第28話 驚くべき親友との偶然の一致 ~波長の合う人との一致~

文字数 1,405文字

人には「波長」なるものがある。
この波長が合うと互いに仲良くなり友人関係となりやすい。
波長の合う者どうしの間では偶然の一致が起こりやすいと言う。

実際、ほとんど話したことがなかった相手と、ふとしたことから話してみると……

――意外な共通点が多くあり驚いた!

といった経験をした人も多いことだろう。
私の場合も友人Sがまさにそうであった。

友人Sと出会ったのは大学の運動系サークルだった。
同じサークルであるのにSとはほとんど話したことがなかった。

ところが、ふとした機会に一度、話してみたところ……

――おいおい、マジかよ!

考え方、趣味、価値観、やたら波長が合う。
私は芸術と花が好きだが友人Sも全く同じ。

子どもの頃、「遊びから家に帰る途中、花を摘んで母親にあげていた」なんてところまで見事に一致していた。

そこから一気に親しくなった。

さらに会話をしてみると、不思議な一致が続々と発覚する。

友人Sとは、互いに対照的でありつつも一致する点が多く、とても不思議な関係性である。

――対照的でありつつ一致する

友人Sとバンドを組んだ時のこと。
私が「リードギター」、友人Sは「ベースギター」を担当した。

これは、私が「高音」、友人Sが「低音」を担当しているということ。

互いに「ギター」は一致しているが、担当音域が「高音」「低音」と対照的である。

これが「対照的でありつつ一致する」関係である。

不思議なことに、この関係が「お笑い芸人」の好みにまで現れる。

私は「江頭2:50」氏、友人Sは「コンタキンテ」氏が好きというのである。

――「コンタキンテ」氏って誰?

と思われただろうか。

じつは、「江頭2:50」氏は、以前、コンビを組んでいたが……なんと!
その相方が「コンタキンテ」氏なのである。

「江頭2:50」氏が「派手」なのに対し、「コンタキンテ」氏は「いぶし銀」。
「リードギター」が「派手」なのに対し、「ベースギター」は「いぶし銀」。

ここも見事に対応している。
まさに「対照的でありつつ一致する」関係。

私が「江頭2:50」氏、友人Sは「コンタキンテ」氏が好きとは!

じつは、これ、わりとスゴイことである。

「貴さん」「憲さん」ならよくあるが……

「コンタキンテ」氏とは、かなり「渋い」選択なだけに、この一致には大きく驚かされたわけである。

ところが、さらに、この上をゆく……

――驚愕の偶然の一致があった!

これにはかなり驚かされた……

学生時代、私も友人Sもバイトをしていた。
ところが、これが本当に不思議である。

まったく別々の場所で、していたバイトが二人とも……なんと!

――「お好み焼き屋」

偶然にも二人とも「お好み焼き屋」でバイトをしていたのである。

そして、さらに!さらに!

私のバイト先の「お好み焼き屋」の「店名」が……

――『鎌倉』

友人Sのバイト先の「お好み焼き屋」の「店名」は……

驚いたことに!なんと!

――『かまくら』

なんという偶然の一致だろうか!
これには二人とも驚きを隠しきれなかった!

『鎌倉』と『かまくら』

まさか、ここまで一致するとは思ってもみなかった。

――こんなことが本当にあるとは……

波長の合う人とは、偶然の一致が起こりやすいと言うが……
これほどまでのことが、実際に起こる確率とは、一体、いかほどのものだろうか。

この「事実」に二人とも驚きを隠せなかった。
これには本当に驚かされた。

――このようなことが現実に起こるとは……

まさに「事実は小説よりも奇なり」である。



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