第27話 『新庄剛志選手』 ~いつか訪れる機会の為に~
文字数 1,404文字
一見、「叶わない」と思うようなことが、「叶う」ことがある。
その意味で、人生は何が起こるかわからない。
あの時の出来事も、まさにそうだった。
高校野球で甲子園に出場した友人から、このような話を聞いた。
「バントをする時は、バッターボックスの前の方に立つこと」
バッターボックスの前方に立てば、当然フェアウェイが広がる。
となれば、確かにバントの成功率は上がる。
――なるほど!
このバントの仕方は高校野球では、一般的に広く言われていることらしいが……
友人たちと遊びで野球をした時に、そのようなことを露程も考えたことがなかっただけに、これには目から鱗。
「やはり何事にもコツがあるのだな……」
さすが高校野球の強豪校は違う。
しかし、ここで1つ疑問が湧いてきた。
――プロ野球では、どうなのだろうか?
高校野球で広く言われていることであっても、プロ野球ではまた違ってくるはず。
是非、プロ野球選手にも聞いてみたい。
そこで、私はこう考えた。
――プロ野球選手の方と話す機会があった時に、聞いてみる
「え?プロ野球選手と話す機会なんて、あるの?」
そう思われただろうか。
確かにそうである。プロ野球選手と直接話す機会など、そうそうない。
ましてや直接質問に答えてもらえる機会となると、どうだろうか……
しかし、最初からあきらめるのは、あまりにも夢がない。
「いつか、あるかも」という考え方もある。
「~ない」ではなく「~ある」と考える方が人生は楽しくなる。
それが私の人生論でもある。
そもそも、「いつか質問してみよう」と思っていないと、チャンスが来た時に、質問することすら忘れているだろう。
「いつか訪れる機会の為に備えておくか」
こうして、プロ野球選手の方と話す機会があった時には、「バントの仕方」を質問すると決めた。
果たして、その機会は訪れるのだろうか。
私は、気楽に、気長に、待つことにした。
ところが……
その後15年以上もの歳月が流れたが……
そのような機会は一度も訪れなかった。
そんなある日のこと。
たまたまYouTubeを開くと『ライブ配信』のお知らせが表示されていた。
なにげにそれをクリックしてみた。
大リーグで活躍していた新庄剛志選手のライブ配信だった。
「おぉ、新庄氏もライブ配信するんだ……」
しばらくそのライブ配信を見ていた。
すると、ふと思い出した。
――ああ!これは!
そうである、あの「バントの仕方」に関する質問である。
「ひょっとしたら質問に答えてくれるかも!」
これは絶好のチャンスかも知れない!
チャット欄に質問を書き込んでみた!
――バントをする時バッターボックスのどの位置に立つとイイのですか?
すると、なんと!
新庄選手は数あるコメントの中から、私の質問を拾い上げ答えてくださった!
――おおぉ、やった!
なんと!15年越しに願いが現実となった!
新庄選手は一般的な「前方に立つやり方」に触れつつも、「普通に立った方がよい」と解説をしてくださった。
プロ野球選手の方に尋ねたいとは思っていたが……まさか……
元大リーガーの新庄選手に教えていただけるとは!
思ってもみなかった。
15年前、ライブ配信なるものは存在しなかった。
ところが時代が大きく変わり、このようなことが可能となった。
やはり人生何があるのかわからない。
希望を持ち続けることが大切である。
――いつか訪れる機会の為に
それにしても……
――15年越しで願いが実現するとは……
まさに「事実は小説よりも奇なり」である。
その意味で、人生は何が起こるかわからない。
あの時の出来事も、まさにそうだった。
高校野球で甲子園に出場した友人から、このような話を聞いた。
「バントをする時は、バッターボックスの前の方に立つこと」
バッターボックスの前方に立てば、当然フェアウェイが広がる。
となれば、確かにバントの成功率は上がる。
――なるほど!
このバントの仕方は高校野球では、一般的に広く言われていることらしいが……
友人たちと遊びで野球をした時に、そのようなことを露程も考えたことがなかっただけに、これには目から鱗。
「やはり何事にもコツがあるのだな……」
さすが高校野球の強豪校は違う。
しかし、ここで1つ疑問が湧いてきた。
――プロ野球では、どうなのだろうか?
高校野球で広く言われていることであっても、プロ野球ではまた違ってくるはず。
是非、プロ野球選手にも聞いてみたい。
そこで、私はこう考えた。
――プロ野球選手の方と話す機会があった時に、聞いてみる
「え?プロ野球選手と話す機会なんて、あるの?」
そう思われただろうか。
確かにそうである。プロ野球選手と直接話す機会など、そうそうない。
ましてや直接質問に答えてもらえる機会となると、どうだろうか……
しかし、最初からあきらめるのは、あまりにも夢がない。
「いつか、あるかも」という考え方もある。
「~ない」ではなく「~ある」と考える方が人生は楽しくなる。
それが私の人生論でもある。
そもそも、「いつか質問してみよう」と思っていないと、チャンスが来た時に、質問することすら忘れているだろう。
「いつか訪れる機会の為に備えておくか」
こうして、プロ野球選手の方と話す機会があった時には、「バントの仕方」を質問すると決めた。
果たして、その機会は訪れるのだろうか。
私は、気楽に、気長に、待つことにした。
ところが……
その後15年以上もの歳月が流れたが……
そのような機会は一度も訪れなかった。
そんなある日のこと。
たまたまYouTubeを開くと『ライブ配信』のお知らせが表示されていた。
なにげにそれをクリックしてみた。
大リーグで活躍していた新庄剛志選手のライブ配信だった。
「おぉ、新庄氏もライブ配信するんだ……」
しばらくそのライブ配信を見ていた。
すると、ふと思い出した。
――ああ!これは!
そうである、あの「バントの仕方」に関する質問である。
「ひょっとしたら質問に答えてくれるかも!」
これは絶好のチャンスかも知れない!
チャット欄に質問を書き込んでみた!
――バントをする時バッターボックスのどの位置に立つとイイのですか?
すると、なんと!
新庄選手は数あるコメントの中から、私の質問を拾い上げ答えてくださった!
――おおぉ、やった!
なんと!15年越しに願いが現実となった!
新庄選手は一般的な「前方に立つやり方」に触れつつも、「普通に立った方がよい」と解説をしてくださった。
プロ野球選手の方に尋ねたいとは思っていたが……まさか……
元大リーガーの新庄選手に教えていただけるとは!
思ってもみなかった。
15年前、ライブ配信なるものは存在しなかった。
ところが時代が大きく変わり、このようなことが可能となった。
やはり人生何があるのかわからない。
希望を持ち続けることが大切である。
――いつか訪れる機会の為に
それにしても……
――15年越しで願いが実現するとは……
まさに「事実は小説よりも奇なり」である。