伊万里Ⅱ 船乗りウィレムの話
かつて日本から世界中に運ばれた「古伊万里」たち。
その中のある一枚のお皿にスポットを当て、オムニバス形式で追う物語です。
こちらはその第2話目(全4話)。古伊万里の運搬に当たった海の商人を取り上げました。
オランダが空前の繁栄を誇っていた、いわゆる「黄金時代」。VOCの人々は直接日本まで来て磁器を買うほか、東南アジアの港町で間接的に買うこともあったようです。古伊万里の名品がヨーロッパに渡った、その立役者ではないでしょうか。
(主要参考文献)
スティーブン・ビースティー画『輪切り大図鑑 大帆船』岩波書店
羽田正『興亡の世界史 東インド会社とアジアの海』講談社学術文庫
永積昭『オランダ東インド会社』講談社学術文庫
大橋康二『海を渡った陶磁器』吉川弘文館
大橋康二、坂井隆『アジアの海と伊万里』新人物往来社
目次
完結 全40話
2021年12月30日 18:11 更新
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一 黄金時代の片隅で
- 第1話 オランダ人の仕事2021年12月23日
- 第2話 カタリーナ2021年12月23日
- 第3話 出航2021年12月23日
- 第4話 中甲板の風景2021年12月23日
- 第5話 嵐2021年12月23日
- 第6話 金、金、金!2021年12月23日
- 第7話 喧嘩2021年12月23日
- 第8話 刑罰2021年12月23日
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二 もう一人の男
- 第9話 帆柱の向こう2021年12月23日
- 第10話 光の画家2021年12月25日
- 第11話 船の生活2021年12月25日
- 第12話 壊血病2021年12月25日
- 第13話 喜望峰2021年12月25日
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三 インドにお宝はあるか
- 第14話 もう一つの地獄2021年12月25日
- 第15話 さようなら2021年12月25日
- 第16話 「インド」の美2021年12月25日
- 第17話 抜擢2021年12月25日
- 第18話 再会と競争2021年12月25日
- 第19話 極彩色の国々12021年12月25日
- 第20話 極彩色の国々22021年12月25日
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四 荒ぶる海
- 第21話 VOC字文の皿12021年12月25日
- 第22話 VOC字文の皿22021年12月25日
- 第23話 美麗島2021年12月29日
- 第24話 若い通詞2021年12月29日
- 第25話 買って下さい2021年12月29日
- 第26話 さらに買って下さい2021年12月29日
- 第27話 遊女も買って下さい2021年12月29日
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五 人魚とお宝
- 第28話 伊万里の人形2021年12月29日
- 第29話 ワルス2021年12月29日
- 第30話 言葉の通じない女2021年12月29日
- 第31話 十角形の皿2021年12月30日
- 第32話 異変2021年12月30日
- 第33話 同棲2021年12月30日
- 第34話 階級闘争2021年12月30日
- 第35話 肩代わり2021年12月30日
- 第36話 半分だけ2021年12月30日
- 第37話 別れ2021年12月30日
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六 もう一人の男より
- 第38話 届けに来ました2021年12月30日
- 第39話 再び、十角皿2021年12月30日
- 第40話 続きの絵2021年12月30日
登場人物
登場人物が未設定です
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航海もの
あおぞらつばめさん、おはようございます。 「伊万里Ⅱ」一、を拝読しました。 泳ぎは得意でないのですが、船を使った交易や漁には興味があります。 そうするとやはり、東インド会社や新大陸発見には特に目が向きます。 (北前船もその流れで) そうはいっても、船旅のリアルがなかなか分からないので、自分で作りがたいと思っているのですが、 本作はその点でも大変参考になります。命綱無し、とかマジですか……。 引き続き読ませていただきます。有り難うございました。
小説情報
伊万里Ⅱ 船乗りウィレムの話
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 40話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 歴史
- タグ
- 歴史, 一人称, 冒険, 恋愛, 長崎, オランダ, VOC, 大航海時代, オムニバス, 美術
- 総文字数
- 71,975文字
- 公開日
- 2020年06月26日 13:43
- 最終更新日
- 2021年12月30日 18:11
- ファンレター数
- 7