第17話:投資と自分達と義理の両親の家・新築

文字数 1,657文字

 そうかと言い、じゃー半分なら、やってくれるのかと言うので、そこから交渉開始と言っているだけで、やりますと言うことではありませんと答えると君は想像以上に賢いねと笑った。お褒めいただき恐縮ですと答えた。続けて泰平は株というのはタイミングが全てで私の儲けたヤフーだって急降下したじゃないですかと言った。私は今後、株で大儲けしようとは思いません。

 もっと安定した投資対象を探し買っていくつもりですと言った。そうしている内に2001年10月になりソフトバンク株、ヤフー株などインターネット関連株のが急降下して世の中も不景気になった。そんな11月15日、シティバンクから豪ドルが60円に近づいていので61円60万ドル、3660万円で買いを入れて見ませんかと言われて徳川真一と泰平の2人で、2口で買うと告げた。

 すると、このまま電話口で、少しお待ち下さいと言われハイ、2口で合計120万豪ドル買えましたと言われ、為替手数料1豪ドル1円ですので、3720万円ずつ、合計7440万円になりましたと言ったので了解したと答えた。シティバンクが、土曜日にも大手町支店で営業する様になり徳川真一と泰平の2人出かけた。

 2001年11月20日から1万豪ドル5年定期で年利8%の条件で、毎月、60ヶ月、5年間運用してみませんかと言われ徳川真一と泰平の2口で定期預金をすると伝えた。徳川泰平が、株投資の成功で大金を得て奥さんの志保さんと話をして、お金を使う優先順位について話し合った。志保さんが、実両親と家族5人で住める家を買おうと言うので捜し始めた。

 今後、母をリウマチの専門の病院に通院させてやりたいと言った。徳川泰平の実家の両親は、2001年6月から築50年の農家を壊し新築の大きな家を5千万円で建て11月に完成した。それを見て泰平が奥さんの志保さんが羨ましいと思うのは偽らざる気持ちだった。その後、2001年12月に、近くに住む、父の従兄弟の徳川作蔵さんの実家では、子供達が独立した。

 そして老人2人での生活が高齢のため難しくなり老人ホームに入居しようと考えていると言う情報が入った。しかし農家の古家つき郊外の土地は買い手がつかなくて売却価格が下がっていて困っているという話を泰平が父から聞いて、いくらなら売るの聞くと現状渡しで最低3千万円では売りたいと言った。今の状態を聞くと2年前から近所の不動産屋に最初4千万円で売りを出したが、半年間引き合いがない。

 3500万円になり数人が見に来たが大きな農家の家の解体、整地費用が1千万円かかると言うので、実質4500万円となり、その後、販売価格が3千万円に引き下げられた。工場として買いたいと言う人が2千万円なら買うと言ったが差がありすぎて売買が成立してないと聞かされた。そこで泰平が直接、徳川作蔵さんにいくらなら売るかと聞くので3千万円と言った。

 それを聞き3300万円で売って欲しいと言うと知ってる人なので、もちろん大歓迎だといい3300万円で購入できた。その後、泰平の幼なじみの実家である地元の重田工務店で買いたいと整地費用を詳しく見積もってもらった。すると解体費用が500万円、納屋の中の農機具の処分量50万円、電気、ガス、水道の補修300万円、ロードローラーで庭の整地費用100万円、合計1050万円と言われた。

 そこで、お願いしようと考えた。もし建坪140平米と100平米の家を建てるとして、どうしたら一番、コスト・パフォーマンスが良いかと聞くと重田工務店の昔からの知り合いの仕事仲間が、数年前に格安のIFホームのフランチャイズとなったので多くのオプションをつけても、良いものが出来ると教えてくれた。

 重田さんが、交渉してやろうかと言ってくれたのでお願いする事にした。家の方は140平米が2400万円、100平米が1600万円だと言った。2軒分の家で4000万円、土地と古家解体と土地代で4350万円で、土地の広さが150坪で、総合計が8350万円を徳川泰平が出す事で決定した。
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