第42話
文字数 861文字
「そう言えば、この部屋にやたら花の本があるなと思ったら、そう言う事やったんや。」
「山育ちやし、母さんが花言葉に詳しいから、ある程度は知ってるんやけどね。」
「勿忘草の花言葉はなんなん?」
「『真実の愛』『誠の愛』『私を忘れないで』やな。」
「なるほどなぁ…。真実の愛…。」
米田くんは花言葉の本をパラパラとめくっています。
「……」
暫くして、あるページに目がいったのか、
そのページをじっと見つめています。
「何か気になる花があるん?」
「いや…。」
米田くんが開いたページに書いてあったのは、“朝顔”。
朝顔の花言葉は色によって色々ありますが…。本に書いてあるのは、青色の朝顔。
「朝顔は、色によって変わってくるんやけど、青色の朝顔は『儚い恋』やな。」
「そうか…。色んな花言葉があるんやな…。」
「(米田くん、何かあったら何時でも話を聞くからね!!)」
「昴、暫くこれ借りてもええか?」
「勿論!!ずっとここに置いてるから、
好きな時に読んで良いよ!!」
「ありがとう。」
◇
「昴って、紗和ちゃん以外の女の子を好きになった事あるん?」
「うーん…。同じ尋常小学校の子で、
何人かに好きって言われた事はあるけど、
自分から好きになった事は無いかも知れへん。」
“無いかも知れへん”
と答えましたが、紗和さんに対する気持ちを他の異性に抱いた事はありません。
お見合いの時に感じたあの嫉妬心や悔しさは、初めて経験するものでした。
例え結ばれなかったとしても、
彼女程愛せる女性には、もう会えないと思うのです。
「まぁ、そうやろうなぁ。」
「突然どうしたん?」
「花言葉って、恋愛の言葉が多いなと思ってな。昴の過去の恋愛が気になったんや。」
確かに、両思いや片思い、失恋等も含め
花言葉は恋愛の言葉が多いなと思います。
「そうなんや。米田くんは?
米田くんの過去の恋愛も気になる。」
「俺も大した話はないんやけど、
初恋は叶わなかったな〜。」
「もしかして…その子を思って、青い朝顔に目が行ったとか?」
「それはどうやろうなぁ。
お、『勝利』って花言葉もあるんやなぁ!」
何か上手くはぐらかされた様な…?
「山育ちやし、母さんが花言葉に詳しいから、ある程度は知ってるんやけどね。」
「勿忘草の花言葉はなんなん?」
「『真実の愛』『誠の愛』『私を忘れないで』やな。」
「なるほどなぁ…。真実の愛…。」
米田くんは花言葉の本をパラパラとめくっています。
「……」
暫くして、あるページに目がいったのか、
そのページをじっと見つめています。
「何か気になる花があるん?」
「いや…。」
米田くんが開いたページに書いてあったのは、“朝顔”。
朝顔の花言葉は色によって色々ありますが…。本に書いてあるのは、青色の朝顔。
「朝顔は、色によって変わってくるんやけど、青色の朝顔は『儚い恋』やな。」
「そうか…。色んな花言葉があるんやな…。」
「(米田くん、何かあったら何時でも話を聞くからね!!)」
「昴、暫くこれ借りてもええか?」
「勿論!!ずっとここに置いてるから、
好きな時に読んで良いよ!!」
「ありがとう。」
◇
「昴って、紗和ちゃん以外の女の子を好きになった事あるん?」
「うーん…。同じ尋常小学校の子で、
何人かに好きって言われた事はあるけど、
自分から好きになった事は無いかも知れへん。」
“無いかも知れへん”
と答えましたが、紗和さんに対する気持ちを他の異性に抱いた事はありません。
お見合いの時に感じたあの嫉妬心や悔しさは、初めて経験するものでした。
例え結ばれなかったとしても、
彼女程愛せる女性には、もう会えないと思うのです。
「まぁ、そうやろうなぁ。」
「突然どうしたん?」
「花言葉って、恋愛の言葉が多いなと思ってな。昴の過去の恋愛が気になったんや。」
確かに、両思いや片思い、失恋等も含め
花言葉は恋愛の言葉が多いなと思います。
「そうなんや。米田くんは?
米田くんの過去の恋愛も気になる。」
「俺も大した話はないんやけど、
初恋は叶わなかったな〜。」
「もしかして…その子を思って、青い朝顔に目が行ったとか?」
「それはどうやろうなぁ。
お、『勝利』って花言葉もあるんやなぁ!」
何か上手くはぐらかされた様な…?