第22話 『リアル未来日記』  ~予言通りの出来事~

文字数 1,244文字

「リアル未来日記」を試みたことがある。
これは未来に起きる出来事を予言のように、あらかじめ先に書いてしまう日記のこと。

果たして、自分が書いたことが本当に未来に起こるのだろうか。
ちょっとした遊び心でこれを検証してみることにした。

ところがこれが驚くべき結果を叩き出した。

やり方は次のようにおこなった。

まず、目をつむり携帯のカレンダーの日付選択ボタンを長押しする。
カーソルが走り出し、どんどん未来の日付を移動し始める。
適当なところで直感に従いパッとボタンから手を離し、長押しを止める。
すると、カーソルが止まり画面に未来の日付が表示される。

―「12月12日」

目を開けると、数ヵ月先の12月12日と表示されていた。
この無作為に選ばれた「12月12日」のメモ欄に、私はこう書いた。

――「何か特別なイイことがあるかもしれない日」

未来の日付である12月12日に「何かイイことがある」と勝手に決めて書いてしまう。
これが「リアル未来日記」である。



果たして、この日、本当に何か特別な良いことは起こるのだろうか。
これを検証してみようというわけである。

――数ヵ月先の12月12日が楽しみだ

とはいえ、単なる遊びでおこなったこと。
それゆえ、さほど期待はしていなかった。

ところが……実際は、なんと!

――驚くべきことが起きた!

以前、コンビニで1冊の雑誌を目にした時のこと。
私は「雑誌記事の監修をしてみたい」と強烈に感じた。(第21話)

すると、なんとも本当に記事監修の仕事の依頼が来た。
私は監修の仕事に並々ならぬ関心があった為、これは本当に嬉しい出来事であった。

そしてその記事監修の仕事の為に、出版社の編集氏と会い、打ち合わせをしたのが……
なんと!

―この「12月12日」だったのである!

そうである。なんと!あの「未来日記」が現実となってしまった!
「特別なイイことが起こる」という予言が現実となったのである!

――驚愕である……

これには、私も驚きを隠せなかった。

正直、遊び半分でやった「リアル未来日記」が本当にリアルに実現するとは思ってもみなかった。

この12月12日という日付は完全に目をつむり無作為に選ばれたものである。

これは顕在意識で選んだ日付ではない。
つまり、潜在意識が選んだ日付である。

じつは直感や潜在意識には、私たちのまだ知らない「近未来を見通す力」や「何らかの未知の力」が存在するのかもしれない。

もちろん、未来はすでに決定しているものではない。

昼食にラーメンを食べるかカレーを食べるか、その些細な選択1つでも、夕食メニューに影響を与えるように、選択1つで未来は簡単に変わってしまう。

選択と行動で、未来はいくらでも変えてゆくことができる。

とは言え、近い未来の出来事であれば、ある程度決まっていることもあるだろう。
近未来のことであれば、人は潜在意識を介して感じ取ることが出来るのかも知れない。
そんな考えが、ふと思い浮かんだ。

それにしても……

――「リアル未来日記」現実になるとは……

まさに「事実は小説よりも奇なり」である。



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