伊万里Ⅱ 船乗りウィレムの話

[歴史]

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 かつて日本から世界中に運ばれた「古伊万里」たち。
 その中のある一枚のお皿にスポットを当て、オムニバス形式で追う物語です。

 こちらはその第2話目(全4話)。古伊万里の運搬に当たった海の商人を取り上げました。
 オランダが空前の繁栄を誇っていた、いわゆる「黄金時代」。VOCの人々は直接日本まで来て磁器を買うほか、東南アジアの港町で間接的に買うこともあったようです。古伊万里の名品がヨーロッパに渡った、その立役者ではないでしょうか。

(主要参考文献)
スティーブン・ビースティー画『輪切り大図鑑 大帆船』岩波書店
羽田正『興亡の世界史 東インド会社とアジアの海』講談社学術文庫
永積昭『オランダ東インド会社』講談社学術文庫
大橋康二『海を渡った陶磁器』吉川弘文館
大橋康二、坂井隆『アジアの海と伊万里』新人物往来社

ファンレター

Sarumiさま

お大事になさって下さいね。元気に戻って来られるのを、お待ちしております。

ウィレムの「抜けたお坊ちゃん」キャラですが、後の展開を考えるとやっぱりこの要素も必要なんですよ……。水夫にもいろいろいるってことでお許し下さい(笑)。
それより『三色旗と私』を読んで下さった方には「またVOCものかよ」と思われてしまいそうで、それがちょっと怖いです。行動パターンが制約されているので、どうしても同じ要素が出てきてしまいます。年代的には百年の隔たりがあるので、なるべく雰囲気を変えてやってみようと思います。

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