第27話
文字数 762文字
本当は長谷川くんと松本さんも一緒に帰省出来たら…。
と思ったのですが、まだ長谷川くんの容態が安定しておらず、帰省は厳しいとの事でした
。
「莉子。俺の事は気にせずに帰省したら良い。」
「ううん。進さんの傍に居る。」
「そうか…。ありがとうな。」
「次は4人で帰省しような!」
米田くんの言葉に2人は笑顔で頷きました。
◇
私と米田くんは、高橋軍曹に帰省の希望を伝えました。
「あぁ、構わへんよ。」
意外とあっさり帰省の許しが出ました。
「俺も、かみさんに会いたいわぁ。」
「高橋軍曹の奥さんって、どんな方なんですか?」
「せやなぁ…一言で言うと
“傾国の美女”やなぁ。」
「「ご馳走様でーす。」」
高橋軍曹は愛妻家でした。
「(良いなぁ…。いつか僕も紗和さんと…。)」
「楽しんで来いよ!」
「「ありがとうございます!!」」
◇
何と、3泊4日も帰省出来る事になりました。
「米田くん、僕の実家にも来る?」
「あぁ、挨拶だけでもしたいなぁ。
お前の実家から三宮って汽車でどれぐらいか?」
「2時間ぐらいかな?」
「じゃあ、昴の実家に行って、
俺が先に三宮に行くって感じやな。」
「泊まって行けば良いのに。」
「家族水入らずの所邪魔するのも悪いし。」
別に邪魔だなんて思わないのですが…。
彼なりに色々思う所があるのでしょう。
◇
その日の夜、早速家族に手紙を書きました。
母さんと晴子は元気にしているのでしょうか。
そして…
「(紗和さん…)」
米田くんが、私も帰省する事を伝えてくれるとの事ですが…、私からも手紙を出す事にしました。
「(早く会いたい。触れたい。抱き締めたい。
…紗和さん…!)」
彼女と過ごした日々、
彼女の笑顔を思い出します。
「………」
抱き締めた時の温もり、
口付けをした時の唇の柔らかさ。
「(ちょっとだけなら…良いよね。)」
私は、部屋の鍵がちゃんと掛かっているかどうかの確認をしました。
と思ったのですが、まだ長谷川くんの容態が安定しておらず、帰省は厳しいとの事でした
。
「莉子。俺の事は気にせずに帰省したら良い。」
「ううん。進さんの傍に居る。」
「そうか…。ありがとうな。」
「次は4人で帰省しような!」
米田くんの言葉に2人は笑顔で頷きました。
◇
私と米田くんは、高橋軍曹に帰省の希望を伝えました。
「あぁ、構わへんよ。」
意外とあっさり帰省の許しが出ました。
「俺も、かみさんに会いたいわぁ。」
「高橋軍曹の奥さんって、どんな方なんですか?」
「せやなぁ…一言で言うと
“傾国の美女”やなぁ。」
「「ご馳走様でーす。」」
高橋軍曹は愛妻家でした。
「(良いなぁ…。いつか僕も紗和さんと…。)」
「楽しんで来いよ!」
「「ありがとうございます!!」」
◇
何と、3泊4日も帰省出来る事になりました。
「米田くん、僕の実家にも来る?」
「あぁ、挨拶だけでもしたいなぁ。
お前の実家から三宮って汽車でどれぐらいか?」
「2時間ぐらいかな?」
「じゃあ、昴の実家に行って、
俺が先に三宮に行くって感じやな。」
「泊まって行けば良いのに。」
「家族水入らずの所邪魔するのも悪いし。」
別に邪魔だなんて思わないのですが…。
彼なりに色々思う所があるのでしょう。
◇
その日の夜、早速家族に手紙を書きました。
母さんと晴子は元気にしているのでしょうか。
そして…
「(紗和さん…)」
米田くんが、私も帰省する事を伝えてくれるとの事ですが…、私からも手紙を出す事にしました。
「(早く会いたい。触れたい。抱き締めたい。
…紗和さん…!)」
彼女と過ごした日々、
彼女の笑顔を思い出します。
「………」
抱き締めた時の温もり、
口付けをした時の唇の柔らかさ。
「(ちょっとだけなら…良いよね。)」
私は、部屋の鍵がちゃんと掛かっているかどうかの確認をしました。