだけだから!」
望 「ともかく、連続で続いてたことが急に前触れもなく終わってしまうことはよくあります」
あびる 「……こち亀なんてずっと続くと思ってたし」
奈美 「……安室奈美恵の引退だってみんな突然のことで驚いたと思うよ」
晴美 「……ずっと好きだった声優さんの突然の訃報。またあの声が聞きたい」
マ太郎 「今回は来るか来るかと思ってたケド、あのセリフは来ない感じなのナ!」
愛 「……傘をたたまないと」
バサッ
望 「傘ですか……。たたまないといけないものはそれだけじゃありませんよね? 突然終わってしまえば、ちゃんとたためないままになってしまいます!」
望 「最後までやって、その作品は完成するのです!」
・最後の可符香をアニメで見るまでは!
・ハルヒとキョンが結ばれるまでは!
・打ち切りで伏線ガン無視で終わった漫画の伏線の意味を知るまでは!
・ドラクエシリーズを最後までクリアするまでは!……いつになったら僕はフローラを選べるの?
望 「絶望したっーー!!何度やってもステータスが高いフローラよりも幼馴染という決定打に負けてビアンカを選んでしまう自分に絶望したっーー!!」
奈美 「絶望するところが違うでしょ⁉︎」
マ太郎 「言ったと思ったらこれかヨ」
まとい 「……絶望すべきは、続きを期待してるのに来ない、悲しい通り雨」
可符香 「……そんなことありませんよ! 悲しい通り雨なんてあるわけないじゃないですか!」
望 「ふ、風浦さん!」
可符香 「だって考えてもみてください、先生! 地球は廻っているんですよ? なら通り雨だって一周して戻って来るに決まってるじゃないですか!」
奈美 「それは色々おかしいでしょ⁉︎」
可符香 「通り雨だっていずれまた私たちの前にやってきてくれます!!」
・谷川流、帰ってきたじゃないですか!
・絶望先生死期。杉田さんの豚のご飯のツイートが前触れですよ!
・突然の失踪から五年後に急に帰ってきた絵師さん、漫画家さん!
・ツイッター……いつか戻ってくるよ、来年の三月にまたシャボンディ諸島で!
・クレヨンしんちゃん、ドラえもん方式で弟子が書いてます、しかもなかなか再現度が高い!
可符香 「急にいなくなっても、急に帰ってくるから大丈夫ですよ!!」
望 「しかし現に雨だってずっと降っていたのに急に止んで、それから全然降ってな……」
ポツポツ
愛 「……また雨が」
あびる 「……傘、たたむ必要なんてなかったね」
奈美 「終わらないのにたたむ必要はないもんね!!」
可符香 「……これでも先生、通り雨は戻って来ないなんて言いますか?」
望 「……いえ、何も文句はありませんよ。現に雨は降ったんですから」
ポツポツ
マ太郎 「……雨、マリアの国では恵みだったヨ」
晴美 「そうだよね。きっと……急に消えてしまった色んなことも、今は私たちから遠いところで降ってるだけで、いずれここに戻ってくるよね」
望 「……それを望むばかりです」
・ ・
可符香 「……ここでみなさんに報告があります」
望 「このRyuが書いてるさよなら絶望先生の二次創作小説ですが、今回が最終回です」
あびる 「……作者、受験だからね」
晴美 「でも作者もこの絶望先生の世界が大好きだから、絶対に戻ってくるよ! そう、通り雨みたいにね」
望 「……今まで応援してくれた皆さん、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。そして、帰ってきたときは優しい気持ちで迎えてくれると幸いです」
奈美 「みんな忘れてたら、ナーミン泣いちゃうぞ?」
千里 「……うざいのはともかく、私もまたこの世界に関われて楽しかったわ。」
奈美 「うざいって言うなぁ!」
マ太郎 「またここに戻ってくるヨ!!」
バサッ
愛 「……雨が降ったので、結局傘をまた開きました。傘を開いてると、遠くからでも目立ってしまいます」
あびる 「……目立つことは、存在を示すこと」
望 「つまり作者が言いたいのは、通り雨が自分のとこにやってきたら傘と言う名の小説で、また存在を示して、帰ってくるということです」
晴美 「……また通り雨、ここにもちゃんと来るのかな? そのまま消えていったりしない?」
可符香 「それは大丈夫ですよ! 現に今だって雨が降ってるじゃないですか!」
望 「止まない雨がないように、永遠に降らない雨もないのです! また、戻ってきますよ、絶対に!!」
千里 「……じゃあ最後はあのコメントで。」
望 「……この小説も人生も、一旦終了です。さようなら」
一同 「さようなら!!」
・ ・
可符香 「……またボチボチと、そして雨のようにポツポツと、帰ってきます!! ですからみなさんも、ポジティブに優しい気持ちで待っていてください!! 本当に楽しかった! ありがとうございました!!」
Ryuの次回作、『賊・さよなら絶望先生』をお楽しみに!!
