第33話:2009年、新春メキシコ・クルーズ1

文字数 1,585文字

 北海道から帰ってきて秋が深まった2008年10月20日。2009年1月、メキシコ・バハカリフォルニア・クルーズに出かけて鯨を見に行きませんかと誘うと義理の母、茜さんが面白そうと言い一緒に行くと言ってくれた。そこで義理の両親と4人で予約を入れた。やがて2008年が終わり2009年を迎えた。新年の挨拶に義理の両親の所へ行くと茜さんから今年のメキシコクルーズを楽しみにしていますと言われた。

 実家へ新年の挨拶へ行くと父の徳川真一と母の徳川富は冬は沖縄へ長期滞在し、夏は北海道、釧路で避暑に長期間出かけていると知らされて、ひと安心した。2009年1月12日、成田からロサンゼルスへ大韓航空のビジネスクラスで出かけた。今回もビジネスクラスで茜さんは喜んでくれ直ぐ眠りはじめ食事で起きた。その後、志保さんと何やら話をしていた。

 ロサンゼルスに到着するとアメリカ国内線のサンディエゴ行きの小さなプロペラ飛行機で1時間程度で到着してサンディエゴのホテルにチェックインして義理の両親の健康状態を確認して部屋でゆっくり休んでもらいたいと思いサンディエゴ港近くのホテルに早めにチェックインした。その後、両親は、お風呂に入り夕飯も食べずに、ぐっすり寝てしまったようだ。

 翌朝6時に起きて朝食をとりに行くと、よく眠れたと言った。船の乗船時間は13時なので、午前中サンディエゴの町を散策しないかと聞くと一緒に行くというので出かけた。サンディエゴ港沿い一帯は船舶博物館となっていて船の実物に乗り込んで見学することができた。そこには、スター・オブ・インディアと言う美しい帆船や潜水艦あり、ベンチには、可愛らしい絵が描かれたタイルが張ってあった。

 サンディエゴは軍港としてよく知られていて昔、若い頃のトムクルーズが主演したトップガンで知られている。船艦や空母と艦上の戦闘機を見ることができた。ホテルに戻り大きい荷物なので、大型バンを呼んで、4人と荷物を載せて数分で港に着いて、あらかじめ配られていた荷物札をつけた自分達の大きな荷物をターミナルで預けた。この荷物は、後で船室に届けてくれる。

 部屋に入ると、小さなビジネスホテルの様な感じでシングルベッドが2つで意外に狭いのに、ちょっと驚いた。初めて乗る船で11階のでバフェでのランチをとった。その後、避難訓練まで、船内を散策。避難訓練には必ず参加しなければならない。指定された救命ボートステーションに行った。船自体が12階建てのビルが動く感じで視線が高く、街の景色が素晴らしい。

 17時出港、18時から夕食をとりにレストランに行き、ゆっくりと食事をとった。その後、この日のショーは乗船しているアーティストの紹介といった趣向でギターの演奏から始まり、ピアノの弾き語りバイオリンのディオ、歌を聞いたりオールキャストが出演して盛りだくさんだった。この劇場を担当しているパフォーマーだけでなく船内あちこちのカフェやバーで演奏しているアーティストたちの演奏をすべて聴くこと出来た。

 船の最初の夜を迎えたが、前回、ハワイクルーズを経験していたので船の揺れは感じたが、問題なく眠れた。翌朝、朝食は、デッキのバフェで各レストランの入り口には消毒用フォーム入りのボトルを持ったクルーがバフェに入ろうとする人1人ずつの手に絞り出していた。また感染予防対策として出港後48時間は、旅客が自分で食物をお皿に取ることは出来ない。

 係の人が客の指示通り全てやってくれた。船上で行われる一日の行事は前の夜に配られる船内新聞「On Location」に全て載っている。興味のあるものに参加するのも良し参加せずにぼーっと過ごすのも良し何にも強制されることがないので、心からリラックス出来た。私は10時から、ショーなどが行われるシアターで行われた寄港地についてのレクチャーを聞きに行いた。
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