第4話 当たる懸賞ハガキの書き方 ~ミハエル・シューマッハ~
文字数 1,506文字
「当たる懸賞ハガキの書き方三箇条」なるものがある。
なんでも、その書き方を実行すると、各段と懸賞に当たる確率がアップするというのである。
1つ目は、イラストを描くこと。
ハガキを選ぶ人の立場に立って考えると、美麗なイラストが描いてあると、思わずそのハガキを手に取って見てしまうとのことである。
2つ目は、アンケートに真剣に答える。
真剣に細かい字でびっしりとアンケートに答えることで、ハガキ選者の心をガッチリ捉えることが出来るらしい。
3つ目は、ハガキの縁を蛍光ペンで縁取りする。
こうすることで、他のハガキよりも確実に目立つ。それによって選ばれる確率がアップするというのである。
たまたま、私は、この「懸賞ハガキ当選の三箇条」を知った。
「本当にこの様なことで当たるのだろうか……」
じつのところ、私はこの件に関しては少しばかり懐疑的であった。
ところが、これが思わぬところで見事に役立った。
数日後、書店で雑貨を紹介した雑誌を購入した。これは本当に珍しいことである。
なぜなら私はそのような雑誌をほとんど購入したことがない。いやいや、むしろこのジャンルの雑誌は、普段は絶対に購入しない。
正直なところ、どうして自分はこの雑誌を買ったのだろうか、と疑問にすら感じていた。
しかし、この時は、なぜか「妙に気になり」買った。
この「妙に気になる」ことには必ず何かしら意味がある。よって実行すべきである。
私は部屋で、くつろぎながら、その雑誌のページをぺらぺらとめくっていた。
すると……
「おおおっ!これは!」
そこには、最強に心惹かれる情報が書かれていた。
――F1チケットプレゼント
そうである。何を隠そう私は大のF1好きである。そのF1チケットが当たるというのだ。
なるほど、この為に、この雑誌を購入したのか。
自分なりに深く納得できた。
しかも、この年はフェラーリのミハエル・シューマッハが引退する最後の鈴鹿でのレースとなる。
是が非でも観戦したい。
さらには、たまたま、偶然にも「当たる懸賞ハガキの書き方三箇条」を知っている。
うむ、やるしかない、今がその時だ。
「よし!応募しよう!」
私は、三箇条の中から1つ目の「イラストを描く方法」を実行してみることにした。
子どもの頃から、よく絵を描いていたので、多少なりとも腕に覚えもある。
本棚からF1雑誌を引っ張り出し、全力でミハエル・シューマッハの似顔絵を描き込んだ。
色鉛筆で色まで塗り仕上げた。
わりと上手に描けた!……と、思う。
――よし!完成!
私は満を持してそのハガキをポストに投函し、柏手を打ち、念じて一礼した。
数日後、帰宅すると、何やらポストに封書が入っている。もしや、これは……
恐る恐る封書を開けてみると、そこには、なんと!
――F1チケット!
あぁ、夢にまでみたF1チケットである。
こ、これは……うっ、嬉しい……
当選者は全国でわずか10名、その中に選ばれた。まさに奇跡的である。
もしも、ミハエル・シューマッハを描かず、普通に応募ハガキを送っただけだったなら、こうはならなかったはずである。
たまたま、タイミングよく知った「当たる懸賞ハガキの書き方」を試してみて、大正解だった。
「物は試し」と言うが、やはり「諦めず、全力でやってみる、ことの大切さ」を、これほどまでに実感したことはない。
たまたま「当たる懸賞ハガキの書き方」を知り、たまたま「なぜか、普段、絶対に買わない雑誌を買い」、たまたま「イラストを描きF1チケットに応募し」、それが「見事に当選」した。
物事が上手くいく時には、偶然の出来事が連鎖するように起こる。
このような見事な流れのような出来事が現実に起きるとは……
まさに「事実は小説よりも奇なり」である。
なんでも、その書き方を実行すると、各段と懸賞に当たる確率がアップするというのである。
1つ目は、イラストを描くこと。
ハガキを選ぶ人の立場に立って考えると、美麗なイラストが描いてあると、思わずそのハガキを手に取って見てしまうとのことである。
2つ目は、アンケートに真剣に答える。
真剣に細かい字でびっしりとアンケートに答えることで、ハガキ選者の心をガッチリ捉えることが出来るらしい。
3つ目は、ハガキの縁を蛍光ペンで縁取りする。
こうすることで、他のハガキよりも確実に目立つ。それによって選ばれる確率がアップするというのである。
たまたま、私は、この「懸賞ハガキ当選の三箇条」を知った。
「本当にこの様なことで当たるのだろうか……」
じつのところ、私はこの件に関しては少しばかり懐疑的であった。
ところが、これが思わぬところで見事に役立った。
数日後、書店で雑貨を紹介した雑誌を購入した。これは本当に珍しいことである。
なぜなら私はそのような雑誌をほとんど購入したことがない。いやいや、むしろこのジャンルの雑誌は、普段は絶対に購入しない。
正直なところ、どうして自分はこの雑誌を買ったのだろうか、と疑問にすら感じていた。
しかし、この時は、なぜか「妙に気になり」買った。
この「妙に気になる」ことには必ず何かしら意味がある。よって実行すべきである。
私は部屋で、くつろぎながら、その雑誌のページをぺらぺらとめくっていた。
すると……
「おおおっ!これは!」
そこには、最強に心惹かれる情報が書かれていた。
――F1チケットプレゼント
そうである。何を隠そう私は大のF1好きである。そのF1チケットが当たるというのだ。
なるほど、この為に、この雑誌を購入したのか。
自分なりに深く納得できた。
しかも、この年はフェラーリのミハエル・シューマッハが引退する最後の鈴鹿でのレースとなる。
是が非でも観戦したい。
さらには、たまたま、偶然にも「当たる懸賞ハガキの書き方三箇条」を知っている。
うむ、やるしかない、今がその時だ。
「よし!応募しよう!」
私は、三箇条の中から1つ目の「イラストを描く方法」を実行してみることにした。
子どもの頃から、よく絵を描いていたので、多少なりとも腕に覚えもある。
本棚からF1雑誌を引っ張り出し、全力でミハエル・シューマッハの似顔絵を描き込んだ。
色鉛筆で色まで塗り仕上げた。
わりと上手に描けた!……と、思う。
――よし!完成!
私は満を持してそのハガキをポストに投函し、柏手を打ち、念じて一礼した。
数日後、帰宅すると、何やらポストに封書が入っている。もしや、これは……
恐る恐る封書を開けてみると、そこには、なんと!
――F1チケット!
あぁ、夢にまでみたF1チケットである。
こ、これは……うっ、嬉しい……
当選者は全国でわずか10名、その中に選ばれた。まさに奇跡的である。
もしも、ミハエル・シューマッハを描かず、普通に応募ハガキを送っただけだったなら、こうはならなかったはずである。
たまたま、タイミングよく知った「当たる懸賞ハガキの書き方」を試してみて、大正解だった。
「物は試し」と言うが、やはり「諦めず、全力でやってみる、ことの大切さ」を、これほどまでに実感したことはない。
たまたま「当たる懸賞ハガキの書き方」を知り、たまたま「なぜか、普段、絶対に買わない雑誌を買い」、たまたま「イラストを描きF1チケットに応募し」、それが「見事に当選」した。
物事が上手くいく時には、偶然の出来事が連鎖するように起こる。
このような見事な流れのような出来事が現実に起きるとは……
まさに「事実は小説よりも奇なり」である。