ふと受験期の頃の自分を思い出した望。消しゴムにしかやつ当たれない自分の情けなさに日々葛藤していた記憶が浮かんでくる。そしてあまりの苦しさに路上ライブをしてる謎のおじさんに千円もあげてしまったことも思い出される。それに神社に願掛けとして五千円も払ってしまった自分も思い出してしまう。少し後悔した望だが、そのおかげで今の自分がいるのなら……と、心機一転歩き出した望であった。
・ ・
ポツポツ
愛 「……雨」
バサッ
愛 「傘持ってて良かった」
ポツポツ ポツポツ ポツン
あびる 「……雨が止んだ」
晴美 「でもあの空模様の感じだと、また振りそうじゃない?」
奈美 「きっとそうだよ! 最近天気も不安定だし!」
愛 「……」 シーン
千里 「雨……降らないじゃない!! あんなにさっき降ってたのに!」
望 「……まあそういうことはよくあります」
奈美 「あっ、先生!」
望 「雨に限らず、世の中にはまた来るかな? と思わせておいて、実際には来ないなんてことが多くあるのです!」
まとい 「ずっと続いてきたからまたあるだろうと待っていたのに、ある日を境に急にバッタリとなくなってしまうような、まさにまた降りそうなのに結局降らなかった雨のような、そんなこと……確かにありますよね」
望 「いたんですか」
まとい 「ええ、ずっと」
奈美 「……そういえば、新メニューを毎週出すって宣言してたあの店、なんやかんや一年以上新メニューを出してないなぁ」
晴美 「……そういえば、毎月更新を宣言してたあの絵師さん、今どうしてるんだろう。三年以上更新されてない」
まとい 「多雨気候だと思ってたら、ただの集中豪雨の通り雨」
望 「ずっと続くと思ってた、またあるだろうと思ってた、なのに急に消えてしまった、そんな儚い永遠のなんたる多いことか!」
・谷川流、もっと新作を出すと思ってた
・絶望先生死期。一、二、三!! ってやると思ってた
・pixivでの突然の失踪
・ツイッターでの急な低浮上
・クレヨンしんちゃん
晴美 「いや涼宮ハルヒに関しては最近短編掲載が決まったでしょ⁉︎」
望 「あっ、そういえばもう一つ忘れてました。HUNTER×HUNT……」
晴美 「それに関しても再開が決まったでしょ⁉︎ 雨が降るか降るかと思わせてそのまま消えていってないから!! スロースペースなだけだから!」
望 「ともかく、連続で続いてたことが急に前触れもなく終わってしまうことはよくあります」
あびる 「……こち亀なんてずっと続くと思ってたし」
奈美 「……安室奈美恵の引退だってみんな突然のことで驚いたと思うよ」
晴美 「……ずっと好きだった声優さんの突然の訃報。またあの声が聞きたい」
マ太郎 「今回は来るか来るかと思ってたケド、あのセリフは来ない感じなのナ!」
愛 「……傘をたたまないと」
バサッ
望 「傘ですか……。たたまないといけないものはそれだけじゃありませんよね? 突然終わってしまえば、ちゃんとたためないままになってしまいます!」
望 「最後までやって、その作品は完成するのです!」
・最後の可符香をアニメで見るまでは!
・ハルヒとキョンが結ばれるまでは!
