第50話 驚愕の隠された意味の一致 ~『Aquarius』『インディゴ』~
文字数 1,765文字
モノには名前がある。
名前には、それぞれ「隠された意味」があったりもする。
その隠された意味が、驚くべき偶然の一致を起こすことがある。
あの時も、まさにそうだった。
名古屋在住の頃のこと。
私は『Aquarius(アクエリアス)』という名前のバンドで音楽活動をしていた。
『Aquarius』とは清涼飲料水の名前ではなく「水瓶座」という意味である。
なんでも西暦2000年頃からの時代を「水瓶座の時代」と言うらしい。
『Aquarius』西暦2000年頃からの時代。
そこで……
『2000年からの新時代のメッセージを音楽で届ける』
というコンセプトのもとにバンド名を『Aquarius』と名づけた。
この『Aquarius』なるバンドで、私はギター&ヴォーカルと作詞作曲を担当していた。
結成後しばらく、名古屋で活動をしていた。
ところが、ふと東京に引っ越すことにした。
活動拠点を東京に移そうと言うのである。
引越しとなると、当然、部屋探しが必要。
この部屋探しでも多くの偶然の一致が起こり、希望通りの部屋が見つかった。
見つけた部屋の名は……
――『インディゴ』
『インディゴ』という名のマンション。
インディゴとは藍色のことである。
「どうして『インディゴ』という名前のマンションに住むことになったのだろうか?」
これにも、何か意味があるはずだ。
『インディゴ』の意味が気になる。
多くの偶然が起こり見つけた部屋だけに、必ず『インディゴ』という名前には意味があると確信していた。
そこに驚くべき出来事が起きた。
数日後。
ヴィレッジヴァンガードにいた時のこと。
友人と店内の本や雑貨を見て回っていた。
すると、そこに……
「あ!これは!」
――『インディゴ』
『インディゴ』なるタイトルの本があった。
私が東京で暮らす部屋『インディゴ』と同じ名前の本である。
この本を見れば……
私が『インディゴ』という名前の場所に住むことになった意味が判るかもしれない。
しかも本の表紙の帯には、なんと!
『自分がどこにいるのかを知りたいときに』
と、書かれている。
これでは、まるで、私の疑問の答えがここにある、と言わんばかりではないか。
この本を見れば、本当に『インディゴ』の意味が判るかも知れない……
そう考えた、まさにその時!
――カラン!
足元に置いてあった何かが床に落ちた。
手にとると「
どうやら小物を入れる缶のようである。
その「八角形の缶」を見て確信した。
本を手に取り、友人にこう言った。
「この本を見れば、俺の部屋『インディゴ』の名前の意味が間違いなく『発覚』する」
「え、どうして?」
友人は不思議そうに尋ねてきた。
私はこう説明した。
「『インディゴ』の意味が『発覚 』するかもと考えた瞬間、『八角 形の缶』が床に落ちた。これは何かが発覚 する予兆」
そう言いつつ、本を開いた……
すると、そこには……なんと!
――『インディゴ』西暦2000年頃からの時代
との趣旨のことが書かれていた!
『インディゴ』西暦2000年頃からの時代
『Aquarius』西暦2000年頃からの時代
両者は全く同じ『新時代』という意味だった!
