第18話
文字数 924文字
1942年6月5日から6月7日にかけて
ミッドウェー島周辺で行われた
日本海軍とアメリカ海軍による海戦
“ミッドウェー海戦”
太平洋戦争の戦局が変わるきっかけとなった戦いです。
私の初めての戦いです。
白川くんも、この戦闘に参加する事になりました。
米田くんと長谷川くんは、別の場所で任務がある為、この戦闘には参加しませんでした。
「「行ってきます。」」
白川くんと、最後に2人に会いに行きました。
「......」
「俺達も、任務を全うする。
お互い頑張ろう。」
長谷川くんの敬礼に、私と白川くんは答礼しました。
「昴!!稔!!」
「!!?」
突然米田くんが、私と白川くんの手を掴みました。
「絶対に...!ぜっったいに!!
帰って来いよ...!!!」
「......うん!」
「勿論だよ!」
私と白川くんも、米田くんの手を握り返します。
...正直に言うと、生きて帰って来れる自信はありませんでした。
◇
私は戦闘機に乗る時、お守りとして
紗和さんが書いてくれた手紙と絵を1枚、
胸ポケットに忍ばせました。
「(紗和さん、どうか僕と一緒に戦って欲しい。)」
覚悟を決めて、私は離陸しました。
◇
私の任務は、来襲する米軍機を撃つことでした。
先輩達に続き、敵の戦闘機を撃ちます。
いくら撃っても、相手は私よりも遥かに優秀なパイロット。
そう簡単に撃たれてはくれません。
「(クソッ...!!)」
味方の戦闘機は、何機か撃たれてしまいました。
「(何とか…、何とか戦闘機に傷だけでも付けなければ…!!)」
するとその時、低空飛行しながら逃げようとする米軍の戦闘機を見つけました。
私はその戦闘機を追い掛けました。
「行けぇえええ!!!!」
私は残りの弾数をその戦闘機に撃ちました。
爆撃をくらった戦闘機は、
海に突っ込みました。
「墜落した…!」
この時、少し気が緩んだのが間違いだったのだと思います。
「え」
後ろから、他の米軍戦闘機から、攻撃を受けました。
私が操縦していた戦闘機の一部が欠けました。
「(脱出しなくちゃ…!!)」
ですが、追撃を受け、急降下しました。
「(あぁ…僕、もう死ぬんや…)」
家族、友人の顔が頭に浮かびます。
最後に思い浮かべたのは、何よりも大切で大好きなあの人。
「紗和さん…!!」
死ぬ前に、あなたの笑顔が見たかった。
ミッドウェー島周辺で行われた
日本海軍とアメリカ海軍による海戦
“ミッドウェー海戦”
太平洋戦争の戦局が変わるきっかけとなった戦いです。
私の初めての戦いです。
白川くんも、この戦闘に参加する事になりました。
米田くんと長谷川くんは、別の場所で任務がある為、この戦闘には参加しませんでした。
「「行ってきます。」」
白川くんと、最後に2人に会いに行きました。
「......」
「俺達も、任務を全うする。
お互い頑張ろう。」
長谷川くんの敬礼に、私と白川くんは答礼しました。
「昴!!稔!!」
「!!?」
突然米田くんが、私と白川くんの手を掴みました。
「絶対に...!ぜっったいに!!
帰って来いよ...!!!」
「......うん!」
「勿論だよ!」
私と白川くんも、米田くんの手を握り返します。
...正直に言うと、生きて帰って来れる自信はありませんでした。
◇
私は戦闘機に乗る時、お守りとして
紗和さんが書いてくれた手紙と絵を1枚、
胸ポケットに忍ばせました。
「(紗和さん、どうか僕と一緒に戦って欲しい。)」
覚悟を決めて、私は離陸しました。
◇
私の任務は、来襲する米軍機を撃つことでした。
先輩達に続き、敵の戦闘機を撃ちます。
いくら撃っても、相手は私よりも遥かに優秀なパイロット。
そう簡単に撃たれてはくれません。
「(クソッ...!!)」
味方の戦闘機は、何機か撃たれてしまいました。
「(何とか…、何とか戦闘機に傷だけでも付けなければ…!!)」
するとその時、低空飛行しながら逃げようとする米軍の戦闘機を見つけました。
私はその戦闘機を追い掛けました。
「行けぇえええ!!!!」
私は残りの弾数をその戦闘機に撃ちました。
爆撃をくらった戦闘機は、
海に突っ込みました。
「墜落した…!」
この時、少し気が緩んだのが間違いだったのだと思います。
「え」
後ろから、他の米軍戦闘機から、攻撃を受けました。
私が操縦していた戦闘機の一部が欠けました。
「(脱出しなくちゃ…!!)」
ですが、追撃を受け、急降下しました。
「(あぁ…僕、もう死ぬんや…)」
家族、友人の顔が頭に浮かびます。
最後に思い浮かべたのは、何よりも大切で大好きなあの人。
「紗和さん…!!」
死ぬ前に、あなたの笑顔が見たかった。