第38話:一美の同棲とラスベガス旅行

文字数 1,565文字

 彼も、何とか、普通の家庭を築きたいと思っていると話してくれた。ところで一美の現在の預金はいくらあるのかと聞くと、お父さんから借りた1千万円を入れて3500万円だと言い彼の資産はと聞くと300万円だと言った。その話を聞いて両親が、頑張りなさいと言って送り出すことにした。そして、7月1日、一美が家を出る日、朝食後、一美が、手をついて、お世話になりましたと言って、頭を下げた。

 すると何かあったら、いつでも帰って来て良いのよと志保さんが声をかけると一美が涙を流し、つられて志保さんも涙ぐんだ。お父さんから借りた1千万円は何とかして返しますというので餞別として渡しておくから大事に使えよと言って送り出した。やがて、また暑い夏となりエアコンを効かせて家の中に閉じこもる生活が長く続いた。9月中旬から外に出るようになり、10月下旬、八ヶ岳の麓の清里郊外、東沢大橋に義理の両親と4人で紅葉に出かけた。

 そこのあまりの美しさ紅葉を見て何枚も写真を撮って諏訪湖の温泉ホテルに1泊して湖畔を散歩した。その後、諏訪大社近くの有名な蕎麦屋さんに入り新そばを使った天ぷら蕎麦セットを食べた。その新そばの風味は最高で、関東では食べられない味だった。そうして家に帰ってきた。

 その後、11月初旬、アメリカ・ラスベガスの年末バーゲンセールに茜さんを誘うと行きたいというので飛行機と宿を手配し2009年12月11日出発と決まった。当日、朝9時に4人で、車に乗って成田空港へ車を駐車場にお願いし仁川行きの飛行機に乗り16時過ぎに仁川に着き、21時発の大韓航空、ラスベガス行きのビジネスクラスに搭乗し出発した。

 その後、志保さんと茜さんがおしゃべりをして男性達は、寝て食事の時に起きる感じでラスベガスに15時過ぎに到着した。タクシーで予約しておいたウインラスベガスへ入った。旅の疲れか義理の両親は風呂に入り直ぐ寝てしまったようだ。志保さんと泰平はラスベガスで見たいショーを調べるとベッドミドラーのショーを見たいと言い志保さんも良いねと言った。

 次にウインホテルのシルクドソレイユのショーも見る事にし志保さんが美女と野獣のミュージカルも見たいというので、この3つのチケット、ファッションショーモールの前にあるクオーターというディスカウント・チケットショップで買いに行った。ホテルに戻り風呂に入り、その後、ビールを飲んで、床についた。翌日、10時に歩いて直ぐのファッションショーモールへ出かけて、お目当てのバーゲンセールを見て回った。

 冬物のコートの探すとM,L、LL、3Lサイズが多く、また米国のサイズMは日本のLであり日本のMサイズは米国のSサイズであった。その大きさでは子供用になってデザインが全く会わないことがわかり多くの店を回る事になり男性達は、ついて行けず、近くのカフェで待った。15時やっと女性達が、お目当ての服を買い込んでカフェに帰って来た。彼女たちが、まだ昼食をとってないというので店を変えて遅い昼食を食べた。

 買った毛皮のコートを見せた。これ70%引きで千ドルが300ドルだったと言い1つしか残ってなくて現品限りで安かったと茜さんが述べた。続いて志保さんがブランドの女性用のスーツを見せ、これもSサイズ、現品限りで4点セット250ドルだったと喜んだ。志保さんが黒真珠の指輪とピンクのルビーの指輪をみせてくれ黒真珠を茜さんにプレゼントした。

 ルビーを自分用とし徳川泰平のクレジットカードで支払った。全部で2550ドルと書いてあり1ドル83円で約21万円。17時にホテルに戻り床についた。翌日、モノレールを使ってストリップ大通りを南から北上した。朝食後10時にホテルを出てモノレールを使いマンダレイベイホテルと隣のフォーシンズンズホテルを見学してきた。
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