第101話 行かないで!

文字数 1,891文字

【高槻レオマンション・806号室・リビング】

三連休半ばの夜に、大学時代の仲間達と飲み会の約束をしている悠斗。

外出する為の身支度を済ませ、ボディバッグを身に着ける。
悠斗「じゃー、行って来るね。多分、午前様になると思うから、先に寝ててね!」
と言って、悠斗、真彩に微笑む。

真彩「うん……」
真彩に笑顔はない。

悠斗、リビングから玄関に向かう。

 


【玄関】

悠斗を見送る為に、真彩も一緒に玄関に向かう。
   
すると突然、真彩、後ろから悠斗に抱き着く。

そして、

真彩「行かないで!」
と言って、悠斗の腰に回した手の力を強める真彩。

悠斗、真彩の言葉にフリーズする。

悠斗、身体を回転させ、真彩を見る。

悠斗「じゃー、行かないよ!」
と言って、真彩に微笑む悠斗。

真彩「えっ?」
真彩、予想外の悠斗の言葉に驚く。

冗談で言ったので、悠斗が本気にすると思っていなかった真彩。

悠斗、ボディバッグを身体から外し、廊下に置く。   

そして、真彩の手を引っ張り、自分の部屋に真彩を連れて行く。

真彩、想定外の悠斗の行動に驚き、
真彩「えっ? 嘘だよ?! 冗談だよ?! ちょっとやってみたかっただけだから。行って、行って!」
悠斗「俺は、他人(ひと)にどう言われようと、真彩が一番大事だから。真彩が嫌だと思う事はしない」
真彩「いやいや、ごめん、ごめん。ホント、大丈夫だから。『すがる女』演じてみたかっただけだから」
悠斗「でも、俺が飲み会に行くの、嫌なんだろ?」

真彩「いや、お付き合いは大事だから、嫌とか言ってらんないよ。だって、私だって行くし、逆に止められたら嫌だもん。だから、行って?! お願い!」
   
悠斗、真彩の言葉を無視して、真彩に迫り、真彩をベッドに押し倒す。

真彩「あの、待ち合わせの時間に遅れちゃうよ?」

悠斗「断りの電話入れるから大丈夫」

真彩「ごめん。ホント、行って? 行って下さい! お願いします!」

悠斗「えぇ? 行って大丈夫なの? 俺が行くと寂しいくせに」
と、悠斗、微笑みながら言う。

真彩「寂しいのは事実だけど、そんなこと言ってたら、友達、居なくなっちゃうから。だから、付き合いは大事だから、行って?!」

悠斗「行って、行ってって言われると、逆に寂しいなぁー」

真彩「えぇ?」
悠斗「じゃー、俺がどれだけ真彩のこと愛してるかって、証明してから行くよ!」
と言うと、真彩の服を脱がし始める悠斗。
真彩「いやいや、大丈夫。分かってるから。悠斗の愛は、ちゃんと分かってるから!」
しかし悠斗、真彩を愛撫し始める。

真彩「悠斗、待ち合わせの時間に遅れちゃうよ? それに、さっきしたとこジャン!」
   
真彩の言葉に悠斗、微笑む。

悠斗「したとこだけど、どんだけ俺に愛されてるかって、もっと認識して貰わないとな!」

真彩「あぁ、もう、分かったから。十分。ちゃんと分かってます」
と、真彩が言っても、それでも悠斗は愛撫を止めない。

真彩、悠斗の愛撫に、段々、身体がほてって来る。

真彩の乳房をしゃぶる悠斗。

そして、真彩の下着を脱がせ、女性器を愛撫する悠斗。

真彩「あぁ……んん……」

エクスタシーを感じる真彩。
悠斗「感じる?」
真彩「うん……感じる……」
悠斗「入って来て欲しい?」

真彩「もうー、意地悪……」
   
悠斗、ニヤッとし、ベッドの傍に置いてある避妊具を着ける。
   
そして、真彩と合体する。

真彩「あぁ……」

真彩の色気ある声が、悠斗をより興奮させる。
   
悠斗の腰の動きが激しくなる。
  
真彩の腰の動きも同様に激しくなる。
   
そして、真彩と悠斗、エクスタシーが頂点に達し、動きが止まる。

すると、
真彩「悠斗、早く行って?!」
と、真彩、体力使った後の色気ある声で、悠斗に行く様に促す。

悠斗「ホントに行っても良いの? 寂しくない?」

真彩「うん。大丈夫。悠斗の愛、注入して貰ったから、あと十二時間は大丈夫」
と言って微笑む真彩。

悠斗「えぇ? 十二時間も持つの?」
と言って、微笑む悠斗。

真彩「早く行って? ちゃんと口、洗って行ってよ?!」

悠斗「えぇー、真彩の体液、別に付いてても良いんだけど……」

真彩「もうー、ダメだよ! ちゃんと洗ってよ?!」
と、真彩、甘えた様な、可愛い感じで言う。

悠斗(心の声)「ふっ……可愛い!」
悠斗、真彩を見て微笑む。

悠斗、ベッドから起き上がる。
悠斗「じゃー、行って来るね。ご馳走様でした! 真彩のエキス吸ったから、もうお腹一杯になっちゃったよ」
と言うと、悠斗、ベッドに横たわっている真彩の唇にキスをする。

真彩「もうー」
と言って、ちょっとほっぺを膨らます。

悠斗、真彩に微笑む。
真彩「行ってらっしゃい。楽しんで来てね!」
と、真彩、笑顔で悠斗に言う。
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