・打ち切りで伏線ガン無視で終わった漫画の伏線の意味を知るまでは!
・ドラクエシリーズを最後までクリアするまでは!……いつになったら僕はフローラを選べるの?
望 「絶望したっーー!!何度やってもステータスが高いフローラよりも幼馴染という決定打に負けてビアンカを選んでしまう自分に絶望したっーー!!」
奈美 「絶望するところが違うでしょ⁉︎」
マ太郎 「言ったと思ったらこれかヨ」
まとい 「……絶望すべきは、続きを期待してるのに来ない、悲しい通り雨」
可符香 「……そんなことありませんよ! 悲しい通り雨なんてあるわけないじゃないですか!」
望 「ふ、風浦さん!」
可符香 「だって考えてもみてください、先生! 地球は廻っているんですよ? なら通り雨だって一周して戻って来るに決まってるじゃないですか!」
奈美 「それは色々おかしいでしょ⁉︎」
可符香 「通り雨だっていずれまた私たちの前にやってきてくれます!!」
・谷川流、帰ってきたじゃないですか!
・絶望先生死期。杉田さんの豚のご飯のツイートが前触れですよ!
・突然の失踪から五年後に急に帰ってきた絵師さん、漫画家さん!
・ツイッター……いつか戻ってくるよ、来年の三月にまたシャボンディ諸島で!
・クレヨンしんちゃん、ドラえもん方式で弟子が書いてます、しかもなかなか再現度が高い!
可符香 「急にいなくなっても、急に帰ってくるから大丈夫ですよ!!」
望 「しかし現に雨だってずっと降っていたのに急に止んで、それから全然降ってな……」
ポツポツ
愛 「……また雨が」
あびる 「……傘、たたむ必要なんてなかったね」
奈美 「終わらないのにたたむ必要はないもんね!!」
可符香 「……これでも先生、通り雨は戻って来ないなんて言いますか?」
望 「……いえ、何も文句はありませんよ。現に雨は降ったんですから」
ポツポツ
マ太郎 「……雨、マリアの国では恵みだったヨ」
晴美 「そうだよね。きっと……急に消えてしまった色んなことも、今は私たちから遠いところで降ってるだけで、いずれここに戻ってくるよね」
望 「……それを望むばかりです」
・ ・
可符香 「……ここでみなさんに報告があります」
望 「このRyuが書いてるさよなら絶望先生の二次創作小説ですが、今回が最終回です」
あびる 「……作者、受験だからね」
晴美 「でも作者もこの絶望先生の世界が大好きだから、絶対に戻ってくるよ! そう、通り雨みたいにね」
望 「……今まで応援してくれた皆さん、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。そして、帰ってきたときは優しい気持ちで迎えてくれると幸いです」
奈美 「みんな忘れてたら、ナーミン泣いちゃうぞ?」
千里 「……うざいのはともかく、私もまたこの世界に関われて楽しかったわ。」
奈美 「うざいって言うなぁ!」
マ太郎 「またここに戻ってくるヨ!!」
バサッ
愛 「……雨が降ったので、結局傘をまた開きました。傘を開いてると、遠くからでも目立ってしまいます」
あびる 「……目立つことは、存在を示すこと」
望 「つまり作者が言いたいのは、通り雨が自分のとこにやってきたら傘と言う名の小説で、また存在を示して、帰ってくるということです」
晴美 「……また通り雨、ここにもちゃんと来るのかな? そのまま消えていったりしない?」
可符香 「それは大丈夫ですよ! 現に今だって雨が降ってるじゃないですか!」
望 「止まない雨がないように、永遠に降らない雨もないのです! また、戻ってきますよ、絶対に!!」
千里 「……じゃあ最後はあのコメントで。」
望 「……この小説も人生も、一旦終了です。さようなら」
一同 「さようなら!!」
・ ・
可符香 「……またボチボチと、そして雨のようにポツポツと、帰ってきます!! ですからみなさんも、ポジティブに優しい気持ちで待っていてください!! 本当に楽しかった! ありがとうございました!!」
Ryuの次回作、『賊・さよなら絶望先生』をお楽しみに!!