そうである。
私の「バンド」と「マンション」の名前の意味が、きたるべき『新時代』という点で完全に一致していたのである。
なんという偶然だろう……
ただただ、驚愕である……
「ま、まさか……こ、こんなことが……」
これには友人も心底驚いていた。
本にはこう書かれている。
「21世紀から30世紀までの新しい千年間はインディゴの光を持つ者がガイドをつとめる番です」
これは、まさに私たちのバンドのコンセプトそのものだった。
驚くべきことに……
バンド『Aquarius』と全く同じ意味の『インディゴ』という名前のマンションに住むことになったのである。
奇跡のような話だが、勿論『事実』である。
現在、私は作家をしている。
音楽はライフワークとして活動しているが、仕事ではない。
とは言え、執筆活動をするにしても、この時の「新時代の為の情報を伝える」という『Aquarius』そして『インディゴ』時代のコンセプトを、今もなお心掛けている。
どうやらそれが自分の「すべきこと」なのではないだろうか……
時々、ふと、そんなことが思い浮かぶ。
それにしても……
――このようなことが現実に起きるとは……
まさに「事実は小説よりも奇なり」である。
名前には、それぞれ「隠された意味」があったりもする。
その隠された意味が、驚くべき偶然の一致を起こすことがある。
あの時も、まさにそうだった。
名古屋在住の頃のこと。
私は『Aquarius(アクエリアス)』という名前のバンドで音楽活動をしていた。
『Aquarius』とは清涼飲料水の名前ではなく「水瓶座」という意味である。
なんでも西暦2000年頃からの時代を「水瓶座の時代」と言うらしい。
『Aquarius』西暦2000年頃からの時代。
そこで……
『2000年からの新時代のメッセージを音楽で届ける』
というコンセプトのもとにバンド名を『Aquarius』と名づけた。
この『Aquarius』なるバンドで、私はギター&ヴォーカルと作詞作曲を担当していた。
結成後しばらく、名古屋で活動をしていた。
ところが、ふと東京に引っ越すことにした。
活動拠点を東京に移そうと言うのである。
引越しとなると、当然、部屋探しが必要。
この部屋探しでも多くの偶然の一致が起こり、希望通りの部屋が見つかった。
見つけた部屋の名は……
――『インディゴ』
『インディゴ』という名のマンション。
インディゴとは藍色のことである。
「どうして『インディゴ』という名前のマンションに住むことになったのだろうか?」
これにも、何か意味があるはずだ。
『インディゴ』の意味が気になる。
多くの偶然が起こり見つけた部屋だけに、必ず『インディゴ』という名前には意味があると確信していた。
そこに驚くべき出来事が起きた。
数日後。
ヴィレッジヴァンガードにいた時のこと。
友人と店内の本や雑貨を見て回っていた。
すると、そこに……
「あ!これは!」
――『インディゴ』
『インディゴ』なるタイトルの本があった。
私が東京で暮らす部屋『インディゴ』と同じ名前の本である。
この本を見れば……
私が『インディゴ』という名前の場所に住むことになった意味が判るかもしれない。
しかも本の表紙の帯には、なんと!
『自分がどこにいるのかを知りたいときに』
と、書かれている。
これでは、まるで、私の疑問の答えがここにある、と言わんばかりではないか。
この本を見れば、本当に『インディゴ』の意味が判るかも知れない……
そう考えた、まさにその時!
――カラン!
足元に置いてあった何かが床に落ちた。
手にとると「
八角
形の缶」だった。どうやら小物を入れる缶のようである。
その「八角形の缶」を見て確信した。
本を手に取り、友人にこう言った。
「この本を見れば、俺の部屋『インディゴ』の名前の意味が間違いなく『発覚』する」
「え、どうして?」
友人は不思議そうに尋ねてきた。
私はこう説明した。
「『インディゴ』の意味が『
そう言いつつ、本を開いた……
すると、そこには……なんと!
――『インディゴ』西暦2000年頃からの時代
との趣旨のことが書かれていた!
『インディゴ』西暦2000年頃からの時代
『Aquarius』西暦2000年頃からの時代
両者は全く同じ『新時代』という意味だった!
そうである。
私の「バンド」と「マンション」の名前の意味が、きたるべき『新時代』という点で完全に一致していたのである。
なんという偶然だろう……
ただただ、驚愕である……
「ま、まさか……こ、こんなことが……」
これには友人も心底驚いていた。
本にはこう書かれている。
「21世紀から30世紀までの新しい千年間はインディゴの光を持つ者がガイドをつとめる番です」
これは、まさに私たちのバンドのコンセプトそのものだった。
驚くべきことに……
バンド『Aquarius』と全く同じ意味の『インディゴ』という名前のマンションに住むことになったのである。
奇跡のような話だが、勿論『事実』である。
現在、私は作家をしている。
音楽はライフワークとして活動しているが、仕事ではない。
とは言え、執筆活動をするにしても、この時の「新時代の為の情報を伝える」という『Aquarius』そして『インディゴ』時代のコンセプトを、今もなお心掛けている。
どうやらそれが自分の「すべきこと」なのではないだろうか……
時々、ふと、そんなことが思い浮かぶ。
それにしても……
――このようなことが現実に起きるとは……
まさに「事実は小説よりも奇なり」である。